投稿者:イノ
 
 
拙い文ですが
思い出したので書きます。

私の祖父の話です。
母方の実家がとある県の海の近くにあるのですが、毎年帰省する度に祖父が私といとこを海に連れて行ってくれていました。
祖父は釣りが趣味で、ウェットスーツを着込み、釣具を揃え、昔から付き合いのある漁港の人たちと船に乗って出かけたりするぐらい釣りに入れ込んでいる人でした。

そんな元気だった祖父が、私が小学生の時、脳卒中で倒れてしまいました。
あんなに元気だったのに…と突然のことでショックを受け、家族ですぐ病院に駆けつけました。
祖父は一命をとりとめましたが、手術後の昏睡状態が続き、呼び掛けても意識が戻りませんでした。
数日実家に泊まり祖父の回復を待ちましたが、意識が戻らず、両親は仕事、私は学校があるので、後ろ髪をひかれつつ私たちは一旦家に帰ることになりました。
その数日後、実家から祖父の意識が戻り、少しだけど会話ができるぐらい回復したと連絡がきました。
私たちは喜んで再び祖父のお見舞いにいきました。祖父は後遺症が残りながらも、私たちのことをちゃんと覚えてくれていて、病室を去る時にまた海に行こうな、と途切れ途切れに私に言ってくれました。

その日、実家に泊まることになり、私は同じ小学生のいとこと変な同級生の話やペットの話などとりとめのない話で盛り上がりはしゃいでいました。その中で何気なく祖父の話になったのですが、いとこのテンションが急に下がってしまいました。しかし、何やら言いたげにしてるので、問いつめるとようやく話してくれました。以下私が覚えている大体の会話です。

いとこ
「前にさ、じいちゃんが倒れてすぐの時、
私ちゃんたち何日か家に泊まっとったろ?
あの時は怖かったけ言わんやったけど、
じいちゃんさ、家の庭におったんよ。
客間の近くに松があるやん?その後ろにさ、いつものウェットスーツ着て、釣具持ってこっち見よるんよ。
でもさ、じいちゃんはそんとき病院に入院しとってさ、おるわけないやん。やから、
じいちゃんやないっち分かったけど。
もしかしたらじいちゃんの意識が戻ってないけ魂が抜け出して家に居るんかなっち思ってたんやけどさ、
じいちゃんこないだ意識戻ったやん?
でも、まだじいちゃん庭におるんよ。
どういうことなんやろ?」

私には霊感が無いので全く分かりませんが、祖父が無くなるまで実家の庭にずっと居たそうです。