怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

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カテゴリ:投稿怖い話 > 投稿怖い話①


投稿者:もえ


以前、自宅で不思議な体験をしました。
そんなに危ない経験ではなかったので、修学旅行や友達の家でのお泊まり会で怪談大会が始まったときなどに何度か話したことがありました。
元々怖い話や怪談好きで、某有名掲示板のオカルトのところをよく見ていた私は、ある日、自分がした体験を書き込もうと思いました。
しかし、先にも述べた通り、何度か周りに話したことがあったので、個人が特定されないように、ありのままを書かずに少し変えて書き込みました。
内容を変えたところを書き出したとき、PCが重くなり、突然電源が落ちてしまいました。
仕方なく携帯から投稿しようと続きを打ちましたが、フリーズして突然電源が落ちてしまいました。
結局両方とも二度と電源がつくことはなく、買い換える羽目になりました。
新しくPCを買い換えてきて、私は続きを書くことを再開しました。
その間も、何度も何度もフリーズをし、そのたびに強制終了して再起動しました。
ここまで妨害が起こると、私は怖いというよりもむきになってきて、どうにか書き込みを遂げようと考えていました。
そして終わりが近付いてきたとき、なぜか左肩が重く感じはじめ、冷たい空気も感じました。
まるで、人が後ろから自分の肩にアゴを乗せてもたれかかって、私越しに画面を見ているような感じでした。
スゥー、スゥー、という荒い息づかいと呼気なのかなんなのかわからない冷たい風が耳に触れました。
ですが、振り向いている間に書きたい内容を忘れてしまっては困るので、振り返らず書き続けました。
すると、相変わらず何か乗っている感じはするものの、少し軽くなり、右肩と頭の上も重さを感じるようになりました。
まるで、体勢を変えて、アゴを頭の上にもたげて、両肩に手を乗せて、私にもたれるようにして誰かが後ろに立っているような感覚でした。

少しの間その感覚は続き、やっと、最後のシメの文を書き終えて投稿ボタンを押そうとしたときでした。
一気に身体中に感じていた重みが消え、急に左の耳元が冷たくなって、
「…違う。」
と、小さくてか細くて消え入りそうな声が聞こえ、その吐息が耳にかかりました。
「…違う、違う、違う…違う…」
と何度も囁かれ、そのたびに息が耳に当たりました。
とても冷たくて、でも、とても澄んだ空気でした。
それと同時に、マウスを握っていた手が、上から誰かに包むようにして押さえつけられているような感じで締め付けられてしまい、なんとか投稿ボタンを押そうとしても押せないくらいになってしまいました。
そして、冷たさも感じていました。
手が冷えきった人に、触られているような感じでした。
さすがにびっくりして振り返ったけれど、そこには誰もいませんでした。
振り返ったとたん、ずっと感じていた人の気配が消え、声と手の締め付けもなくなりました。
やっと投稿ボタンを押して、投稿完了、と、画面に映ったとき、最後にもう一度、
「違うのに」
と小さく聞こえました。
あのとき私に囁いたのは、一体誰だったのか、今でも不思議です。

この地方は、昔は今などと比べものにならないほど、貧困がもっと酷かった。

当然のように子の間引きがされ、酷いときは妊婦ごと、というのもあったのかもしれない。

あの晩兄貴は俺らの後をそっとつけていた。
胸騒ぎがやまなかったのだという。

俺達が神社の裏に入っていくのを見たとき、
唐突に「神輿!」と閃いたそうだ。

工場まで飛んで帰り台車を持ち出し、祭りの後は集会所に暫く飾ってある神輿を、叩き起こした友人ヤンキーと運び出した。
しかし小さいといっても神輿である。なかなか苦戦して押していると、A子の父親に偶然会った。彼もまた、胸騒ぎがしてウロウロしていたのだ。
3人で火事場の馬鹿力よろしく、気合いで神輿を神社まで押していった。
神社に着いた途端、何だか神輿が軽くなり、まるで自ら進んでいるかのようで、裏道にかかった時はもう完全に3人の手を離れ、神輿は暴走していった。

山は大人達が坊さんだかを呼んで後片付けをしてくれた。証人もいるし皆はお咎め無しだだったが俺だけゲンコをくらった。
何故かというと兄貴に礼を言うと、御堂こじ開けたのは俺だと言えと言いやがったからだ。
しかしこんなのでは感謝をしきれないと、今は思う。兄貴は、化け物はお前らが倒したし、もうこの事は忘れろと言っていた。
でも当時俺らは中学生で未熟で、危険なことをしていたのだ。俺らがやっていたのは呼び出すための儀式で、おそらく倒すためのものでは無かった。

今年の夏も、変わらず祭りは行われるだろうか。あの地方の少ない予算で神輿を作り直すのは無理かもしれない。少子化が進み、祭りは開かれないかもしれない。
都会に出て本当に、差が実感される。
だが、友達との沢山の楽しい思い出や少しの恐ろしい思い出があり、尊敬する兄貴のいる田舎に、俺はいつか必ず戻る。

投稿者:イチ 

かごめの怪は人に非ず
ただ怨霊の塊に候
詞を絶やすべからず

俺は巻物のメモを見ながら、C宅でリュックに色々と詰めていた。巻物は罪悪感から、すぐに御堂に返した。
リュックには、大量の塩、ペットボトルに詰めた塩水数本、御守り。
Bはお椀や水のペットボトルなど。
幸いC宅は共働きで、親御さんは夜にならないと帰ってこない。
俺は親にはいつもの仲間とキャンプをすると言ってある。

実は昨日から、一度服を取りに行ったきり家には帰っていない。
家にいると、情けないが、これからやろうとする事に怖じ気づいて、出てこれなくなると思ったからだ。
しかしそれは他の皆も同じだったようで、昨日は5人でC宅で寝た。

B「天気悪いなぁ‥降りそうだな」
俺「あっしまった」
俺は急いでビニール袋を探すと詰め込んだ。

C「カッパ2枚あるよ」
カッパはA子とE美が着ることになった。

夕方になり支度が終わり、C宅居間で皆が手持ちぶさたになった。テレビを見るでもなく、口数も少なく、どんよりとした空気が漂っている。

ブーッと俺のケータイのバイブが鳴り、出ると兄貴だった。
兄「おう、今どこだ」
俺「どこって‥、C宅で、これからキャンプだよ」
兄「神社でか?」

俺は言葉に詰まり、適当にごにょごにょ言って通話を切った。
B「お前の兄貴、すげーリーゼントだよなぁ!」
俺「ああ、今時ねーよな」
C「毎日、二時間かけてセットしてる厚さだよあれは」
皆笑って、少し場が和んだ。

日が沈む頃、5人はC宅を出発した。黙々と田舎道を歩く。
10分ほどで神社に着いた。

裏山に続く道に、懐中電灯を持って入っていく。
しばらく歩くと、目的地に着いた。平らな石は一昨日のままだ。誰も石には触れずに、
黙々と作業をする。

まず地面の落ち葉などを取り払い、十分な広さの場所をつくる。
お椀4つに盛り塩をし、三メートル四方くらいの正方形の四つ角に置く。雨のために一応ビニール袋を掛けておく。
正方形の中心辺りに、人が1人座れる小さい円を塩で書く。
ここに入るのはE美さんだ。A子でもいいが、途中で詞を止める危険があるのと、A子の方がE美さんより体力が確実にあるので、そうなった。
それから持ってきた懐中電灯で足元を明るくする。

