怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

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カテゴリ:ほんのり怖い話 > ほんのり怖い話31-60

ちょうど1年ほど前、4月採用予定の新卒者が、見習い兼ねてアルバイトとして事務所に来た。 
その内の一人(女性)が挨拶をしたあと、トイレに行きなかなか戻ってこない。
30分経っても帰ってこないので心配になり、他の女子社員に見に行ってもらうと、
個室が一つだけ鍵が掛かった状態で、「ノックしても呼んでも返事が無いけど、どうします?」。 
仕方が無いので、その女子社員と俺ともう一人の男性社員とで見に行く事にした。 

初めてはいる女子トイレにドキドキしたが、そんな事言ってる場合じゃない。
個室の前で呼びかけるが、やはり返事は無い。
何度も「入るぞ」と言ってドアを開けようとするが、鍵が掛かっていてはどうしようもない。
仕方なくバケツをひっくり返し乗りドアの上から覗き込むと、その子が端の方でうずくまっていた。
何かを握り締め震えているようだった。 
声をかけてもこちらを見る事も無い。
無理やり腰を曲げ手を伸ばしトイレの鍵を開け、女子社員に入ってもらうと、
「私もう無理です。かばん持ってきてください。今日は帰ります」と言うので帰ってもらった。

翌日、電話で採用辞退を伝えてきたので了解し、書類関係があるのでもう一度来社するように言ったが、
会社ではなくファミレスがいいとの事。
その翌日、ファミレスに行くと、先日とは違い落ち着いた彼女が居た。 
書類を一通り書いてもらい、最後に訳を聞くと、言い難そうに話し始めた。 

あの日、初めて事務所に入った瞬間、嫌な感じがした。
挨拶をしてから席を案内され座ると、この席が嫌な感じの元だと思った瞬間、机の下に気配を感じ、
足元を見ると、女の人が体育座りでうずくまってこちらを睨みつけて、両足をがっちりとつかまれた。 
見渡すと、男性社員全員の机の下から、同じ顔が社員を見上げていた。
そして女子社員の机の下には、大量の髪の毛が動いていた。 
そこで逃げ出し、トイレでこのお守りを握り締めていた、と言ってお守り見せられた。
くっきり手の型付いたお守りだった。

「そう言うの見えるほうなの?」と聞くと、
「まぁ見えるほうだけど、こんなに強烈なのは初めて。
 前にあの席に居たのはどんな人ですか?かなり恨みがあるみたいな顔でした」
そこで思い出したが、前にそこに居たのはA子。
ごく普通の女子社員で、何か問題があった訳でもなく、希望退社を募った時に手を挙げ辞めていった人だった。 
最後に彼女が言った。
「戻ったら事務所の床を調べて、盛塩とこの御札を貼ってください」


社に戻っても、こんな話どう説明して良いか判らなかった。 
上司には一身上の都合らしいとお茶を濁し、同僚の男性数人に夜残ってもらうように頼んだ。 

まず、その子が座った席の下を恐る恐る覗き込むが、何もない。 
な~んだと思いながら、他の人の机の下を見ても何もない。 
同僚からは「何を探してるんだっけ?w」と笑われた。
その内一人が、何気なくその子が座った席のカーペットをめくった。 
「なんかあるぞ」と言うのと同時に、お線香の匂いがした。 
事務所は今時らしくOAフロアになっていて、すのこの上にカーペットが敷いてある。 
そのOAフロアの下に社員旅行の全員写真あり、その上にお線香が乗っていた。 
皆あわてて自分の席のカーペットをめくると、
今度は女子社員だけの集合写真に、A子以外全員の顔に短い線香が突き刺さった写真。 
女子社員の席の下からは、髪の毛の巻かれた線香と、赤く小さな文字で大量に恨みと書かれた紙。
部長の席の下からは、『死ねばいいのに』と乱雑に幾つも書かれた紙が出てきた。

困った事に触るのも怖い。どうするか悩んで、結局教えてくれた子に電話した。 
いっぱい出てきたと言うと、
『それ直接触っちゃダメです。
 動かすなら長い箸に塩を振って、そっと袋に入れ、袋にも塩を入れて、口を硬く縛って、
 直ぐにお寺のお守りとか捨てる所に持って行ってください』

その通りにして、同僚には口止めをした。
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中学の頃、ヤラセの心霊写真で小遣い稼いでる奴がいた。まあ俺も片棒かついでたんだけど。
『ヤラセ』と言ったところで、合成なんかのトリックでは一切無い。 
要するに、仕掛け人Aが「ここだ!」と言ったところで写真を撮ると、必ず何か写っているのだ。 
客が持ってきたカメラで、客に撮らせるというのがポイント。 
当時の中学生の小遣い基準を考えると、相当にいい稼ぎになった。 

そいつとは幼なじみ(と言ってもそんなに親しくなかった)だったんだけど、
小さい頃は、高架下や裏路地など妙なところに座り込んで、ボンヤリ遠い目をしてるおかしい奴、という印象しか無かった。
要するに、その頃からずっと『見て』いたんだろう。 
成績も壊滅的に悪かった。掛け算出来ないんだから相当なもんだよ。 

Aが言うには、出てくるそれは殆どの場合霊じゃないそうで、「じゃあ何なのか」と聞いても答えてくれない。 
ただ、それは割とAの自由になると言っていた。霊は自由にならないらしい。 

客と撮影に出ても、『ここ』というポイントが見つからないこともある。 
そんなときに行うのが『ヤラセ』だ。Aがそれをどこからかその場に呼ぶのだ。 
これはAが疲弊するのと、また「あまり良くない」らしかったが、信用には変えられない。 
客層も幅広がってたし、仕事にかけるプライドみたいなものがあったんだよなw 

で、中3成りたてのゴールデンウィーク、夕方。
俺達二人は、客といつものように撮影に繰り出していた。 
場所は廃工場で、接客担当の俺は「死んだ工員の霊が…」とかなんとかテキトーに語っていたんだけど、
Aがヤラセの符丁を送ってきた。
Aは知らない奴と一緒では集中出来ないのと、集中する姿が何と言うかヤバいのでw 
符丁を送ってきた時点で、俺は客と共に少しの間場所を変える決まりになっていた。 

作業場から廃工の入口、受け付けみたいなところへ移り、五分ほど… 
中から絶叫が響いた。Aのものだ。 
客をそこで待たせ駆けつけると、へたりこんで叫び続けるAの眼前に。
なんだろう?真っ黒い、巨大なキノコ雲のようなものがもうもうと立ち上り、広い作業場を埋め尽くしていた。 

スゴすぎるそれに俺もドン引きで、呆然としていたが、 
まさか火事かと思った途端、ほぼ無意識に体が動いて、俺はAと客を連れ慌てて逃げ出した。 

客が俺を追い越して何処かへ走り去る。
それはいいとしても、Aまで途中から俺を抜いていこうとしたため、腕を掴んで一旦止まらせた。 
止まらせても走ろうとする。
俺も興奮していたから、「あれは何か、どうしたのか」と聞くと、「父さんが死んだ」と泣く。

確かにその日の夕方、撮影の前、Aの父は交通事故で亡くなっていた。 
携帯があれば話は早かったろう。 
Aは一週間ばかり学校に来なかったが、登校してきて開口一番俺に言ったことには、
「もうああいう事はやめる。ああいう物を見るのもやめる。現実を見る」

元々仲が良かったわけでもない。
それに、親父が死んだとき、Aは俺みたいな馬鹿と、馬鹿みたいな小遣い稼ぎに興じていたのだ。 
仕方ない事とはいえ、罪悪感は拭いきれないだろう。
俺の方も罪悪感と気まずさがあって、つるむこともなくなった。 
また、Aは「現実を見る」と言ったが、掛け算も出来なかったボンクラが、
それからいきなり成績を上げ、一年足らずで県下一の進学校に進学するまでになった。
今まで現実見てなかったせいで、ボンクラだったとでも言うのだろうか? 

