投稿者:をと


私が小学生のころ、
翌日に遠足があるのを忘れていてそのせいで夜の八時くらいに母親が近所の24時間開いてるスーパーへ買い物に行く事になったことがありました。

私は帰宅を待たず寝てしまったのですが、しばらくして玄関の方で騒いでいる声が聞こえました。
翌日母が「昨日騒いでたの聞こえた?ごめんねー」と私に言ってきたので何があったのか聞くと、母は自転車でスーパーから帰り家の裏側の道を通っていたそうです。
すると道の端にビニール袋のような白いものが落ちていてまあ気にせずそのまま通り過ぎると、いきなり後ろの方から金属を固いもので叩くような「ガンガンガン!」といった音が聴こえてきたそうです。

母は元々勘が鋭い方なので咄嗟に「振り向いたら駄目だ」と思い後ろを見ずに家まで帰ってきて、同居している祖母に塩を玄関に撒いてもらったそうです。
「変な音が聞こえたとき、嫌な気がしたら振り向かないほうがいいよ」と母は締めくくりました。

更に翌日、祖母が「裏のSさん家の旦那さん、おととい亡くなったらしいよ!」と話をしてきました。そのSさんの家といえば母の通った裏側の道に面しています。なんでもおとといの昼間ゴルフ中に亡くなったらしく、母が近くを通ったときはちょうどお通夜だった筈です

「ついでに連れていこうとしたのかもねえ」と母と祖母は笑っていました。
母は数年前離婚したため、今は連絡がとれないのですが、最近気づいた事があります。
母が向かおうとしたスーパーは家の前を横切る道を進み、家からみて右側にある十字路を左折する場所にあります。家の裏の道なんて通ったらかなり遠回りになるはずなんです。

あの日、母はなぜあの道を通っていたんでしょうか。