その他は各自で思い思いのことをやった。
俺は御守りを首からぶら下げ、塩をかぶってみた。Bは軍手をしている。手に汗をかくからだろう。

用意が整うと、皆は正方形の中に入り、‥
沈黙してしまった。
A子はしきりに辺りを気にしている。BもCも後ろを何となく、チラチラ見ている。

「さぁ、始めましょ」
E美さんが耳栓をし、円の中に座り込んだ。
つられて皆が、E美さんを囲んで手を繋いだ。

真っ暗な森に、E美さんの淡々とした声が響く。
「かごめ かごめ かごのなかのとりは いついついでる」
「よあけのばんに つると かめが すべった」
「うしろの しょうめん だあれ」
「かごめ かごめ」‥

俺達は手を繋いで円の周りをゆっくり回る。

5分間くらい回り、目が闇に慣れた。
懐中電灯のあるこの場所以外は漆黒の闇だ。
雲が出ているので月の光も無い。

10分ほどすると、じっとりと汗をかいた。
E美さんは淀みなく文句を唱えている。

更に10分ほどして、だんだんダレてきた。
皆の顔を見回すと、A子とCは神妙な顔で歩いている。Bと目が合うと、なんとやつは変顔をしてきた。つい吹き出しそうになり、俺も仕返しをした。
2人で百面相をし、頬の筋肉が痛くなった頃、もうやめようとBに口パクをした。
Bは真顔で応えない。真顔が面白い奴で、彼も自覚しているので、その手には乗らないぞと思ったとき
「うしろの しょうめん」
「ダアァァァァレェェェ」

喉がヒュッとなった。
あの野太い声だ。
心臓の鼓動が激しくなる。俺の手を掴むA子とCの力が強くなる。
しかしE美さんの声は変わらず淡々としている。
耳栓を持ってきたE美さんは正解だな、と上の空で思い円の中心を見ると、E美さんは目をつむっている。その肩は小刻みに震えている。

「ダアアアァレレェェェエエエ」

だんだん声が大きくなり、やつが正方形のすぐ外にいるのを確信した。
正方形の中に入ってきたらどうしよう、目をつむることは出来ないのに顔を覗き込まれたらどうしよう、

やつがどの辺りにいるのか気になり、よせばいいのにチラッと正方形の外を見た。

白目の無い、悪意の塊のような目が俺達を見ていた。
白い着物の背の高い女で、やに首が長く、着物の袖を長く垂らしている。
そして少し開いた口から、まるで男のような重低音を発している。

皆の足取りが徐々に覚束なくなってきた。
汗が滝のように流れ、視界がぼやけてくる。
もうダメかな、という言葉がアタマにこだまする。
おふくろ、親父、兄貴、お別れも言ってない‥

「シャンシャン」
どこかで鈴が鳴った。
気のせいか、遠くで威勢のいい若い女性の声もする。
気のせいではない、だんだんその声が近づいてくる。近づくにつれ、女性の掛け声に合わせるように、リズムよく、男達の掛け声も聞こえてきた。

神輿だ。

シャンシャンと、いなせな、女性と男性の掛け声はどんどん大きくなり、ついにはE美さんや女の化け物の声をかき消してしまった。

頭の中で太鼓を叩かれ、叫ばれているような轟音に包まれ、5人は思わず頭を抑え、しゃがんだ。
腕の隙間から豪速球のごとく神輿が飛んでくるのが見えた。そして次の瞬間、

「ドガーーーーーーーン!!」

頭上で神輿が大破し、材木が降ってきた。

あの化け物のいたところには、凄い腐臭と溶けた肉片のようなものがあった。

と、遠くからライトの点滅と共に、人が数人猛ダッシュしてくるのが見えた。
先頭には、見間違うことのない、あのリーゼント‥


翌日すぐに5人で集まった。

なんとA子も同じような目に会っていた。E美さんは特に何もなく、熟睡していたらしいが、普段は大人しい飼い犬が夜中吠えたそうだ。

A子の話によると、昨日解散したあと、家に帰って自室で横になっていると、窓のカーテンに何か人影のようなものが映ったという。
しかしA子の部屋は二階であり、窓に映るのは人の背丈では到底有り得ない。
布団に潜りじっとしていたら、そのうち寝てしまい、もう一度夜中に喉が渇いて起きた時には、もう影はいなくなっていた。

A子「夢かと思ったんだけど」
皆黙り込んでしまった。
B「どうしよか‥」
何をどうすればいいのか、そもそもこれはどうかしなければいけない事なのか、皆は分からなかった。
取りあえず、ネットのあるC宅とE美さんの家で(ド田舎だし、貧乏なのをご理解下さいw)
「そっち系」の事を調べてもらい、残る3人は聞き込みをしてみることにした。

俺らはまず神社に向かった。
神社では大人達が片付けをしていた。
必然的に手伝わされ、親とも会ったが、昨日のことは言わなかった。ただ兄貴には、後で会う約束をして分かれた。

片付けしながら、俺はそれとなく年のいってそうな方々にこの地方の伝承はないかとか、かごめかごめの事とかを聞いてみたが、収穫は無い。
BもA子も同じだった。
さらにはネット組も、成果は無さそうだった。

神社でお祓いをしてもらえればいいのかもしれないが、残念ながらこの神社は神主さんなどおらず、巫女さんすらいない、通常は無人の神社なのだ。

片付けが終わり、A子は一旦帰り、俺は持参したものをBと食べていると、兄がやってきた。今時リーゼントでヤンキーみたいな見た目だが、その通りである。
恥ずかしかったが兄に全部話した。
すると兄は、なんと神社の建物内に侵入しろと言い出した。
何でも中学のとき、ヤンキー仲間と不法侵入したらしいのだ。その時、巻物みたいなものがあったので、何か参考になるかもしれないというのだ。

渋る2人を尻目に、兄はどこかに消えたかと思ったらすぐ現れて、ペンチだとかを持ってきた(兄は工場で働いている)。
その足で大人達がいないのをいいことに、堂々と神社の御堂(?)の扉を開けてしまった。ん、と入り口を指して、入れと促す。

仕方なくBと入ると、御堂の中はひんやりとしていた。小屋のような御堂の入り口の賽銭箱を避けて、ゴメンナサイと思いながら奥へ行くと、兄の言った通り巻物が埃を被っていた。
細くて短めな紙束が、床に、幾つかの山に分かれて積まれていた。
最初から巻物などどうでもよく、すぐ出るつもりだったが、ふと巻物から一本ずつ出ている、こよりみたいなものに書かれた字を見ると、「いろは」順に揃えられているのに気付いた。
Bと「か」の巻物を探して三本持って外に出た。

巻物を兄貴のくれたずだ袋に入れ、今度は5人でC宅に集まることにした。

C宅に着くと、3人はもういて、Bと俺は巻物を見せた。怪訝そうな3人には家の奥底から出てきたと言っておいた。

何でも、こういうものには縋ってみるものである。一本目の巻物を開いた途端、かごめ という字が飛び込んできて、5人で驚いた。
書かれていたのは かごめかごめの怪 であった。
崩した字で丁寧に書かれていて、著者のサインまである。
E美さんがそれを見て、まだ祖父が生きていたとき、神社に偉い神主様が滞在したことがあり、その人じゃないかしら、と言った。