それまでAが見続けていた霊ではないそれの正体が、結局のところよくわからないんだけど、あのキノコ雲は参った。
今でも夢に出る。

今思い返してもよくわからない話でスマソ 
漠然とした後悔があるんだよな。

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この前、犬の散歩を21時頃にしたときの話。 

たまたま涼しくて、自転車に乗って隣町まで犬を走らせていたら、
急にもよおしてきて(小)、緑地公園に駆け込んだんだ。 
犬を自転車の荷台に繋いで、ちょっとした林のようなところに駆け込み事をなす。 

「はぁー」って危機を脱出した俺はふと、目の前に何かあることに気づいた。 
それは木に打ち付けられた人形で、それも見てるだけで怖い日本人形。 
胸のところに五寸釘のような大きな釘が打ち込まれていて、首がカクンと手前にちょうどうつむいているような状態だった。
何となくしょんべんの軌道を見ていたため、目線が木の根元にあったのだが、
よく見ると、その木の俺の目線から上へ上へと日本人形が釘づけにされていた。 
正直、うわっ嫌なもの見たなぁと思った。 
で、見上げていくと、うつむいた顔が見えていくわけ。
一番下(目の前のやつ)から数えて三つ目の人形とちょうど目が合ったとき背筋に悪寒が走った。 
暗すぎてあまり見えないんだけど、木の上のほうで「ガッ、ガッ、ガッ」って音がする。
まるで何者かが次の人形を木に打ち付けているように。 
俺自身、稲川淳二とか好んで聞いているタイプだから、予想がつくわけ。 
(このままどんどん目が慣れるまで上を見上げていてはいけない)
で、視線をこう、どんどん下に下ろしていくと、
目の前の人形が顎を持ち上げこちらを向いていた。(さっきは俯いていたはずなのに!)
叫びそうになったけど声が出ない。 
お経も知らないし、神様に祈る余裕なんかもなかった。 
涼しかったはずなのに汗が吹き出て、足も動かず…

そのとき、自転車に繋いでいた犬が、(結構大きい犬なんだけど)
自転車を引きずるように俺のほうに近寄ってきて、大きな声で吼えた。 
すると、急に金縛りのような状態が解けて、足が動く。
もう無我夢中で自転車を起こし、犬のリードを手に自転車をこいだ。 

この話はここでおしまい。
作った話じゃないので、こう、話として面白くなかったかもしれないけど。死ぬほど怖かった。 
冷静に今考えると、暗闇、目の錯覚。音も鳥か何かがいたのかも知れないけど。
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去年の冬。実家の近所で、深夜に火事がありました。 
火事のあった家と実家の間に小学校のグラウンドがあり、私の部屋はその家が見える位置にありました。 
その家は過去に二度、長男のタバコの不始末などで小火を出していました。 
部屋から火事の様子を見ていると、町内の人達の騒ぎ声や叫び声で母が起きて私の部屋に来ました。 
母と二人で近くまで行って見ようとなり、野次馬だらけの道路ではなく、高台にある小学校に行きました。 

私達は調度その家の二階の窓を、道路を挟んで少し見下ろす場所から火事を見ていました。
すると母が、「二階の燃え方、変やね」と言いました。
よく見ると、一階はボーボーと全体が燃えていて、二階は部屋の中央で炎が踊っているように見えました。
窓越しに炎が左右に動いたり伸び上がったりするのを、何だろうと眺めていると、
「消防車はまだかー!」と怒号が聞こえて来ました。
下を見ると、バケツリレーで消火してました。
サイレンの音は、見当違いの方向で行ったり来たりしてました。 
私は二階の炎を見続けていました。
暫く見ていると、炎は部屋の中央に止まって燃え続けてました。 
それから5分程で消防車が2台来て、放水を始めました。パトカーと救急車も1台づつ来てました。 
消防隊員に罵声を浴びせる方々も居ました。
私達は体が冷え切っていたので、家に帰りました。 

翌日、通学前に火事の家を見ると、半焼状態で真っ黒でした。

帰宅して、母から火事の詳細を聞きました。 
隣家の方の話では、あの家は前から一家離散していて、家に住んでいたのはご主人だけだったそうで、 
「御主人、気が狂ってたって。毎晩、犬みたいに吠えたり、家中をドタバタと走り回る音がしてたって。
 で、昨日家に火をつけて、自分で灯油かぶって…」
と聞いた瞬間ゾッとして、私は「どこで!?」と聞くと、
母は下を向いて、「二階でって。真っ黒焦げだったって…」と言ったきり、黙ってしまいました。 

私達はあのとき、生きたまま人が燃えているのを見続けていた。
今でもあの光景を忘れられない。
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バイト先に、1こ下の男でよくシフトが一緒になるヤツがいたんだ。 
そのバイト先ってのがカラオケ屋で、
カウンターにお客様が来ない限りは、タバコ吸ってようが喋ってようが比較的自由でよく、
その1こ下のM(仮名)と喋ってたのよ。

喋ってる内にMは霊感持ちだと判明した。 
「この店『居る』から、たまに具合悪くなる」とか言ってたんだよね。 
確かに新しく入ったバイトの子が、
「閉めたはずのドア(カラオケの部屋なのでノブがロック式)が掃除してる間に開いてた。怖い」
とか言ってバイト辞めちゃうとかあったくらいだから、
Mは確かに霊感あるかもと思ってたの。
だからMに訊いてみたんだよ。「今まで1番怖かった話は?」って。 
そしたら、「つい、この間の話なんだけど」と教えてくれた。 

Mは車が好きで、海岸線を走るのが好きだったので、その日もドライブに行きたくなった。 
しかし、その海岸線は、地元では結構な心霊スポットで有名。その上、時間は深夜1時過ぎだった。 
けど、どうしても走りに行きたかったMは車を出した。同伴者は無し。 
Mは独りで走るのが好きだったようだ。(喪男だからとかではなく、Mはむしろイケメン)
海岸線は心霊スポットとしても有名だが、走り屋(当時流行ってたw)が好むカーブと直線がほど良いドライブコースでもあった。
ただ、『深夜2時に渡ると女の幽霊が出る橋』というのも、その海岸線にはあったんだ。 


Mは幽霊話なんて忘れて気分良く海岸線をドライブしていたが、
件の橋の直前まで来た時、ふと幽霊話を思い出して時計を見た。
ジャスト2時だったらしい。 
やばい、やばい、やばいって思って、Uターン切ろうにも中央分離帯はあるし、横道も無く、急な減速もできず、
Mはその橋を渡るしかなかった。

Mはとにかく橋の向こうに視線を置いて、絶対サイド、バックミラーを見ず、鼻歌を歌いながら橋を渡りきろうとした。 
すごく嫌な空気だとは思ったけど、何とか渡りきった。 
こういう幽霊話なんて所詮噂にすぎないなと思い直して、Mはドライブを楽しんだ。 

一通り海岸線を満喫して、Mが帰宅したのは午前4時頃だった。 
ドライブは楽しかったけど、少し疲れたのでMは寝ることにした。 
Mの部屋は少し変わっていて、実家の敷地内に離れみたいな感じ。
アパートのような入り口で、玄関も付いてるらしいが、実家の敷地内なので普段はドアに鍵をかけないとか。
Mが布団に入ろうとすると、突然ドアノブがガチャガチャガチャガチャガチャと鳴った。 
家族が用事なら、鍵が開いてるのは知っているし、
友達の悪ふざけにしては、午前4時に訪ねてくるような人は居ないし、やはり鍵が開いてるのは知っているはず。 
心臓止まりそうなくらいビックリしたMが固まっている間も、ドアノブはずっとガチャガチャガチャガチャガチャいっている。 
どうすることもできなくて、Mはドアノブを見つめていたが、急に音が止まった。 
そして、ドアノブがゆっくり回り始めたので、Mはドアノブに飛びついた。 
回りかけたドアノブを力ずくで戻し、鍵をかけた。 
Mがドアノブから手を離すと、ドアノブがまた狂ったようにガチャガチャガチャガチャガチャといいだしたので、
Mは布団を被って夜が明けるまで耳を塞いでたらしい。 

