投稿者: ShigemaTube 

 多分どこの小学校も、夏休み中に登校日みたいなのあったと思う。うちの学校の登校日は8月6日で、たしかテレビで広島の慰霊式の中継を見たり平和の授業みたいなのしてた。

それで、これは小5の夏休みの話。
8月5日の登校日の前夜は、明日の準備をして早々に布団に入った。
次の日、普段通りランドセルを背負って家を出たんだけど、何かおかしかった。セミも鳴いていなかったし、空もやたらと変な色だった。紫って程でもないんだけど、やたらと色の濃い変な色の空だった。なんだか普段と違うなと思いつつも、特に気にせず学校に向かった。
 
学校に到着。自分の教室に向かうと、中から皆が楽しそうに喋ってる声が聞こえた。俺も早くみんなと話したいと思ってドアを開けたんだけど、開けた瞬間、さっきまで楽しそうに話してたクラス全員が、無表情で俺を見てた。しかも、その生徒に知ってる子は1人もいなかった。教室を間違えたか?と思って表札を確認したけど、たしかに俺のクラスだった。じゃあなんで皆知らない子ばかりなんだ?その間も、クラス全員が黙って俺の方を見てて、なんだか怖くなって、教室を飛び出した。

ここで目が覚めた。夢だった。身体ががたがた震えて汗だくになっていた。
「夢か…よかった」と安心したのもつかの間、時計を見ると8時近くだった。
やばい、学校に遅れてしまう!と、リビングに急いで向かうと、朝食を作っていた母親が怪訝な顔をしてた。
 
母「あら、あんた今日は早起きやねぇ」
俺「いやいや、今日登校日やん!学校行かんと!」
母「何言ってんの。それは昨日やろ」
俺「え?」
母「昨日学校行ってたやん」
俺は母親が何をいってるのか分からなかった。
俺「…今日何日なん?」
母「8月7日よ」
 
リビングの日めくりカレンダーを見ると、確かに7日になっていた。
おかしい。俺は確かに5日の夜に寝た。でも今日はなぜか7日…。6日の記憶が全くないのだ。
しかし、母親いわく、昨日の俺は普通に起きて学校に行って、友達と遊んで帰宅。いつも通りで何も変わったところはなかったという。
 
俺は鳥肌が立った。その日の記憶がない俺にとっては、昨日の俺は全くの別人に感じた。
俺の中での「6日の記憶」は、あの夢の中の奇妙な体験だけである。変な色の空。全く知らないクラスメイト。もしかしたらあの日、俺はこの世界に似た別の世界にいて、また別の世界の誰かが俺の代わりに生活してたのかな。

なんでこんな話を思い出したかというと、今日の空の色がいつもと少し違う気がするんだ。

気のせいかな。とりあえず今から大学に行きます。