古いのはともかく、字が崩れすぎて読めない。しかし何となく、御塩 だとか書いてあるようなので、かごめの怪を祓うものだと、俺達は何故か確信した。さらに見ていると、最後の方に図説が載っていた。筆でサラサラと、簡単な図が書いてある。
これなら分かる!と5人で喜んだ。
そして本当の最後に、怪ノ明後日迄 とあった。


投稿者: イチ


中学生の時の話です。
数年経つし、上京前の事だから忘れていましたが、当時のメモを発見したので脚色して投稿します。

俺の地元では毎年夏に、神社で祭りが開かれる。
大人達が一年かけて用意した露店が立ち並び、小さい神輿も飾られる。
寂れた町の一大イベントだった。

その年も同じ学校の、三人しかいない同学年のA子、B、Cと、一つ上のE美さんと祭りに行った。

杏飴や焼そば、イカ、とうもろこしなど食べまくり、ゴム射的や金魚すくいもやって満喫した。何より、当時友達以上になれるか、という微妙な関係だったE美さんと、祭りのおかげで良い雰囲気になり嬉しかった。

祭りも夜になると、大人達は飲み始め、俺達は神社の裏山を散策することにした。
俺は掬った金魚を家において後で合流することにした。

神社に戻ると家から持ってきた懐中電灯を点けて、神社の裏手に回ると裏山の細い道に入った。

少しすると、皆のケータイとかの明かりが見えた。
懐中電灯を振って合図をすると「あっD(俺のこと)!」と気付いて、皆がこっちを見た。
俺は皆に駆け寄った。
だが何か皆の様子がおかしかった。
固まって動けない感じで、こっちに困惑した顔を見せている。

俺「どうした?」
E美「歩いてたら、平たい石が落ちてたから、A子が何となく拾ったのよ」
B「いや、怪談話してて、かごめかごめの話してたら、突然A子がこんなの見つけてよ」
Bが見せてくれた石には一言
 もういるよ
と彫られていた。

皆は異様な空気を感じて固まっていたのだ。
その時、ふと顔を上げた俺は、皆の進行方向10mほど先に何かいるのに気付いた。
こちらを伺うかのように、じっと立ち尽くしている。
俺しかそいつのいる方向を見ていないので、皆はまだ気付いていない。
暗くてよく見えないが、変に首や手が長く、坊主頭で背が高く‥

俺「もう戻ろうぜ」
後ろを振り向きそうになったBの手から石をもぎ取って落とし、必死にBとE美の手を掴んでぐいぐい引っ張った。
あいつを見ると、こっちに近づいてきている。
たまらず小走りになると、皆は案外素直について来てくれた。

神社の広場に戻ると、人はまばらだった。露天の片付けは翌日で、大人達は集会所で朝まで飲み通すのだろう。

皆で置いてあるラムネを飲んだ。皆すっかり元気を無くしている。人心地つくとすぐBが引き返した訳を聞いてきた。
とりあえずBに電話すると言い、皆は解散した。

家に着くと親と兄貴は飲み会でいなかった。
すぐに電話がかかってきた。Bからだ。
親御さんがいるA子とE美さんを除いて、Cの家に3人で集まることになった。

C宅居間で、さっきの裏山の話をした。
すると、Bはそいつの存在に気付いていたという。俺と話していたとき後ろから嫌な雰囲気を感じていたらしい。

そのうちBがC宅に泊まりたいと言い出した。
一番体格が良くケンカが強いBが言うので逆にビビり、俺も泊めてもらうことにした。

Cの部屋に男3人はキツいので、居間に布団を引っ張り出して3人で雑魚寝した。よくお互いの家に泊まっていたので特に珍しくもなく、1時を回る頃には誰からともなく寝た。

3時を過ぎたくらいか、人が動く気配で目が覚めた。横の布団のCがおらず、廊下と隔てる障子が少し開いていてトイレに行ったようだった。
すると俺の耳に、何か小さな子供の声
が聞こえてきた。
小さいがよく通る声で歌っている。

すぐにかごめかごめだと分かった。
Bは熟睡している。
俺は布団の中で丸まっていたが、意外と怖くはなかった。可愛い声だし、特に金縛りなどにもならない。

しかし歌の最後の瞬間
「う゛じろ゛の゛し゛ょ゛う゛め゛ん゛だあ゛れ゛」
もの凄い野太い、男の声に豹変した。

勢いよく後ろを振り向くと、廊下を隔てた障子に、人影が映っていた。
影でCだと分かった。トイレから帰ってきたようだ。俺はホッとし、Cに話そうと思って待った。
Cは障子の向こう側に立って、いつまでも居間に入ってこない。

何かヤバい気がして、Bを揺さぶった。うーんとか言っているので耳をつねった。
「痛って!!」
その声に反応し、Cが障子の隙間から顔を覗かせた。
Cの姿をしたそいつは口角を上げて笑っている。
しかし目は笑っておらず、ドス黒く、人間には出来ないような悪意のこもった目が俺を凝視している。