「もしかしたら友達だったのかもしれないじゃない。ドアスコープ付いてるなら覗いてみれば良かったのに」
と私が言うと、Mは真っ青な顔をして言った。 
「あれは生きてる人間じゃなかったよ。怖くてそんなの覗けなかった。 
 多分だけど、覗いたら、血まみれの女が居たと思う。覗けないよ」

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とあるマイナーアーティストが好きで、そのアーティストの話題中心で書いてるブログをやってます。 

ある日、検索から辿り着いたというファンの人からコメントを貰った。 
最初はこんな辺鄙なところに来てくれる人も居るんだなぁ、と嬉しくて※返しをしていた。 
アーティストの何年も前の話を知っていたり、ファン歴も長そうな人だった。 

しかし、記事を書くたびに即効でその人からコメントが着く。 
5分おきくらいにブログをチェックをしているんではないか、という速さ。 
しかも内容が携帯内蔵の絵文字乱用な上に、空気読めてないというか冗談が通じないというか、
何とも言えないコメントに、だんだんコメント返すのがめんどくさくなって来た。 
好きなアーティストもブログをやっているのだが、
そのアーティストのブログのコメントにも、その人が毎回即効でコメント。 
名前も同じ上に、文章の書き方や使う記号が特殊なので、同じ人が書いたという事は一目瞭然。 
しかも同じように空気が読めてないというか、
アーティストが話の流れで冗談交じりに某アイドルを可愛いと書けば、
『○○さんの想い人は某アイドルだったんですね。あんな人がタイプだったとは…(うざい顔文字)』
みたいに書いてて明らかに浮いている。 
その奇奇怪怪なコメントが、2ちゃんのアーティストのスレでも話題になる事がしばしばあり、ボダとまで呼ばれてる始末。 
その頃には自分のブログにもその人は来なくなってたので、やれやれと思っていた。
(アーティストのブログには、引き続きその人からの空気が読めない※がされていたが)

ある日、アーティストのブログのコメント欄が、その人によって荒らされだした。 
あんなに好き好き言ってたのに、手の平を返したようにアーティストを罵倒。 
2ちゃんのスレにも降臨して、(アーティストのブログを荒らしてる人物と認めた上で)
四六時中アーティストのありもしない噂や悪口を書き込みまくり。 
かと思ったら別人になりすまして、アーティストのブログに何もなかったかのようにファンコメントを書き込む。 
しかし、名前は変えてても文章に特徴がありすぎてて分かるし、
『あの人(ボダ)は知り合いですが、事故で入院してます』みたいに書いて、別人になりすましてる始末。 
2ちゃんのスレでは、その何がしたいのか分からない行動に怖いとすら感じる人が続出、軽く祭りになった。 
自分もこんな人と一時期でも関わってたかと思うと、背筋がぞっとする思いだった。 
それと同時に、荒らしに対して紳士的な対応をしていたアーティストの事を思うと、その人に対して猛烈に腹が立った。 
今までその人から書き込まれたコメントは全部削除した。 

一時は終息したかに思えたその人による荒らし行為が、最近になってまた勃発。 
削除依頼を出そうかと思うほどに、その人によってスレが荒らされたと思ったら、
いきなり荒らしはやめてと護衛に回ったりと、相変わらず今回もおかしな状況。
(文章の書き方や顔文字が荒らしの文章と全く同じなので滑稽極まりない)
もちろん住人は華麗にスルー。 

そして先日、自分のブログに書かれたコメントを見た瞬間固まった。 
その人から半年ぶりくらいに、何事も無かったかのように、
『お久しぶりです(顔文字)』と、おなじみの顔文字乱用コメントが書き込まれていた。 
もちろん速攻で削除したが、変な奴にブログを発見されてしまったと今はガクブル。 
あんなおかしい行動をしてた人だから、下手なことすると何されるか…。 
もう絶対に関わりたくない。
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以前住んでいたアパートで、土曜日の夕暮れ時に居間でまったりしていると、 
不意にインターフォンのチャイムがなったので受話器を取る。 
俺「はい」
訪問者『山口さんのお宅ですか?』
俺「いえ、違います」 

その後、詫びの言葉もなくそのまま切れたので、
何だよコイツと思って、居間へ戻ろうとしたら再びチャイム。 
俺「はい」
訪問者『山口さんのお宅ですか?』
俺「いや、だから、違いますって。どちらさんですか?」
最初の訪問者と明らかに同じ声だった。そこはかとなく陰鬱な女性の声。 
話し方も切り方も最初の時とまったく同じだった。 
表札はドアの前に出してある、フルネームで…。 
しかし、俺は明らかに山口さんでは無い。 
それどころか、名前が一文字もかすっていない。 

そして間をおかずに3度目のチャイムがなったので、
今度は受話器を取らずに直接玄関口へ行って覗き窓を覗いたのだが、見えるはずの相手の姿がまったく見えなかった。 
不審に思って、チェーンのみ残し鍵をはずしてドアを開けてみたのだが、見える範囲には誰もいなかった。 
ピンポン・ダッシュかよ!とムカついてドアを閉め、背を向けた瞬間にチャイムが鳴る。
そこで背筋がゾッとした。
 
すぐに振り向いて覗き窓から見ても、誰の姿もそこには見えない。 
そんな馬鹿なと思ってチェーンも外してドアを開け、慌てて外の様子を直接目で確認する。 
ドアの後ろ側の死角の部分も見てみたのだが、やはり誰もいない。 
アパートの外は長い廊下になっていて、隠れる場所なんて無いのにだ。 

呆然と玄関口で突っ立っていると、
突然「どうして開けてくれないの?」という、地獄の底から響くような恨めしい声が背後から聞こえてきた。 
その時の背後というのは、俺の部屋の中の方向なのだが、怖くてまったく振り向くことなんてできなかった。 
何しろ俺は、自分が出られる最小限のスペースしかドアを開けず、
上半身だけすり抜けるように外へ乗り出していて、下半身はまだ玄関の中にあったのだ。 

その声を聞いた瞬間飛び上がって、サンダルのまま外へ飛び出し、近くのコンビニに駆け込んだ。 
震える手でズボンのポケットから携帯電話を取り出し、不動産屋に電話をかける。 
俺「ヤ、ヤマモト・ハイツ101号室の今野ですけど、不審人物が…、不審人物が僕の部屋に入ってきちゃったんです」
不動産屋『………。あの、警察に連絡されたほうが良くないですか?』
俺「いや、そ、その、なんていうか…。人じゃないというか…」
不動産屋『あっ!少々お待ちください。今、社長と代わります』

不動産屋で対応してくれた女性は、俺の煮え切らない言葉から何かを察したようで、すぐに社長と代わってくれた。
その後、社長と話をしたのだが、
どうやら俺のアパートには以前から時々、そういう妙な訪問者が訪れることがあったらしい。 
ここ最近はずっとその被害に遭った人がいなかったので、もう大丈夫だと思っていたらしいのだが…。 

ちなみに以前『山口さん』という男性が、確かにこのアパートに住んでいたらしいのだが、 
ある時を境に家賃が滞るようになり、連絡も取れなくなったので部屋を調べてみたら、
荷物もそのままに行方不明になっていたらしい。 
その人が住んでいたのは、俺の部屋とは違う部屋ということだったのだが、 
それからしばらくして、『山口さん』を訪ねてくる奇妙な訪問者が度々現れるようになったとのこと。 

結局それ以降は、特にその訪問者が訪れてくることはなかったのだが、 
いつまた来るかと思うと夜一人で居るのが耐えられなくなり、 そのアパートを早々に引き払って引っ越してしまった。
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23年程前の話。 

