投稿者:かっぺ


俺が実際に体験した、怖いというよりは不思議な体験談。


俺は根っからの田舎者なのだが、仕事柄新潟の田舎から東京へ出張することが年に数回ある。
そして、その日も東新宿のあるビジネスホテルに泊まることになった。
一旦昼の11時に頃にチェックインを済ませ、大荷物のみを部屋に置いて会議へ向かった。

先方との会議とその後の懇親会を終え、チェックインは深夜0時を過ぎた頃だった。


 そしてつまらない流れではあるが、霊感とやらも一切無い私は普通に眠って朝7時に目覚めた。
顔を洗い、着替えをして8階の部屋から7時30頃にエレベーターで1階の朝食ビュッフェへ向かい朝食を済ます。

7時50分頃に再度エレベーターで8階へ戻ると、エレベーターを降りた時点でフロアに「ピリリリリ…」という大きくはないが耳障りな音が響いていた。

「火災などの警報ではなさそうだが」とさほど気にせず自分の部屋に向かった。




 ところが。

どうもその「ピリリリリ…」という音は自分の部屋に近づくにつれて大きくなってくる。
部屋の前まで来ると、間違いなく自分の部屋からその音はしている。
スマホはポケットに持っているので、他に音の出るものは部屋に置いていないはず。

首を傾げつつも自分の部屋(カードキーのオートロック式)を開けると、
遂に大音量でその音が響き渡った。

慌てて部屋に入ると、その音の出所はベッドの枕元の台に置かれた目覚まし時計だった。
(その時計はアナログ式の置時計で、目覚ましセットは裏のツマミを回す古いタイプ)
俺が拍子抜けして目覚ましのスイッチを切ると、何事も無く音は止んだ。




その後、部屋の椅子に腰掛けてニュースを見ながら「あとは新幹線で帰るだけだなぁ」などとぼんやりタバコを吸っていると、やっとおかしなことに気付いた。

「自分はその目覚まし時計に一切触れていない」ということに。


 ここからは状況説明になるが、
①酒を飲んではいたが泥酔はしておらず、チェックイン時間に誤認は無い。
②目覚まし時計は寝返り等で触れることはない手足の届かない位置にあった。
 (使うつもりが無いので、その目覚まし時計があること自体を特に意識していなかった)
③時計のアラームセットは12時間単位でしか設定できない。
④ホテルにチェックアウト時間を伝えてなどいない。


以上の事から

「チェックイン後の11時から夜0時に部屋に戻るまでの間に何者かが部屋に入って目覚まし時計をセットしていた」

ということになる。



それが分かった時はさすがに不思議で気味が悪かったが「世話焼きの良心的な幽霊でも居たのか」ということにした。

※ちなみに、その後俺の周りで特に大きな不幸なども無い。良いことも無いが(笑)

以上。