半身を起こした状態で固まっている俺の腕が千切れるように引っ張られた。Bだ。そのまま半ば引きずられて廊下と反対側の窓まで行き、Bと二人で窓から転がり出た。

家の前の道路を挟んで、しばらく二人で開いた窓を睨んで突っ立っていた。暗い上、窓のカーテンで室内はよく見えないが、そいつが追ってくる気配はしない。

少しして「あれっ」
というCの頓狂な声がし、居間の明かりが点いた。

その後は3人で身を寄せ合って、まんじりともせず夜明けを待った。Cの親が帰ってきたのは、もう日が昇った朝だった。


投稿者:ムスカ大佐 


これは、今から2年くらい前に起こった出来事です。一人称が私ですが男です。友人も。

私には、とても仲のいい友人がいました。その友人とは、大学からの付き合いなんですが、2年前大学卒業したばかりのころ、友人とちょっとした喧嘩をしてしまい、と言っても私自身はくだらないことで怒ったなぁ、と思うくらいの些細な喧嘩だったのですが、どうも友人は癪に障ったらしく口をきいてくれなくなっていました。
そんなことが続いたある日、その友人から電話がかかってきました。正直早く謝りたいなぁ、と思っていたので好都合でした。しかしそんな考えから一転、友人の電話に出ると
「ふざけんなよ!!いい加減にしろよ。こっちは、ろくに寝れないんだよ!!」
と怒られてしまいました。
何が何だかわからなかったのですが、聞き返そうとした途端切られてしまい、唖然…。この前の喧嘩の時より怒ったような口調で言われたものですから本当に戸惑っていました。
まあ、時間がたてばと思い30分くらいしてから、リダイヤルすると友人が元気のない声で、
「はい…」
電話に出ました。さっきのことを詳しく聞こうとしたのですが、先にこの前の喧嘩のことを誤っておこうと思いその話から切り出しました。
私「もしもし?この前はゴメンなあんなことで突っかかって…」
友人「気にしてないよ…」
私「あと、さっきのことなんだけど…どうしたの?」
友人「えっ?」
私「えっ?さっき電話かけてきたよな?」
友人「わかんない?」
私「何が?」
友人「最近お前の携帯から、変なメールとか電話とか来るんだけど…」
全く心当たりのないことでした。そもそもここ最近は、友人との喧嘩でほとんど友人に電話なんて掛ける気にならず、また、メールもしませんでした。
私「いや、全く知らないんだけど」
友人・・・・・・」
私「その話詳しく聞きたいから会わねぇ?」
友人「・・・わかった」
その後、友人と大学時代によく通っていた(といっても卒業したてで近い)カフェで落ち合うことになった。
時間の少し前に行くと、もうすでに友人は来ていて何日かぶりにあった。でも友人は前とは雰囲気からして暗くなっていて、少しやせているようだった。
(前は、めちゃくちゃ元気なやつだったのに…)なんて思いながら、店に入ってコーヒーを頼んだ。とりあえずさっきの話のこと詳しく聞くことにした。
私「さっきの話だけど。聞かせてくれる?」
友人「うん」
「最近、お前とも喧嘩した後で会いにくくて家に居たんだけど、一か月くらい前、お前から電話がかかってきて、出たんだけど、そしたら雑音ばっかで全然何にも聞こえなくて、間違えてかかったのかと思って切ったんだよ。」
もちろん、こちらから電話しにくかったから電話はしてないんだが…
友人「で、そんなのが夜になっても続いて、ろくに寝れないから、さっき文句言ったんだよ。」
私「この一か月?」
友人「そう」
私「なんで、一か月も・・」
と言いかけたところに、店員コーヒーが運ばれる。一息ついて再開。
私「なんで一か月も放置したんだよ。」
友人「いや、最初のほうはあんまりなかったんだけど日を追うごとに多くなったからさ…」
私「そうか…」
正直、こっちも気味が悪い。自分からかけてないし間違えてかかってもない。そんなにかかってるなら、履歴を見れば気が付くが履歴のも入ってなかった。そんな疑問をぶつけると、
友人「・・・・・・」
私「・・・・・・」
しばし、沈黙。結局私が、友人の家に泊まることになった。その日の夜

♫♪♬♫♫♪←電話の着信

がかかってきて、友人と確認。なぜか私の携帯番号。携帯確認。かけてない。
混乱しまくった。自分の携帯からかけてないくせにかかってる。こっちが怖い。
私が、電話に出る。
私「も・・もしもし?」
・・・・・・・・・・・・
何も聞こえなかった。と思ったら、

あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!

ってくそでかい声が聞こえて切れた。マジでビビった。次の日、友人と携帯の買い替えに行って様子を見たが、やっぱりかかってくる。昨日のが間違いじゃないことに気付いた時は、私も友人も気絶しそうだった。
お祓いにも行ったが効果はなくなり続ける。
いろんな、方法を試みたが効果はなく前途多難状態だった。ただ、私の中には一つだけ解決策があった。それは、私と友人の関係を断つこと。そうすればかかってこないんじゃないかと思った。その案を友人に伝えると、激しく拒まれたので、本当のピンチになったらそうしようと思った。今度は口コミで聞いた有名なお祓い師のところに行くことにした、そこに行ってみると、友人を見た途端お祓い師が嘔吐した。
結局、そのお祓い師には頼めず断念せざる負えなくなった。こんなこともあるんだと思ったが、友人にとんでもないのがついてるんじゃないかと思ってしまった。
その後、いろいろな人を回っているといい人がいると紹介してもらった、その人に会うと、その人は私と友人を本堂に連れ込んで話を聞かせろと迫ってきたので、話をすると、
「君は帰っていいよ、ただし携帯からこの子の番号は消しなさい。」
私「えっ?メルアドもですか?」
「ええ!!」
私はそのまま返されて、友人だけ残った。言われたとおりに消しはしたが、正直不安でいっぱいだった。
そして今に至る。
友人がどうなったかは、全く分からない。お祓い師のところに行ってみても、大丈夫だよ、の一点張りだった。
友人とはそれっきりだ。何があったのか知りたい。

長くて済みません。

投稿者:いかわさび


去年の夏だったかな。
俺は釣りが大好きで、一人で夜釣りに行こうとした。
だいたい11時過ぎに家を出たと思う。さすがに夜とは言えむせかえるような暑さだったのが鮮明に覚えてる。
家からは徒歩10分くらいのとこに海があり、いつも歩いて海へ行っている。
海に着きそうになると何かが聞こえる、中年のおじさんが唸りをあげているような
『う"ぅ~う"ぅ~』と低い声で近くの茂みから聞こえてくる。
その上、来るときにはなんとも無かったが辺りが濃い霧で覆われていた。

今までこんな経験はなく、さすがにまずいと思い海を後にした。


こんな話を友人に電話で話してると、外から何か叫び声が聞こえてきた。
もしかしたら憑いてこられたんかな?


そのうちまた俺は懲りずに夜釣りに行くのであった。
怖さより釣り好きの方が勝ってしまってるようだ。


【捕捉】被災地で津波があった場所。

投稿者:聖徳太子もどき
 

俺が昔働いてた時の話

俺はその会社の営業部で、毎日のように売込みしまくってたんだよ。
そんな時、ある一軒の家が目についたから、今日はここから始めようと思って、その家を訪ねたんだよ。

インターホン押してちょっと経ったらインターホン越しに、
「は~い」
って聞こえたもんだから、
「あっ、〇〇会社の〇〇と申します」
って言うと、中から出てきたのは、俺の働いてる会社の同僚だったんだよ。
でも、部署が違うからほとんど話したことなくてそんなに知らなかったんだよ。(ちなみに同僚は女)
で、お互いにびっくりして結局同僚に売り込んでも仕方ないなと思って軽く挨拶して帰ったんだよ。
その次の日に、会社でその同僚とあったから、話でもしようと思って声をかけたら案外明るくて他愛のない話して部署に戻ったら、親しい友人の同僚に、
「お前、あいつと付き合ってんの?」
って聞かれたから、
「はあ?んなわけないだろ」
って返したんだけど、友人によるとその同僚は、働いてる部署でもどんな人とでも話さないしずっと仕事してるんだそうだ。
「なんであんなに親しげなんだ?」
って友人と二人で首かしげてた、実際ほとんどあったことないし話したこともなかったからなんでだろうと思ってた。
って言っても、その日から徐々に話す回数も多くなって、向こうから話してくれることも多くなったんだよ。
そんなある日、その同僚から、
「今度うちに来ませんか?」
って言われて、とりあえず考えときます、って言ったんだけど結構舞い上がった。(結構な美人)
友人に相談すると、
「それ脈ありじゃね?」
「だよなー!!」
なんて、お互いにふざけてた。
で、結局行くことにして、家に行ったら家の中もすごい綺麗になってていい匂いがしてた。
コーヒーとか出してもらって、別にどこに行くでもなく他愛のない話ばっかしてたんだ。
まあ、楽しい時間もあっという間ですぐ終わっちゃて、帰り際にトイレを借りたんだよ。
その時に、一つ閉まってる部屋を見つけたんだけどそこからなんかひどい臭いがするんだよ。
生ごみみたいな、腐った臭い。
俺はそれを確かめたくてノブに触れたら難なくあいた。
でも正直その時の光景ははっきりと頭に焼き付いてる。
そこには、大量の猫の死骸があった。もう原形をとどめてないくらいにぐちゃぐちゃになってる猫の山。
トイレどころじゃなくて、ものっすごいあわてたけど何とか冷静保ってトイレで用を足してから、戻った。
その後も何とか平静を保ってる状況で、家から出てすぐに走った。
ふと、家が気になってみてみると、リビングの窓から同僚がこっちを見てた、目が合うとにっこりと不気味な笑顔を浮かべてきた。
次の日、その同僚は会社に辞表を提出したそうだ。何やら、家のことで…という話だった。
友人に
「残念だったな」
と言われたが、ああ・・・と返すのが精いっぱいだった。
自分自身はその同僚がやめた理由がもっと別の何かのような気がしてならなかった。
俺も次の日会社を辞めた。
正直何があるかわからないから、ここから離れようと思って引っ越すことにした、その日会社を出て、ついあの家のことが気になって行ってみた。
女は外にいたがこちらに気が付かないようにした。その後、家に直行で帰ると、アパートの管理人さんに、
「あなた宛てにこれ渡しておいてって言われたんだけど…」
と、ダンボールを渡された。ガムテープでぐるぐる巻きにされたダンボールだった。
「誰からあてですか?」
って管理人さんに聞いたら
「美人な女の人が持ってきたよ」
と言われた、正直寒気がした、もしかしたらあいつかもしれないし、そうだとしたら何が入ってるかわからない。でも開けずにはいられなかった。
部屋に持ち帰って、あけると、梱包された瓶のようなものだった。
何だこれと思いながら、取り出してみた。その瞬間思わず瓶のようなものを落とした。
それは、猫のいわゆるホルマリン漬けだった。思わずトイレに駆け込んで吐いた。
あの女には気づかれているようだった。あの部屋を覗いたことをことを…。その瓶は捨てて、さっさと引っ越した。
後々、友人にその女の住所を言うと、女は引っ越したんだそうだ。