俺の地元は四国山脈の中にある小さな住宅地というか村で、当時も今と変わらず200人くらいが住んでいた。
谷を村の中心として狭い平地が点在しており、そこに村人の家が密集して建っているんだ。
その村の中心から少し離れたところ、山の斜面の途中にぽつんと一軒、古い平屋の家が建っていた。 
そこがジロウさんの家だった。
ジロウさんは20代半ばと言ったところで、家の前にある猫の額ほどの畑を耕して暮らしていた。
背はうちの親父よりもだいぶ高く、恐らくは180センチくらいあったんじゃないだろうか。
子供の目線だからはっきりとはわからないけども。 
ジロウさんは筋張った体に彫りの深い顔立ちをしていて、髪は肩まで伸びていた。
その髪は良く手入れされていたようで、さらさらと風に揺れていたことを思い出す。 

俺はジロウさんに懐いてたから良く遊びに行った。
俺の村から小学校までは遠くて、友達は皆街の方にいたから、遊び相手がいなかったということもあるだろう。
小学校までは毎日爺ちゃんの軽トラで送り迎えをしてもらってた。 


ジロウさんは結構年取った爺さんと一緒に暮らしていた。
総白髪でがりがりに痩せた爺さんは、いつも黒い服を来てジロウさんの側に立って、
何をするでもなく、彼のすることをにこにこしながら見ているだけだった。
それは、俺がジロウさんと遊んでいるときも一緒だった。 
村に一個しかない商店に一緒にお菓子を買いにいくときにも、じいさんはすたすたついてきた。 
ジロウさんの家から平地にある商店まで往復するには、長くて急な坂道を上り下りしなければならなかったんだが、
爺さんはいつも遅れずについてきた。
俺はガキだったから走ってたし、ジロウさんはデカイから歩くのは早かったはすなのに。
そういえば爺さんが喋るのを聞いた記憶がない。 

ある夏の晩。ジロウさんがいきなり家に来た。
俺は2個しかチャンネルが映らないテレビで、何かしら観てたところだった。時刻は覚えてない。
ジロウさんは玄関の中に入ってきたけど、一緒に来てたあの爺さんは戸口の外に立ったままだった。
ジロウさんは親父とお袋と何か話をして、15分くらいで帰って行った。
両親はなんだか落ち着かない様子で、ひそひそ話してたっけ。
そうして、爺ちゃん婆ちゃん含めた四人で、遅くまで話をしていた。 

ジロウさんがウチに来たその週、突然村人全員が村の集会所に集ることになった。
村人が車座になって座った真中に、ジロウさんとジロウさんの爺さんだけが立ってた。
爺さんはいつも通りの格好だったけど、
ジロウさんはなんだか裾の長い白い着物を着ていて、手には先に輪っかづいた鉄の棒を持っていた。
着物の脚の部分は絞ってあって、足には白い足袋を履いていた。
大人たちはなんだか怯えているような様子だった。 
ジロウさんは大人たちに、
「ここでじっとしているように、自分が戻るまで決してここから出ないように」と言い残して、爺さんと二人で集会所を出て行った。
俺はその後眠ってしまった。

何時頃かわからないけど、大人たちがざわざわ言うのを聞いて俺は目を覚ました。
声のする方を見ると、ジロウさんが帰ってきていた。
ジロウさんはびっしょりと汗をかいて、髪の毛が顔にべっとりと張り付いていた。
白い着物の胸ははだけ、腰のあたりまで泥がびっしりこびりついていた。
中でも良く覚えているのは、彼の両肩にある赤黒い泥の跡が、小さな噛み跡のように見えたことだ。 
大人たちは口々に、ジロウさんに礼を言っていたようだ。
ジロウさんはそれにいちいち頷きながら、「もう心配ない」というようなことを何度も口にしていた。
何のことだか良くわからなかった。
そこには、いつもジロウさんと一緒にいた爺さんの姿はなかった。 
 
ジロウさんは翌日からいなくなった。
親に聞いても知らないと言っていた。そのうち俺は、ジロウさんのことを忘れてしまった。 

最近になって、俺はふとジロウさんのことを思い出した。
いろいろと思い出してみると、ジロウさんは1年程しか村にいなかったようだ。
大人になった今は良くわかるのだが、あんな狭い畑を耕しているだけで青年と爺さん二人が暮らせるはずはない。
ジロウさんは一体何者だったのか。
帰省した折に両親に聞いてみると、いくつか教えてくれた。 

ジロウさんは修験者だった。
四国には石鎚山という霊峰があるが、そこを中心に修行をする修験者の一人だったそうだ。
当時俺の村には、不審な死に方をしたり、行方不明になる者がいたり、奇形の子が生まれたり、
死産、流産が続いたりと、ろくなことがなかったらしい。
確かに俺が子供のころは、よく山狩りが行われていたことを覚えている。
赤ん坊というものも見たことがなかった。
原因不明の不幸に見舞われ続けた村の年寄りが集って、そのツテでジロウさんは村に呼ばれたという。
ジロウさんの生活費は、村人が少しずつ出していたそうだ。 
そうして、彼に村の不幸の原因を探ってもらっていたらしい。
そうして原因をつきとめた次郎さんは、あの晩一人でその何かを解決し、村から去ったという。 


その原因とは?俺は両親にさらに聞いたが、「自分たちにはわからない」という答えだった。 
俺はあの爺さんについても聞いてみた。「爺さんはジロウさんの親父さんか祖父だったのか?」と。
両親は、そんな爺さんはいなかったと言う。
ジロウさんは一人で来て、一人で住み、そして去っていったと。 
ジロウさんを呼んだ村の年寄りたちは既に死んでいる。彼らの家族に聞いても知らないということだった。
彼の手がかりはもう何もない。生きていればもう50歳に近いだろう。今彼に会ったとしてもわかるまい。 

ただ、村で話を聞くなかで、一つだけ新しく分かったことがある。
明治の頃まで村は極貧だった。もともと林業が主で、作物などはほとんどとれない。
食べるに困った親たちが、子供たちを連れて行く森があった。村から少し離れたところだ。
そこで親たちは、子供の頭に石を振り下ろす。絶命するまで何度も。絶命したら、埋める。
そうして村に帰り、皆に「子供が神隠しに遭った」と触れ回る。
皆は知っているが知らぬふりをして、神隠しの噂だけが残る。
昔はそういうことがあったと聞いた。

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私が小学生の時に両親が離婚。現在母は再婚し、8歳の弟、6歳の妹、3歳の双子の弟が出来た。 
その双子を妊娠していた時の話。 

ある日、階段の踊り場に黒い影が座っていた。中学生くらいの男の子で、壁に顔を向けて体育座りしていた。 
もともと家で写真を撮ると大量のオーブが写ったり、(デジカメでも使い捨てカメラでも)
夜中に足音が聞こえたりするので、なんら恐怖を感じなかった。 

その状態がしばらく続いたある日。起きてきた父が夢の話をしだした。 
父が2階の寝室から下へ降りようとすると、中学生くらいの男の子がいた。 
父は「なんでここにいる!お前の家はここじゃないから出て行け!」と殴り、玄関先まで引きずって行った。 
すると男の子は、「いつも賑やかで羨ましかった。一緒に遊びたい」と、泣きながら謝ってきたそうだ。 
「じゃあ次に、この家の子供として産まれて来なさい。決して裕福では無いけど、毎日楽しいとは思うから」と言うと、
男の子が頭を下げて玄関から出て行った所で、目が覚めたらしい。 

そんな話を母と私に笑いながらしていた。 
母は怖がっていたが、私が「あぁ…いつも階段にいる子か…」と言うと、母も父もびっくりした顔をしていた。 
父は私の言葉に同意していたが、母はますます怖がってしまった。 

育児と家事に追われ、母も忘れたように、毎日変わらない日々が続いた。 

月日は流れ、双子達がようやく喋るようになった時、母がふと思い出したように話しかけた。 
「君達は生まれる前、何処に居たの?」
すると双子の兄は、「わからない」と答えた。
やっぱりなぁなんて苦笑いしていると、弟は「階段!」と答えた。 
母と私はびっくりして、思わず顔を見合わせた。
本当に生まれてきたのか、お腹に入っていた時の記憶なのかわからないが、ちょっと不思議な体験だった。
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かなり昔の話ですが体験談を書きます。

