投稿者: CS母さん


昨年、四半世紀の仲の親友と「贅沢なパワースポット巡り」の旅で東海地方へいきました。パワースポットは軽いものから段々強烈な場所に行き着く設定にし、温泉やグルメと地酒を盛り込んでの5日間の旅。
しかし、日本屈指の祈りの場に最後の二日間ドップリなので、私は二ヶ月前から肉、魚を食べず、毎日朝から水を浴びる生活をしました。
メインの場所には友人は初めて行きますが、私は三度目の参拝。しかも、今回は聖域に入れていただける参拝。内心は天にも昇るウキウキ。しかし、前座的な旅の初日は二ヶ月ぶりの海の幸だけを期待していて参拝予定の神社さんは軽く調べただけでした。

そんな心構えがいけなかったか、新幹線やローカル線を乗り継いで、やっと辿り着いた目的地は土砂降りの雨。その地域で有名な海女の守り神という神社さんを網羅するつもりが、たった一つのお社のみの御参りにしました。長い時間路線バスに揺られ海を見下ろす鳥居の下に辿り着いたら豪雨は小雨になっていました。友人と私が鳥居を潜ろうと、一礼したときでした。鳥居の横に信じられないモノを見ました。周りには悪天候にもかかわらず大勢の女性の参拝者が溢れていました。

ソレは鳥居の右横に項垂れて立っていました。白い海女の衣装はかなり傷んで汚れて水が滴り落ち、水以外には這い回る虫が時々落ちて。

視界の端に認識してからは、ただただ「付いてこないで!」と念じていました。怖がりの友人に悟られないように参拝し、宮司さんにもご挨拶してお社の由来や隣接の寺なども案内していただきました。私が念珠を手にしていたり、手水場で半紙を使っていたのが気になって声をかけてくれたとのこと。感謝したり恥じ入ったり。
しかし、有意義な参拝をさせていただいた帰り道鳥居の横には、アレがいます。逡巡しましたが、意を決して通りました。鳥居の下で一礼。踵を返して五メートル歩いて振り返る。いません。参拝の御加護?安心して宿からの迎車に乗り込み、後はご馳走と地酒とよいお風呂に浮かれていました。しかし、友人は別な異変を感じていました。彼女は翌日のバスの中で私にそのことを話してくれました。
それは、私の飲食の様子。私は野菜や穀物が大好物、魚や肉は控え目な食生活。二ヶ月ぶりの海の幸ですが、これは魚好きな友人のための企画。その私が、野菜を食べずに魚だけを食べていたらしいのです。私本人は気付かずでした。

友人と食事を終えて風呂に行ったとき更なる異変がありました。友人の後について風呂の外の廊下から風呂場の脱衣所のドアを開けたとき、中の鏡越しにアレが。私の後ろに項垂れていました。これはダメだ。

仕方なく居室で床につく前に「おまじないしてもいい?」と友人にことわり部屋の全ての窓や戸口に「盛り塩」床の間に「お供物」(水と米)。友人が寝入った後に勤行。施餓鬼です。

友人は朝までグッスリ。私はドアの外、廊下にアレの気配が無くなるまで二時間も唱えてました。翌日、早朝、宿の女将さんに名残を惜しみ、息子さんに最寄りバス停まで送ってもらい路線バスの長旅へ。しかし、その地域の山を越えるまでアレはバスの中に立っていました。
予定を早め、その日にお伊勢様に正式参拝しました。海女の姿のアレは私には供養しきれず、またあの親切な宮司さんのいるお社の鳥居の横にいるんでしょうね。非常に女子に人気のあるパワースポットなんですけどね。