今あの家の、あの部屋がどうなってるかは知らないし、知りたくない。今はちゃんとした職にもつけているので良かったと思う。あの女はいったいなんだったんだろう。ただ、不思議なのはなぜ女は俺にあそこまで関わったのか全く分からない。

長々とすみません。


投稿者:まきまき


ぼく自身、霊感は全くなく今まで一回も霊を見たとかの経験もないのですが、ちょっと変だなぁって思う体験をしました。

その日は母親が夜仕事だったので、家に友達をよび一緒に映画を観てました。
ぼくの家は団地で、玄関から入って奥にあるぼくの部屋で襖をしめて友達と二人で映画を観てたのですが、 夜中の4時半ごろに玄関のドアが開きました。

ぼくの家はもともと、玄関のドアに鍵をしない不用心な家でw
基本、遊びにきた友達がたまに癖で鍵をかけるような感じでした。

で、ドアが開くときの気圧の変化で部屋の襖がカタンと揺れたし、確実に空いた気配がしたので『あぁ、身内のだれかが家に来たのかな?』と思い、襖を開けて玄関を見たんですが誰もいませんでした。

『酔っぱらいが間違って入ってきたのかなw…』
この時、一緒にいた友達も玄関のドアが開く気配に気づいてたそうです。
で、夜が明けて映画も見終わり友達が帰ろうと玄関に行き、ぼくも見送ろうと玄関に行ったときに
『…あれ?』

おかしな事に気付きました、 玄関のドアの鍵がしまってたんです。
友達もこれを見て
「あれ? さっき確実に玄関のドア開いた感じしたよね?」
「うん… 開いたよねw」

「家にあがる時、鍵しめた?」
「いや…、 正直おぼえてない」

ぼくはとっさに、家の鍵がある場所を見た、けれど鍵は普通にその場にありました。
すごく不思議な気分になった…

ちょっと変ですもん

だって友達が入るときに鍵をしてたら、玄関が開く気配なんてしないですし(わざわざ襖を開けて、確認するほど)。 逆に鍵をしてない場合でも、仮に誰かがドアを開けたまではいいけど、その後の鍵をどうやって閉めたのか(家にある鍵は盗られてない)。

もし不審者が家に侵入してたら大変なんで、部屋で隠れられる所(トイレ・風呂場の浴槽・押入れetc…)を見ましたが誰も居ませんでした。

不思議な事ってあるんだなと思いました…

…実は不思議体験はあと、もう一つあって。 それもぼくと、ぼくの家と、さきほどの友達が関係してる話なんですが。
それは、また今度。

ここまで読んで下さり、ありがとうございます。 と同時に長文・以下諸々、大変失礼いたしました。


投稿者:イチ


可愛らしい、小鳥の声で目が覚めると、そこはエミさんの家の寝室だった。

脇にはティーポットとカップが置いてあり、俺の頬にはクサい湿布が貼ってあった。

開いた窓から吹く気持ちのよい朝の風と、台所から聞こえる炊事の音に安心し、俺は二度寝に入った。

二度寝から覚めると、住民の皆さんがやって来て、もうてんやわんやだった。
泣いてお詫びされたり、やれお詫びに畑で採れた野菜を大量に持っていけだとか、ご馳走したいだとか、皆さん必死(笑)。
村長さんもやってきて、帰り道についていってご両親に謝罪する、どうとでもしてくれと食い下がったが、丁寧にお断りした。

帰りのバスが来るまでの少しの間、エミさんと話した。
あの獣の歯が人間のものだったのもあり、エミさんは大怪我はしなくて済んだ。

2人でぎこちない雰囲気で話していると、バスが来た。行きと同じような古ぼけたバスである。
じゃあこれで、とエミさんが言って、そそくさと背を向け歩き出した。エミさん、と呼び止めると、遠慮がちに振り返る。
俺がありがとう、と言うとびっくりして、寂しそうな、でも少し嬉しそうな顔をして笑った。


バスに乗り込むと客はおらず、車掌がダルそうにこっちを見た。
「家まで」
俺の言葉を聞いて車掌は軽くうなずくと、座るのを待たずにバスを発進させた。

行きと同じ真っ直ぐな道が延々と続く。道の両側の草木は夏の日差しを反射させ、風にそよいでいる。

俺は窓の外を見ながら、ただボーッとしていた。

何気なく皆さんのくれたお土産袋をみると、野菜がごろごろ、エミさんの梅酒も、ビンに梅ごとはいっている。それと、大量の湿布。

何だか可笑しくなり、笑いをこらえながら外をみると、懐かしい田舎の風景が遠くに見えた。

これから、宿題をやらなきゃな、地元の友達や兄貴に挨拶して、それから親には色々と手伝われるんだろうな、‥

それから、戻ったらまた、東京で頑張ってみるか。

もうバスは、地元の駅のところに停車するところだった。

投稿者:イチ


俺が入った家には、エミさんという女性が一人で暮らしていた。
未亡人で、四十くらいだというが若々しく綺麗な人だ。
エミさんは深夜の訪問に驚きながらも、かいがいしく世話を焼いてくれた。
スープを温めてくれ、パンや柔らかいチーズ、エミさんが漬けた甘い梅酒まで出してくれ、2人で飲んだ。

満腹になり、空いている部屋があると言われると、バッグを居間に放置したまま、礼もそこそこに部屋に行き、眠りに落ちた。


目が覚めるともう昼過ぎだった。曇りだからか、蒸し暑く空気がこもっている。

居間にいくとエミさんがいたので挨拶した。
改めて礼を言おうとした時、玄関のチャイムがなった。
エミさんの顔が強張った。

エミさん「隠れて!そのクローゼットに、早く!」
訳の分からないままクローゼットに押し込まれた。
すぐに家の中に人が入ってきたのが分かった。俺はクローゼットの木の扉に聞き耳を立てる。
どうやら集落の住民の男二人のようだ。