私はバイトで旅館に住み込みで働いていました。
仕事が面白く感じる頃にその客はやって来たんです。
人数は4人。皆さんの顔からは悲しい感じが伝わってきました。
そしてそのうちの一人は遺影を持っていたんです(笑顔で撮られてる女性)。正直怖かったです。
遺影を見ないようし客を部屋へ・・・ 
その部屋からは笑い声どころか会話も聞こえてきませんでした。

次の日、お客様が帰った後に布団をたたみに行きました。
そしてそこでゾッとしました。遺影が置いてあるんです。
こっち見てるんです。触るのも怖くてその場で固まってしまいました。
すると後ろから誰かが歩いてきて部屋に入ってきました。
俺『おお~取りに来たんだ、てか忘れんなよ』なんて心の中で復唱。
しかし、本当の恐怖は目の前にありました。
遺影を取りにきた方が遺影に写ってる方なんです。
一瞬でパニックになり声も出ませんでした。
普通にダッシュで逃げましたよ。
下のロビーに戻りこのことを伝えると、二階には誰も上がってないとの事・・・ 
3人くらいで例の部屋に行き確認すると、そこには遺影がありました。
でも俺も含め皆無言になりました。
笑っていたはずの顔が、せつなくても怒りに燃えている顔になってたんです。

結局誰も取りに来る者はいなく、神社に供養してもらいに行きました。
住職さんがいうには、遺影は笑っていたらしいです。
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当時の子供達が憧れていた第一高等学校の寄宿寮に、あかずの便所があるという話を聞いた。 
夜、一人で便所に行くのは、生まれて初めて自分の家を離れた十八歳やそこらの旧制高校生にとって、おそろしい経験だった。

寄宿寮には、深夜に幽霊が出るという噂の便所が一つあった。 
そこに胆だめしに行くというところまで話の弾みでなってしまって、一人が立って出かけていった。 
彼は用を済まし、なんだ何も出やしないじゃないかと戸を開けようとしたら開かない。
がりがりと爪で戸を引っ掻き、そのままになった。

実はもう一人の友達がこっそりつけていって、外から戸を押さえていたのだが、
その友人は、静かになったのを怪しんで戸を開けてみると、中の男は心臓麻痺を起こして死んでいた。 
数日後、同じ便所でその友人は首をくくって死んでいた。 

以来、この便所には行くものがなくなり、あかずの便所になったという。 

自分の意図をこえて悪事をなすおそれについて取り上げた話。
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自分には3個違いの兄がいて、小さい頃はかなりの暴れん坊だった。
ジャイアンをちょっと陰険にしたような嫌なガキで、当然みんなから嫌われていた。 
でも喧嘩が強いので何人か取り巻きのような友達がいて、力の弱い子を見つけてはイジメていた。 

そんな兄を見かねて、近所の坊さんがした話。 
坊さんの父親(仮にAとする)は、かなりいじめっ子体質だったらしい。
学校でも恐れられた存在で、気に入らない子がいると速攻イジメ。 
特にひどかったのは小学4年の時、時には暴力を振るったり、公園で全裸にしてみたり、
手首足首を縛ってプールに投げ込むなんてこともやっていたらしい。 


そんなことを繰り返すうちに、ついには自殺者が出た。
短い遺書を遺したその子は、あからさまな信号無視で車道に飛び出したのだとか。 
遺書には両親への謝罪と妹へのメッセージ、そして最後の願いとやら。 
『僕のお葬式は、Aくんのお寺でやってください』
両親はイジメのことは何も知らなかったから、その通り息子の願いをかなえてやった。 
Aは気味が悪かったけど、その子の最後の復讐だろうと考えて鼻で笑ったそうだ。 
そして遺族の頼みで、まだ修行も満足にしていないAくんも読経に参加した。遺族は喜んで帰っていった。 

それから何十年か経ち、結婚して子供が出来、寺を継いで幸せに暮らしていたA。
しかし、息子が小学4年になったとき、急な脳溢血であっけなく亡くなってしまったらしい。 


住職はそれを話すとニヤニヤ笑って、
「これは呪いよ。○○くんも大概にせんと、呪い殺されてしまうけえ気をつけんさいや・・・」と言った。 
兄貴はびびってイジメをやめた。

そして、その後。住職は、子供が小学4年になった時に事故で死んだ。 
兄貴はびびって、今までイジメてた子全員に謝った。 

そんな兄は現在26歳、子供は小学3年生の女の子。 
「無事に4年生見れたらええねえ」とこないだ無駄口を叩いたら、本気で嫌そうな顔をされたので、
多分いまだに怖がっているのだと思う。 
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私自身は霊感など全くなく、特別怖い思いをしたこともありません。 
これは母から聞いた話です。 
母が父の所に嫁いでまだ間がない、若い頃の話です。 

父の実家はO県のとある海辺にあり、
周囲には農業用地にする目的で、もともと海だったところを埋め立てた土地が広がっていました。
海を埋め立てる前は完全な島で、土地の殆どが山でした。
その山のふもとの僅かな平地に、家が密集して建てられているという所です。 
以前は漁師を営む家が多かったそうですが、
その頃には、漁師を辞めて普通の会社勤めをする家のほうが多かったそうです。 
父もそんな一人でした。

ある日、父が母を連れて従兄(以降Fさんにします)の家に遊びに行った時のことです。 
そのFさんも漁師ではなく普通のサラリーマンをしていて、でもやたらと出張が多いらしく、父とも時々しか会えない状態でした。
母は父の従兄のFさんとは初対面だったそうです。
目的地に着き、まず出迎えてくれたのはFさんの母親でした。 
促されるまま玄関から家に上がると、奥のほうからFさんが出てきたそうです。 
その顔を見て母はギョっとしました。

身体は普通の人間の男性だったんですが、顔が人間というよりは馬のような。 
完全に馬ではなく、ただただ“馬のような”。とにかく、異常な顔立ちに見えたそうです。 
驚いたものの声は出さないようにして、母は周囲に合わせました。 
Fさんも気さくな方だったらしく、会話の楽しい方だったようです。

その会話が仕事のことになり、Fさんが「来週から、また出張なんです」と言った時、
何故か母は「じゃあ、もう二度と此処には帰って来られませんね」と言ってしまったそうです。
本当に勝手に喋らされたみたいでした。
慌てた母にFさんは苦笑しながら、「いいえ、一週間ぐらいしたら戻りますよ」と、普通に返答してくれたそうです。 

出張した先で交通事故に遭い、死んでしまったのです。即死でした。 

お葬式に父と揃って行った時、Fさんの遺影を見て母はまた驚きました。 
そこに写っていたFさんの顔は、穏和そうな普通の男性の顔でした。 
初対面の時に見た馬のような顔ではありません。 
では、自分が見たFさんの顔は一体何だったのだろう…。 
母は葬式にでている間中、怖くて震えていたそうです。 

その後、母と父は、父の実家から離れたところで家を建てて暮らしています。 
この話とは全然関係ない理由です。

父の実家のある所は、台風の季節になるとよく土砂崩れがあり、その度に大勢の方が亡くなったそうです。 
また海辺ということもあり、昔は溺死する人もよく居たそうです。 
Fさんは交通事故で亡くなったそうなので、土地とは関係ないと思うのですが…。 
死ぬ直前に、人間以外の顔に見えるようなことってあるんでしょうか?
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「右目を見ると前世が分かる」って言う女子がいた。
瞳を見ていると、その子のヒタイの前あたりに、その人の前世の映像が見えてくるらしい。
瞬きはして良いけど、目は逸らしちゃ駄目。
その子曰く、前世と今の生き方や知り合い家族はリンクしていることが多く、
また、立場が逆転したり同じ事を繰り返す傾向があるらしい。
たとえば、前世の親子が今では逆に子と親みたいな。

