投稿者:名無しの田舎娘



これは私が実際に体験した話です。
とは言え全くと言っていいほど怖くありませんし、どちらかと言えば不可解だった話ですので、御茶請け程度に。

私が小学5年生の頃、私は夏休みになんとよく祖父母の住む田舎に預けられていました。
地元の子供達とも打ち解けて、その日も朝から遊ぼうと約束していたのですが外から呼んでも待っても出てきません。(何故かインターフォンが無かったので)
仕方なく私は図書館で時間を潰すことにしました。
でも遊び盛りの子供ですから、絵本を3冊ほど読んだ所で飽きて帰ろうという気になったのです。午前10時頃でした。

さて、祖父母の家の裏と表には心臓やぶりの坂と言われるほどかなり急斜面になっている坂があります。左右は暗い山に入る道ですし、茂みに入ると蝮が出るから駄目とキツく言われていました。
家に帰るには坂を登る必要があるのです。

急な坂ですから、頑張って登っていると自然と体が前のめりになるんです。視界には坂と自分の足。
やっとの思いで登りきり、一息ついて私が顔をあげたその時、私は驚きすぎて無反応になったのを覚えています。
私が坂を上りきって見たのは、真っ赤な夕焼けが沈みかけている景色でした。

家を出たのが朝の9時頃、友人を呼び向かい図書館で時間を潰して一時間。
夕方なわけがないのです。ですが、腕時計は夕方の17時を少し回った時刻を示していました。

家に入ると祖母に大目玉を喰らいました。
祖父は泣きなが無事で良かったと私の頭を撫でるんです。何故か実家に残り仕事をしていた母までいます。

聞けば祖父母が朝の6時頃に起きた時には私は既に居なかったと言うんです。
祖父母はお昼ご飯には戻ってくると思ったそうですが、私は居なくなったまま一日が経って警察にも連絡を入れていたそうです。

でも、私からすれば朝は朝御飯をちゃんと食べて9時ぐらいに家を出ましたし、帰るまで一時間程度だった筈なのです。
私自身、その空白の時間が何処に消えたかなんて判りません。

少なくとも、当時の私は遊ぶ時間が勝手に減った上に心当たりがないのに叱られたと夏休みの宿題に追われながら拗ねはしましたけれどね。



岡山県勝田群での体験でした。
実は此処ではまた別の日に肝を潰した体験をしているのですが、それはまた別の機会に。

とっぺんぱらりのぷう。