エミさんと何やら言い争ってもめている。
しかも原因は俺にあるようだ。
エミさんが、俺の居場所を知っているのではないか、連れてこいというような事らしい。

「馬鹿野郎!!」
エミさんが何か言ったことに対し、一人が怒鳴った。思わず出て行きそうになったが、続く話を聞いて固まった。

「お供えがなければどんなことが起こるか分かってるのか!代わりに誰かが喰われなきゃならないんだぞ!あいつ一人で済むんだ!」
「これで数十年は安泰なんだ」
「しかもここに勝手に来たということは、あいつは正式なものなんだ」

何を言っているんだ?
誰かが食われる?
俺は混乱した。とにかくここの村は何か大変なものを抱えているのが分かった。

それに、お供えって、まさか‥

しばらくし、やっとエミさんと男の押し問答が終わったようで、居間から人がどやどや出て行く気配がした。
すぐにクローゼットから出た。
エミさんは、疲れて椅子に座っている。
「大丈夫ですか?一体、何がおきているんですか?」
エミさんは沈痛な面持ちで黙っていたが、ふと顔を上げて俺を見た。
「大丈夫よ‥、これは、仕方のない事なのよ‥」

エミさんから表情が消えていた。怖いくらいの無表情だ。
思わず後ずさる。
「あーすいません、長く居すぎましたね~お邪魔しました」
てきとうに喋りながら、放置していたバッグを掴んで、さりげなく出て行こうとする。

後ろでエミさんが立ち上がる気配がした。
急いでドアを開けて外に出た。
振り返るとエミさんが手に何かを持って追っかけてこようとしているのを見て、俺は全速力で駆け出した。

なるべく人のいないほうへと思い、森を目指して駆けて行った。

集落を出て、ちょうど道が切れて森に入るところにさしかかった時、
「!!」
なんと足をとられた。
バッグの中身をぶちまけながらもんどりうって転ぶ。
見えにくいピアノ線のようなものが張ってあったのだ。
すると待っていたかのように草むらから男が数人飛び出してきて、あっという間に押さえられ、後頭部を殴られ気絶した。


頭痛で目が覚めた。
辺りは暗く、どうやらさっき倒れた場所のようだ。
頬に土が当たってひんやりする。
周りに人はおらず、俺が横たわっているだけである。
起き上がりたいが縛られていて、関節を固められており自由が利かない。

夜の森の雰囲気にのまれて固まっていると、木々のこすれる音に混じり、パキッ‥、パキッ‥
という、枝を踏むような音が聞こえてきた。

何かが来る。

そいつは徐々に前方から近付いてくる。
暗闇を凝視していると、目の前の木々の間から獣の脚が見えた。
太く、ごわごわした黒い毛に覆われている。

ギュッと目をつむって歯を食いしばった。
もう助からないことを悟った。

獣がすぐ目の前に来て、顔を近づけたのが分かった。鼻をフンフンいわせて俺の臭いを嗅いでいる。
獣の臭い臭いに思わず喉が鳴った。
ぴたり、と獣の動きが止まった。

その時俺は見てしまった。

人間の顔があった。
頭骸骨のようで、長い髪が生えていて、まばたきしない落ちくぼんだ目で俺を見ている。

喰われる、喰殺される‥


いきなり、獣が向きを変えた。
俺は恐怖で気付かなかったが、獣と顔を合わせていたとき、誰かが近づいていたのだった。
獣は怒っているようだ。誰かが投げたであろう鋭利なものが脚に刺さっている。
その人に獣は覆い被さり、揉み合っている。

俺はハッとした。
エミさんだ!
何でエミさんが?!

しかし獣が圧倒的に有利で、獣に噛まれるエミさんの悲鳴がこだまする。

こういう時の人間の心理はよく分からない。俺は無性に腹が立ってきた。
こんな目にあわせやがって、この人食いの気持ち悪い人面獣が!

芋虫のように移動し散乱したままのバッグに顔を近づけ、自分で捨てたのになぜかまた付いていると思ったあのストラップに夢中でしゃぶりついた。
ゴリっという音がして、骨の味がした。
さらに必死で噛むと、口内に血がにじみ、顎や頭に響く。顎関節がおかしくなりそうだ。

「グゲゲゲ」
獣が苦しそうな声を上げ、血走った目で俺の方を見て突進してきた。

がちん! と俺の歯が噛み合わさり、噛んでいた骨が砕けた。
そのまま俺は気を失ってしまった。

投稿者:イチ 


高校の時のことです。
記憶違いもあるかと思いますが、大人になっても残っているよう書いておきたいと思います。


その日俺は疲れていた。
肉体的にもそうだが、精神にかなりきていた。
どんなに頑張っても上がらない成績に嫌気がさしていた。
俺は、高校で上京した。
地元にも一応高校はあった。さらには、兄が地元の工場で働いていて、就職先も確保されていた。
だがどうしても東京に出たかった。

俺は遊びやスポーツは大好きだが、簡単に言うとアタマが悪かった。
勉強の要領が悪く、上京して都会の奴らに混じり、さらにバイトも始めると成績はガタ落ちだった。
東京に来て最初に、アメリカンドリームみたいに思い描いていたものも、もうどうでもよくなっていた。

だが忙しい日々もいったん終了。
夏休み到来となった。
俺はバイトや友人の誘いに折り合いをつけ、数日間帰省することにした。


蒸し暑い夜、肩掛けのバッグ一つ持って下宿を飛び出した。

夜になると、東京の繁華街はよりいっそうモンスター度が増す。
ネオン街や、その中を闊歩するキャバみたいなおねーさん、突っ立っている強面のおっさんを横目に見ながら歩く。

迷いそうになりながら何とか夜行バス乗り場に着いた。
停車場にはすでに小型のバスがいて、乗客も十数名、登山の格好のおっさんたちや、俺と同じような学生もいた。

時間になりバスが発車した。
バスは高速を静かに走り、11時頃には消灯され、乗客たちは寝た。

しばらくすると車内の明かりがつけられ、サービスエリアに着いていた。
俺はトイレに行き、少し土産を見てブラブラしてからアイスを買って食べた。
と、隣に登山っぽいおっさんの一人がやってきて、話しかけてきた。
「学生さん?どっか行くの?」

二人で雑談していると、ふとおじさんが俺のバッグに目をとめた。
そのままバッグに釘づけになっている。
「きみ、それ拾ったの?」
いきなり警官の尋問みたいになり、ムッとした俺がバッグを見ると、
見覚えのない小さなストラップが付いている。
だが売り物の見た目ではとうていなく、粗末なつくりである。モチーフも猫なのか熊なのか分からない、変な獣の頭蓋だ。

困惑する俺をじっと見ていたおじさんは、
「そうか・・・残念だが何も・・いや」
というと、急いでメモを取出し、何処かの電話番号を書いた紙を渡してくれた。
「何か困ったことがあったら、そこにかけなさい。」
おじさんはなぜか急に急いでいる様子になり、メモを渡すとすぐに立ち去ろうとしたが、
「あっそうだ、これ、登頂祈願のだけど・・持っていなさい」
お守りをくれ、呆れ返った俺を尻目に、スタスタと立ち去って行った。