で、半信半疑だったけど、面白いので俺も見てもらった。
その子は結構美人で、見つめ合うのは気恥ずかしかったけど…
どうやら俺は、前世ではインドあたりの兵士で、
何人か部下を引き連れて、町を流れる川の上流の堤防が敵に壊されないように見張ってる役目を負ってた。
ある時。故郷に帰って、部下の一人の奥さんと恋仲になり、それが部下にばれて殺されたそうだ。
いつの時代かは分からないが、100年くらい前ではないかとのこと。
もっと具体的に人の名前や土地名を言われたと思うけど忘れた。

その話を聞いたのが高校時代。今は社会人。
俺は、うちの嫁が同期の一人と浮気してるのを知ってる。
冷めた仲だし殺人の意思はない。
そのうち証拠をつかんで、離婚と同時に上に報告。同僚ごと社会的に抹殺してやるつもり。

人の魂は、無限ループみたいな世界らしい。
良いループを作るのも悪いループを断ち切るのも、本人次第だってさ。

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妹が『当たり』を引くタイプらしく、色んな意味で怖い物件にあたってる。 

1、彼と同棲にために借りた家。 
一階は彼の作業場、二階・三階が住居部分。 
部屋の中にいても、子供の笑い声や走る音がする。 
何となくヤバそうと思いつつ、作業場付きの部屋なんてそう無いので我慢していたら、
遊びに来た友人に「彼氏の弟さん大丈夫なの?頭から血流したまま歩いてたよ」と言われ、流石に怖くなって引っ越した。


2、彼と別れて一人暮らしのために借りた格安2DK。
部屋に帰った時、誰かの気配を感じたり、物の位置がずれていることに気付いた。 
念のため…とビデオを設置して仕事へ。
帰ってきてビデオを観たら、隣人のオッサンが勝手に鍵あけて玄関から入っていた。
何をするでもなく、テレビを見たり、勝手に冷蔵庫のお茶を飲んだりして出て行くだけだったけど。 

大家に相談したところ、前の持ち主と隣のオッサンが仲良しで、お互いに合鍵を渡しあう仲だったが。
引っ越した後もそのまま合鍵を保管しており、昼間の電気代節約のため隣の部屋で過ごしていたとか…
こちらもすぐに引っ越した。


3、次に入った部屋はとにかく湿気が凄くて、風通しが良いはずなのにやたらと湿っぽい。 
ペットOKなので、我が家が旅行の時、猫を面倒みてもらったことがあるけれど、 
猫は部屋に連れて行った途端、籠の中で暴れだし、
決して奥の部屋へ行こうともせず、奥の部屋へ通じるドアを見ては「フーッ」と威嚇することさえあった。 

そのまま猫を預けた夜、突然、猫が奥の部屋へのドアを見て怒り出した。
開けたはずもないのに、ドアが10センチほど開いているのに気付いたとき、
猫はするりとその隙間から隣の部屋へ入り、しばらくドタバタ音がしたかと思うと、
何事もなかったかのような顔でそのまま出てきた。
ただし、猫は頭から腹まで何箇所も傷を負っていた。 

翌日、奥の部屋を見たが特に何もなく、不思議なことに猫も奥の部屋へすんなり入ってきて甘えてきた。 
何故かその日を境に、不思議な湿気もなくなったらしい。
猫が何を退治してくれたのかは判らないけど、とりあえず今も妹はそこに住んでいる。
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小学生の頃の話。

学校から帰宅してテレビ観てたら、祖母から電話がかかってきた。
内容は、隣家に住んでる祖母の叔母(おんば)がいなくなったから、捜すの手伝えとのこと。(親戚一同呼ばれた)
それから両親が急いで捜しに行った。残念ながら自分は留守番。
おんばは鶏飼ってて、卵売り歩いたり、山菜採りに山に入ったりする人だった。 
ただちょっとボケてたから、どっかで迷ってんのかなと思ってた。 

夜8時頃、心配になって母に電話。 
『まだ見つからない。9時になったら警察に連絡入れようと思う』 
秋口だったから凍死の心配はないが、もし事件に巻き込まれてたら…と嫌な考えが浮かんだ。 

9:30に母から『おんばが見つかった』と電話が入った。
ホッとして両親の帰宅を待った。 

しばらくして両親が帰宅。
「おんば大丈夫なの?」「警察呼んだの?」「どこにいたの?」と質問責め。 
父は仕事終わってすぐ捜索に駆り出されたため、かなり疲れていたらしくスルーされたが、母が答えてくれた。 
・怪我はないが、一応病院に運んだ。
・警察呼ぼうとした時に、山の斜面に倒れているのを父が発見。倒れていたが、呼びかけたら起きたらしい。
 おんばを一度家に運び、何があったのか聞いた。 
 「山菜採りしてたら、足が滑ってバランス崩して落ちた」

一同、事件じゃなくて良かったと胸をなで下ろし、それぞれ帰宅。 
母も帰宅しようと支度してると、おんばに手招きされた。
具合でも悪くなったのかと思って近づいたら、
小声で「本当は死んじゃうはずだった」と、とんでもない事を言われた。 
バランス崩して落ちたのは本当だけど、本来なら助からない場所。 
「ああ、もうダメだ。死んじゃうと思ったらね、上から長い白い手に腕を掴まれて、助けられたんだよ」
母は幽霊なんか信じてないが、気味悪いと言って話し終わった。 

これだけなら良い話だと思う。助けてくれるなんて優しい幽霊もいたもんだ、と。 

今日、97歳でおんばが亡くなった。死因は老衰。
線香上げて帰ってきて、
母に「あの時は助かって良かったね。白い手だっけ?守護霊かなんかだったのかな……」と、何気なく言ってみた。
「は?あんた何言ってんの?おんばは白い手に、下まで引きずり込まれそうになったんだよ?
 それに、白い手が助けたなんて一言も言ってない」
お互いに食い違い、気まずい雰囲気になったので、すぐ話題を変えた。 

どっちの話が本当なのか、実際体験した本人が亡くなってしまったので、確かめようがない。 
因みに、母はボケや精神疾患はない。
もし、助けたんじゃなかったら、と思うとゾッとする。
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学生時代、鳥山明の漫画に出てきそうな顔の友達がいた。 
丁度当てはまるキャラはいないのだが、あえて言うならベジータ+ザーボンかな。 

入学当初、親睦を深める為に、同じ科の奴ら数人と飲み会をやったんだ。
場所は、大学の近くに一人暮らししていたベジータ+ザーボンのアパートに即決定。
女の子も何人か呼んで、エロチックなハプニングにwktkしながら買い出しとか行ったw 

酒も進んできた頃、お決まりのパターンで怪談話の流れになった。
よくある怪談話や体験談が進むにつれ、このベジータ+ザーボンがトンでもない霊感持ちってことが発覚したのよ。
この時期はどこに行っても霊感持ちなヤツと出会う事が多かった。 
今思うと、オカルト方面での待遇は生涯で一番良かったかも知れないw 
多分、誰が見ても『こいつは本物だ』と思うと思う。 
俺自身も心霊話は大好きで、
あちこちで聞いてきてストックしてあった話の中でも、激選した物をぶち撒けたつもりだったが、 
ベジボンの(本来オチが付きにくい筈の)体験話には尽く敵わなかった。 
女の子がいる手前、最初は俺も対抗してたと思う。
でも次第に対抗心は無くなり、素直に聞き入る様になってしまった。

非常に盛り上がっていたのだが、ベジボンが急に話に参加してこなくなった。 
俺が密かに「どうした、大丈夫?」みたいな事を聞くと、 
「そろそろヤバイよね」と、はにかみながら言われた。 
ああ、心霊話をしていると幽霊が集まりやすいと言うモンなぁ…と、
ベジボンの言いたい事を理解したつもりでいた時に事は起こった。 

