投稿者:だんご
あんまり怖くないし、短い話。
まだ俺が小学生だった頃、他校の友達と自分の家で遊ぶ約束をしてて、楽しみだった俺はずっとインターホン付けっ放しにして、カメラからずっと外の様子見てた。
早く友達来ないかなーって思ってたけど、ふと、インターホンの画面に映ってるおっちゃんに気づいた。
そのおっちゃんはバイク?自転車?かなんかにまたがってて、ずっと俺ん家の前でいんの。
気になった俺は声をかけてみることにしたんだ「あの…」ってそのぐらいだけどインターホンの受話器?をとって言った。
おっちゃんは無反応で、聞こえなかったのかと思い、もう一回でかい声で「あの!」って言ったけど全然反応無し。
あのおっちゃんがいるままだと友達来るのに邪魔だろうなって思って俺はベランダからそっとおっちゃんを見て見たんだわ。
そしたらおっちゃん、いなくて。
あ、なんだいなくなったんだ。ってそんなこと思って、またインターホンつけたら。
おっちゃんが確かにそこに映ってんの。
うわ、やべ、なんだこれ、って思って、慌てた俺は、家に居た姉貴を呼んでここにおっちゃん映ってんだけど!って言ったんだ。だけど姉貴は
「何も映ってないじゃん」
ってそう言うばかりで、俺は怖くなった。
怖くなってもうインターホンを見るのはやめにして、気を紛らわせる為に漫画読んでた。
時間経ったら友達が来て、そのときにはもう、インターホンにはおっちゃんは映ってなかった。
後でばあちゃんにその話したら、だいぶ昔、俺ん家の前にある結構急な坂を無茶して自転車で登ろうとしたおっちゃんが転んで頭うって亡くなったことがあったらしい。
なんで見えたのかとか、なんで現れたんだとか、俺の幻覚だったかもとか、いろいろ思うけど、幻覚ではないとは思う。
読んでくれた人、ありがとう。つまんなくて、怖くなくて、申し訳ない。だけど、ちょっとした休憩になればいいな、と思う。
コメント
コメント一覧 (4)
そりゃ事故死したおじさんも迷うわ。
いうほど無理くりでもないがな?
このくらいがむしろリアリティある