ふとストラップを見ると、モチーフが向きを変えて、去っていくおじさんの方を見ている・・気がして、気味が悪いので外しゴミ箱に捨てた。

時間になり、バスはサービスエリアを出発した。
あのおじさんの席は空っぽになっていた。

うとうとしていた俺はふと目が覚めた。
車内の明かりがついているので、休憩かと思ったが、バスは走行している。
なんだか違和感を感じた。
バスがなんとなく古ぼけたような気がする。内装は変わらないが、昭和の路面バスのような雰囲気だ。
後部座席を見回すと、乗客が一人もいない。

バスが止まった。
ドアが開いて、停車場に着いたらしい。
(えっここバス停?)
山道なのか、辺りは真っ暗で、俺はこんなところでは降りないし、訝しがって窓の外を見ると、木々の間に白っぽい着物姿の人が立っているのに気付いた。
(ああ人が乗るのか)
視線を窓から戻そうとした瞬間、悪寒が走った。
目の端に、その人がいきなり四つん這いになるのが見えた。
四つん這いになる際バスの方へ近づいたので顔も少し見えた。黒いバサバサの髪の隙間から、骸骨のような白い顔がのぞいている。
そいつは乗車口でなく、俺の席の窓の方へ這ってくる。

思わず立ち上がって運転席を見た俺は愕然とした。
運転手がいない。
俺は、無我夢中で、運転席に走り思いっきりアクセルを踏んだ。
バスは乗車口を開けたまま急発進した。
発信する際、バスの車体にドンッとぶつかる音がした。

あいつが追ってきている気がして、ただひたすらまっすぐ、必死にバスを走らせた。

しばらくすると、開けた土地が表れて、集落のようなところに着いた。
バスをてきとうに停車させ、少し躊躇ったが、荷物を持って下車した。

そこは廃村のようなところだった。
舗装されていないあぜ道を歩いていると、人の住んでいる家を見つけた。
その家だけなんというか、可愛らしい見た目だ。こじんまりしていてメルヘンのような外観である。
三角屋根に、ところどころレンガのはめこまれた壁、小さな飾り窓。入り口にはステンドグラスのランプや花、うさぎの置物なんかもある。

とりあえずアンティークなチャイムを鳴らしてみた。
何度目か、これでダメならあきらめて他をあたろうと思ったとき、やっと、遠慮がちにドアが開かれた。

投稿者:さぶろう


怖い話とかでは、ないんだが体験してゾッとした不思議な話を。

自分が小学生の頃、夏休みに午前中から近所の子と2人で遊んでいた。
昼に近くなってきて、喉が乾きジュースを買うお金が無かったので、自宅(市営住宅で、二階に住んでいる。)へ友達と向かい、友達を下に待たせて自分が飲み物を取りに行った。
両親は、共働きだったので家には誰も居なかった。

ちょっと、トイレに行きたくなり用をたした後、自分だけ先に麦茶を飲んだ。
子供だった頃の自分は、イタズラが大好きで下で待っている友達を驚かせてやろうと、家の中で考えていた。

友達に渡す飲み物(たしか、缶のジュースだった。)を手に取り、玄関へと向かう。

その、玄関の横に自分の部屋があるのだが自分が今いる台所からも、ちょっとだけ部屋を覗ける感じになっていて、襖が開いた結構大きな隙間から誰かが自分の部屋で本を読んでいる様子が見えた。


自分は、その友達が暑くて耐えきれずに部屋に上がっていたのだと思い、その距離から名前を呼んだ。

『おい!!○○っ!おまたせ……』

自分が呼んだのと同時に、読んでいた本がバサっと落ちる、

んで、なんでかすぐにドアが

バーァアンっ!!

と勢いよく閉まる音と、階段をダッシュで駆け下りる音だけが聞こえて、ビックリした自分は部屋を確認する。

さっきまで、目の前に存在を感じてた友達の姿はなく、この時は小学生だったのか、『あいつ、めちゃくちゃ逃げ足早いな』しか思わなく、普通に外に出て階段を下りた。

一階に着いた瞬間、ワッ!!っと言って友達が外の壁から出てきた。

『もぉー、やられたわぁ。ちょっとビビったし!でも、○○さ俺ん家から下に来るの早いなぁー!!』

驚かしたはずの友達は、真面目なというか驚いたような表情で、

『えっ、僕はずっとここに居たよ。驚かそうと待ってたんだけど。』


まぁ、冷静に考えてみると不可能なんですよね。

だって、友達が部屋に居てすぐに外出てドアを開けてってすべての動作、台所から出てすぐの自分なら全部見えなきゃおかしいんですもん。


以上、不思議な体験でした。
実際の体験なんで、本当に意味不明です。


投稿者:かっぺ


俺が実際に体験した、怖いというよりは不思議な体験談。


俺は根っからの田舎者なのだが、仕事柄新潟の田舎から東京へ出張することが年に数回ある。
そして、その日も東新宿のあるビジネスホテルに泊まることになった。
一旦昼の11時に頃にチェックインを済ませ、大荷物のみを部屋に置いて会議へ向かった。

先方との会議とその後の懇親会を終え、チェックインは深夜0時を過ぎた頃だった。


 そしてつまらない流れではあるが、霊感とやらも一切無い私は普通に眠って朝7時に目覚めた。
顔を洗い、着替えをして8階の部屋から7時30頃にエレベーターで1階の朝食ビュッフェへ向かい朝食を済ます。

7時50分頃に再度エレベーターで8階へ戻ると、エレベーターを降りた時点でフロアに「ピリリリリ…」という大きくはないが耳障りな音が響いていた。

「火災などの警報ではなさそうだが」とさほど気にせず自分の部屋に向かった。




 ところが。

どうもその「ピリリリリ…」という音は自分の部屋に近づくにつれて大きくなってくる。
部屋の前まで来ると、間違いなく自分の部屋からその音はしている。
スマホはポケットに持っているので、他に音の出るものは部屋に置いていないはず。

首を傾げつつも自分の部屋(カードキーのオートロック式)を開けると、
遂に大音量でその音が響き渡った。

慌てて部屋に入ると、その音の出所はベッドの枕元の台に置かれた目覚まし時計だった。
(その時計はアナログ式の置時計で、目覚ましセットは裏のツマミを回す古いタイプ)
俺が拍子抜けして目覚ましのスイッチを切ると、何事も無く音は止んだ。




その後、部屋の椅子に腰掛けてニュースを見ながら「あとは新幹線で帰るだけだなぁ」などとぼんやりタバコを吸っていると、やっとおかしなことに気付いた。

「自分はその目覚まし時計に一切触れていない」ということに。


 ここからは状況説明になるが、
①酒を飲んではいたが泥酔はしておらず、チェックイン時間に誤認は無い。
②目覚まし時計は寝返り等で触れることはない手足の届かない位置にあった。
 (使うつもりが無いので、その目覚まし時計があること自体を特に意識していなかった)
③時計のアラームセットは12時間単位でしか設定できない。
④ホテルにチェックアウト時間を伝えてなどいない。


以上の事から

「チェックイン後の11時から夜0時に部屋に戻るまでの間に何者かが部屋に入って目覚まし時計をセットしていた」

ということになる。



それが分かった時はさすがに不思議で気味が悪かったが「世話焼きの良心的な幽霊でも居たのか」ということにした。

※ちなみに、その後俺の周りで特に大きな不幸なども無い。良いことも無いが(笑)