「ベランダに知らないおっさんがいる」 
どこにでもいると思う。ちょっと空気読めないヤツっているじゃない?
そのちょっと困ったちゃんなヤツが、笑いながらいきなりこう言い出したんだ。 
ちょっとだけ顔が石田壱成に似た奴だったので、ここでは仮名として壱成とする。 
外を見る。暗い。時間は1時か2時位だったと思う。 
まだ明るい内から飲んでたので、カーテンはしいてなかった。 
そのガラスの向こうに…いた。 
丁度左肩がこちらに一番近い形で、向こうを向いたおっさんが立っている。 
やけに猫背で、ぴくりとも動かない人間がベランダに立っている。 
ベジボンの部屋は2階。人が立っている訳が無い。 
仮にイタズラとしても、何の得があって…と言うか、その佇まいが、生きてる普通の人間のそれでは無いんだよね。 
さっきまでの盛り上がりは既に無く、皆真っ青な顔をして…
終いには、すすり泣きし始める女の子まで出てくる始末。 

暫くすると、そのおっさんがいつの間にかいなくなっていた。 
ベジボンいわく、数時間前からそのおっさんはいたらしいのだが、 
突っ立ったまま1階と2階とを上昇・下降を繰り返していたらしい。
ベランダの床をすり抜ける様にして。そのままの姿勢で。 
そして最後に、「昨日まではいなかった人なんだけどね、何もしなければ実害は無いと思うよ」と付け加えた。 
ちょ、ベジボンさん、その言い方他にもいるんすかw 

もう楽しい飲み会をやる様な場では無くなってしまった。 
俺も冷静に周りを見てる様な書き方をしてはいるが、正直ガクブルで、早く暖かい所に行きたい様な気分でいっぱいだった。

でもね、またいるんだよ。そのおっさん。
どうやら、さっきのベジボンの言う事は本当らしい。別に疑ってはいなかったが。 
そこで何を思ったか、殆どヘベレケ状態だった壱成が立ち上がって、
「オラァ!テメェさっきから何なんだよ!!」と、おっさんに向かって怒鳴りながら向かって行った。 
普段なら『何コイツwマジ勘弁して欲しいんですけどww』と笑って見ていられるのだが、状況が状況である。 
取りあえず壱成を止めようと、立ち上がろうとした時に見てしまった。 
おっさんがこっちを向こうとして、ゆっくりと回転してるのよ。 
『回転』と書いたのは、その動きが人間や動物の動きではなく、
まるでカラクリ人形や、電気仕掛けの玩具みたいな動き方だったから。 
そこで俺の恐怖度MAXですよ。 
行き過ぎた恐怖と、壱成に対する『ちょ、お前何やってんの』が、絶妙に最高の状態で混ぜ合わさったのかな。 
キレたwもうね、完全にキレた。 
無我夢中で壱成を掴んで倒して蹴り入れてたと思う。周りの奴らに速攻で止められたがw 

その後、いつの間にかおっさんはいなくなってた。 
で、壱成に謝りまくった。ちょっと泣いてたな、あいつw 
いや、俺も男だからケンカ位した事あるけど、基本穏健派だからむやみに人殴ったりしないんだけど。 
真夜中に暴れたせいで隣の部屋の人からは怒られたが、ベジボンにはちょっとだけ褒められたw 
「あのまま壱成を放っておいたら、どうなったか分からない。お前がやらなかったら、俺がやってたと思う」と
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昔、エレベーターの点検員をしていた時の話。

駅前のお客の雑居ビルに、先輩と2人で向かった。
とりあえず管理人に挨拶して、各階のドア前に点検中の札はって点検開始。 
ピット(空洞)内の底面を掃除しようとして、
エレベーターを2階に移動させ(箱をどかして空洞内底面に入る作業)扉を開けてびっくり、
底面がはるか下にあるのだ。(通常なら底面は扉を開けてすぐ下にある)
その雑居ビルは8階建てで、エレベーター箱内のボタンは1階から8階まで計8つ。
俺はてっきり地下がないと思い込んでいたのだ。
もちろん、エレベーター以外に階段などもない。だがその建物は地下2階まであった。
先輩は俺を驚かせようとしたみたいで、何も言わなかった。

エレベーター箱内の操作盤の下には鍵穴が付いて、開けられるようになっており、
点検する時は、点検員しか持っていない鍵でそこを開ける。
そこには、手動でエレベーターを上げ下げできるスイッチが付いている。(安全のため超スロースピードでしか不可)
本来、ボタンがない地下1階と地下2階に行く方法は、その点検用ボタンを押して行くしかないのだ。 
そして、ボタンを押して地下2階まで下がって行った。
地下2階は異常にひんやりしていて、地下なので窓などもちろんなし、文字どおりなにも見えない真の暗闇。
地上の他のテナントが入って人がたくさんいるフロアとはうってかわり、
ライトで照らすと、建築コンクリ丸出しの異様な雰囲気だった。
通常はエレベーターを1人が地下1階に上げ、もう1人が地下2階に残り、扉を開けピットを掃除するのだが、
先輩は勘弁してくれた。
どうせ管理人にわからないし、流石に気味悪すぎてみんなしないらしい… 
俺もわずか時間でもあの空間に取り残されるのは勘弁だ。

なぜ地下1階と2階の有効なスペースを整備してテナントに使わないのか?
エレベーターに地下1階と2階のボタンを付けないのか?
実は工事途中に事故があって、地上から下は封印。階段もビルの経営者が埋めてしまったらしい。
取り残されたら脱出は不可。(エレベーター呼びボタンは回路切ってある・階段ない・携帯は圏外) 
そもそも一般人は地下の存在すら知らないし、ミイラになるまで取り残されるかもしれん… 
あんな場所犯罪に使われたら…

都内の繁華街の駅前の、何の変哲もない雑居ビル。
賑わった地上と裏腹に、こんな誰も知らない地下世界があると思い出すと、今でもゾッととする。
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どの世代にも共通することだと思うんだけど、ガキってオカルティックなこと大好きだよな。何でだろう。 
俺にも軽い肝試しやらまじない紛いのことやら、休み時間の度にやってたアフォな時期があったんだが、 
その頃に起こった俺的にほん怖な話。 

当時、俺はすごい目立ちたがり屋で、馬鹿やっては笑い取ろうとしたり、劇とかやらされる度に主役狙ったり、
とにかくテンションが高かった。そんな小学3年生www 
女子の間でオカルトが流行りはじめた頃、
友人引き連れてベートーベンの絵とか、女子トイレとか見に行ったのは憶えてるんだが、
いつからか俺は「霊感がある」と自称するようになってた。 
きっかけは憶えてない。ただ単に目立ちたかっただけだと思う。 
朝礼中に「教頭の後ろに白い女が立ってる!」とか言って楽しんでたwwwアフォスwww 

そんな折、常々噂になってた幽霊団地に数人で行くことになった。 
結構な大人数で計画してたんだが、実際に行ける奴は結局5,6人。
確か、女子2,3人、男子3人。人数曖昧ですまん。
女子は普段から中心になって騒いでた子達で、
男子は俺と、俺みたいなアフォもう1人と、あと何で誘ったのかも憶えてない地味な奴だった。 

そこはちゃんと人は住んでたんだけど、コンクリートには蔦が這ってて柵とかも錆びてるし、まさに出ますって雰囲気だった。
でも『出る』って話だけで、具体的にどこがヤバいとかは聞いてなかったんだよな。 
ガキだったから、珍しいことしてるってだけで興奮してたんだと思う。よって計画性ゼロwww 
とりあえず、「入って、階段でも上ってみよう!」ってなった。 
階段といっても、普段住んでる人が使う団地の中心にある奴じゃなくて、端についてた非常用の鉄筋造りの奴。
住人に見つかったらヤバいと子供心にも思ったのか。

何階建てだったかは憶えてないが、真ん中あたりまできたあたりで、 
カン、カン、カンって、鉄の手すり叩くような音が聞こえてきた。 
俺は別に怖いとも何とも思わなかったんだけど、誰も音につっこまないから、
踊り場に来たところで、リズムにノって「ポリンキー♪ポリンキー♪」とか踊りはじめた。 
周りはたぶん『いつもの馬鹿』って感じだったんだろうけど、地味男だけは反応が違った。 
地味男「何やってんの?」
俺「踊ってんだよ。何も起こらねーし、つまんないよなー」 
地味男「音、聞こえてる?」 
俺「?だから踊ってるんじゃん」 
そういう会話してたら、他の奴らが「音?何?」みたいにざわついた。 
そしたら女子が盛り上がりはじめて、俺質問攻め。
女子「え、俺君何か聞こえるの?見える?」
俺「え?え?」
女子「見えてるんでしょ!?何?教えてよ」 
俺「え?え?」
その間もずっと、カン、カン、カンって音は聞こえてた。 


俺も最初は、「誰か手すり叩いてるじゃーん」とか呑気に言ったのが、
マジで聞こえてないらしいってのと、女子の「教えて」の熱狂ぶりに押されて、さすがにビビりはじめた。 
そこでいきなりアフォ男が、
「ああああああああああああああああああああああ!」って絶叫した。 
そしてものすごい勢いで階段下りて行ったもんだから、その場にいた全員一瞬硬直して、同じく叫びながら駆け下りていった。

一同落ち着いたところで、その日は解散。 
でも帰るのも怖くて、地味男と一緒にうろうろしてた。アフォ男は走りすぎてどこかへ行った。 
正直、地味男はすごい無口だったもんで、話題も続かず楽しくなかった。 
だけど帰り際に、「聞こえてたんだよな?」って聞いたら、
「大丈夫だよ」って返してくれたのがすげー安心して、嬉しかったのを憶えてる。 

それからいきなり仲良くなった訳ではないが、何か秘密を共有wみたいな感じで仲間意識が芽生えた。 
学校でも地味男とはちょくちょく話すようになり、そこからは腐れ縁。 
地味男は中学辺りからいきなりモテだして、今ではあいつの方が数倍リア充です。 

まあ、これで終わればよかったんだけど、
後日、一緒に行った女子とアフォ男が、「変な音が聞こえるんだけど」って言いはじめたのには参った。 
しかも、俺が霊感あると思われてるから、「助けてよ」とか縋られるし…… 
当の俺は、親にべったりくっついて寝てたりというビビり様w
「相手が強いから、とりあえず拝んでおくけど、効果あるかはわからない」と、適当なことを言ってかわしていた。
これ以上関わりたくなかった、というのが本音……

そしてある日、移動教室で階段を上ってるとき、アフォ男が「鳴ってる!鳴ってる!」と俺のとこにやってきた。 
そして俺にも、確かに階段でカン、カン、カンと鳴ってるのが聞こえてしまった。 
俺はクラスメイトが集まってる中で、急いで地味男の姿を探した。 
地味男は集団の後ろの方で、無表情にぼーっと立っていた。俺には仏の顔だった。
また階段を駆け下りようとするアフォ男を、すぐさま寄って来た地味男が落ち着いた声で、 
「俺君が除霊するから大丈夫。先行ってて」といった感じでなだめた。

アフォ男とその他クラスメイトが去って、俺と地味男だけになったときも、しーんとした踊り場で音だけはずっと響いていた。
すでにガクブルな俺にとって、やたら冷静な地味男だけが支えだった。 
俺「ど、どうすんの。俺、霊感とかないんだけど」
いつ地味男に嘘をバラしたのかは憶えてないが、地味男はとっくにわかってたみたいだった。 
俺は地味男にしがみつきじっと上を睨んでいたが、音だけで姿はチラリとも見えなかった。 
俺「上、行ってみんの?俺無理なんだけど」 
地味男はさらりと言った。 
地味男「何言ってんの?アレ、下にいるよ」 

…………え。 
地味男「俺君、リコーダー貸して」 
俺の手からリコーダーを取り、自分の荷物を押しつけると、
地味男は「あ゙―――――っ」と奇声をあげた。 
リコーダーで手すりを滅茶苦茶に叩きながら、階段を駆け下りていった。
もう何にビビっていいのかわからなくなって、俺は唖然とそこに突っ立っていた。 

地味男の立てる音が聞こえなくなったとき、例の音も消えていた。
地味男が戻ってこなかったから、恐る恐る踊り場から下を見ると、地味男がニヤニヤしながら立っていた。 
そしてそのままニヤニヤしながらまたこっちに上ってきて、リコーダーを手渡された。 
地味男「もう大丈夫だよ」
よくわからなかったが、地味男が何か凄いことをしたのはわかった。 
地味男は俺の手から教科書と自分のリコーダーをとり、「行こう」と言った。 
というか、自分のリコーダーあるなら自分の使えよ。 

それから更にDQN化していった俺の尻拭いを、何度か地味男に頼んだことがある。 
まあ、俺は本当に霊感ないし、この板で見るような恐ろしい体験ではないんだが。 

ガキの頃から、「俺君、地味男と友達なの?」と女子に言われることは何度かあったが、 
地味男がモテはじめるにつれ、そのニュアンスが着実に変化していったのが虚しい。

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大学時代の友人に、やたら金運のいいやつが居た。 
もともと地方の資産家の家の出身だったのだが、
お金に好かれる人間というのは、こういう人のことを言うのかと思った。 
宝くじやギャンブルは大抵当たるし、学生ながらに株をやっていてかなり儲けていて、
とにかく使うそばからお金が入ってくるという感じだった。 
とはいえ本人はいたって真面目な人間で、
そういったお金の稼ぎ方に頼らずに、地道にアルバイトも頑張るやつだった。 
その友人から先日、婚約者がまた亡くなったと連絡があった。 
『また』という言葉どおり、彼の婚約者が亡くなるのはこれで三度目だった。 

大学卒業後、地元に帰り家業を継いだ彼は、事業面ではめざましい活躍を見せていたが、
女性との縁には恵まれていなかった。 
名家と言える彼の家には縁談はそれなりにくるのだが、話がまとまるとこうして相手が死んでしまうのだ。 
『三度目となると、うちに入ろうと言ってくれる女性はもういなくなってしまうだろうな』
電話の向こうで彼は声に悲しみの色を滲ませてはいたが、それほど落ち込んではいないようだった。 
私は学生時代、酒を飲みながら聞いた彼の話を思い出していた。 

その話は、彼の子供の頃の話だった。 
小学校に上がる前の年、家の中で一人遊んでいた彼は、
部屋の隅に見知らぬ少女が立っているのに気がついたのだという。 
お客様の子かなと幼心に彼は思い、一緒に遊ぼうと誘ってみたところ、少女はこくりと頷いてくれた。 

その日一日、彼はその女の子と楽しく遊んで過ごしたが、日が沈むと少女が、
「あたしをあんたのお嫁さんにしてくれる?」と問いかけてきた。 
「お嫁さん?」
「うん。あたしのこと嫌い?あたしはあんたのこと好き」 
「僕も好きだよ」
「じゃあお嫁さんにして。そうしたら、あたしあんたに一生苦労させないから」 
そんな会話だったらしい。彼自身うろ覚えだと言っていた。 
少女は嬉しそうに笑って、部屋の外に走り出て行ってしまった。 

その夜、家族にその話をすると、誰もお客など来ていないということだった。 
そして次の日から、彼の家の事業は業績がうなぎのぼりとなり、彼自身にも金運がつくようになったのだという。

「俺の嫁さんは、あの時から決まっていたんだよな。
 別の人と結婚しようとしたら、怒るのは当たり前ってことか…」 
嫉妬深い座敷わらしみたいなものなのかなと言うと、
どうやら彼のお嫁さんは風俗に行くくらいなら許してくれるようで、そこは救いだと笑っていた。 
家の跡継ぎについては、妹夫婦に期待すると言うことである。
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