以上。


投稿者:七氏の権兵衛


私が生まれて初めて体験したはなしです。

当時、私は高校一年生でした。
夏休みの間だけ近くのお寺で墓地の整備をするアルバイトをしていました。
仕事の内容は主に草刈りやゴミの収集などでだいたいご住職が場所を指定してそこを掃除するといった具合です。
ある日のことです
その日はお寺から少し離れた場所を草刈りをしてくれとのことで草刈りの道具一式をもってむかいました。

仕事場所に到着し準備をしていると、ある違和感を感じました。

それは、墓地の真ん中に木が一本だけたっていることです。

確かに少し林のなかにある墓地だし一本くらいふつうだろと思ったのですがなぜかそのときは違和感を感じました。

そのときは気のせいだと思い、いつも通りに一列ずつ草刈りをしていました。

そして、あの木がある列を刈ろうとしたときです。

私は草を刈る前にまず列の入口あたりで目でどれくらい草が伸びてるのか目視ではありますが確認をするようにしていました。
いつもどおり確認をしようと顔をあげたときです。

木に首を吊った女の人がみえたのです。
一瞬でしたが今でも覚えてます。
髪がながく腰のあたりまでありカーディガンみたいなものを羽織り少し長めのスカートをはいておりました。

目の錯覚だと思いもう一度見てみたらそこには木が一本あるだけでした。
私は怖くなり逃げ出そうとしましたが、たかが目の錯覚で逃げ帰るわけにはいかなかったので最後までやることにしました。

列の初めから刈っていき、木のすぐちかくまできました。

下から覗いても特に変なところはなく、ただの勘違いだと思いました。

しかし、目の錯覚とはいえあんなもの見てしまった後だったので木の下は通らないようにしながら草を刈りました。

そのあと再度、下から確認しましたが変化はありませんでした。

やっぱり気のせいだと思い木に背を向けて草刈りを再開しようとした時です。
背筋に経験したこともない寒気をかんじました。
後ろに誰かいる、そんなかんじでした。
私は急いでその列を終わらし、一目散にお寺に帰りご住職にこのことを話しましたすると
「このあたりは一昔前、自殺が多発していた場所なんだ。山の中の墓地だから人もあまりいないから車の中で練炭自殺とかよくあったよ。」
と昔はよく自殺があったといっていました。

その日はご住職からもう帰っていいよといわれ帰りました。後日、またあの木のある場所にいってみるとそこに木はありませんでした。

あの女の人は私に何を伝えたかったのでしょうか?
いまでもそれはわかりません。

投稿者:お冷や


これは私が大学2年生の時、保母さんのバイトを始めたばかりの頃のお話です。

期待と不安が入り混じる初仕事で、両親の帰りが遅い家庭の子のお守りをすることになりました。

可愛らしい一人っ子の女の子です。

その子は内向的な性格のせいで、あまり友達は多くないそうです。
案の定、初対面の私が優しく話しかけても、なかなか心を開いてくれませんでした。

ですから私はそんな彼女の心に少しでも近づけるよう、様々な試行錯誤を繰り返しました。

それから一ヶ月ほどが経過して、ようやく彼女も私に親近感が湧いてくれたようでした。

その子はどうもお絵描きが好きらしく、何か描いては私に見せてくれるようになったのです。

特に、風景画を描くのが好きなようでした。

その子の部屋の壁には、独特な色使いの作品が所狭しと飾ってあるのです。

そんなある日、彼女がいつものように絵を描いていた時のこと……。

「わぁ、とっても上手だね。お姉ちゃんのこと描いてくれたのね?ありがとう。」

突出した完成度の一枚の人物画。

私はその子の頭を、愛情を注ぐように撫でました。

その子が初めて描いた人物画モデルが私だったので、つい嬉しくなったのです。

すると、意外な答えが返ってきました。

「それ……お姉ちゃんじゃないよ。」

その子は静かに呟くのです。

「……え?」

その絵をもう一度見直しました。

角隅の壁をバックに、どこか憂いげな表情で佇む女性。

言われてみれば確かに、私ではなさそうでした。

「じゃ、じゃあ……この人は?」

瞬時に喉が渇き、声が上ずり、嫌な脂汗が額に滲み出ました。

「いつもそこにいる人だよ。」

その子は何のためらいも無く、私の背後の角隅を真っ直ぐ指差すのです。

私は背筋が凍るような思いがして、ゆっくりと後ろを振り向きました。

異常は……無いようです。

「もぅ、ビックリさせないでよ〜。」

私は強張る肩の力が抜けて、自然と視線を下ろしました。

「……あれ?」

一瞬思考が停止して、血の気が引く感覚で意識を取り戻しました。

そこには、数本の長い黒髪が落ちているのです。

私は茶髪、その子はショートヘアーなのに……。

その子は私の震え上がる背中に、容赦無くトドメを刺しました。

「今もね、お姉ちゃんのこと……ジィーと見てるよ。」


投稿者:ガチ泣きした俺


結論から言うと、俺は今病院のベッドの上にいる

おぞましい事故によって

なんで昨日あの道を通っちゃったんだろうって死ぬほど後悔してる

昨日の夜19時ぐらいの帰り道
周囲には誰もおらず俺1人だけだった

だから気兼ねなく川岸の側をチャリ漕いで気分良く歌ってたんだ

「ちゃ~ら~♪へっちゃら~♪」

ドラゴンボール好きの俺の18番をね

昔、音楽の先生が歌う時はあくびをする時の口をしろって言ってたなぁなんて思い出しながらさ

そんでテンション上がって来ちゃってあくびの口をして、目ん玉を大きく見開いたんだよ

最近ストレス溜まってたからすっげえリラックス出来る時間だった

そしたら真っ正面から何かが俺に向かって物凄い勢いで飛び込んで来たんだ

最悪なことに、目を閉じる間も無くそれは俺の眼球に突っ込んで来た

鈍い音と共に鋭い痛みが俺を襲った

「うぎゃあああああああああああっ!!」

俺はそのあまりの痛さに泣き叫んだ

いや本当に尋常じゃないぐらいに

俺の左目にそいつが体をぐっちゃぐちゃにして潰れた

喚き散らしながら左手で何とかそいつを取り除くと、俺は絶望で声を失った

そこには俺の目からの出血で血みどろになった緑のカナブンがいた

俺は怒りと絶望で理性を失い、力任せにそれを地面に叩きつけて何度も踏み潰した

「何でこんな奴にいぃ!!!俺の目があああああ!!」

そこからすぐに病院へ直行

病院窓口の人は俺の左目を見て口を抑えていた

よっぽど酷かったんだろうな

今は左目に変な赤黒い膜が張ってて全然見えない

皆も鉄砲カナブンにはガチで気をつけて欲しい

以上の経緯が某都心での昆虫事故

それと、もう左目の視力回復は見込めないって医者に重々しく言われたよ

両目とも1.2ずつあった俺はそれを聞いてその場に泣き崩れた

一体俺が何したってんだよ…

俺は今もすすり泣きながら投稿してる

誰にもこの事故の責任を追及出来ないからここに憂さ晴らしに書かせてもらう

投稿者:たお


17年前のお墓参りのことでした。

当時の私は、小学校1年生ぐらい。
季節は夏、夕方に行ったおぼえがあります。

みんながお墓の掃除をしたり、花を飾ったりしているとき、誰もかまってくれないので霊園を探検をしていました。
そこの霊園は山の中にあり、三階建てになっています。
一番下が駐車場と管理室、2段目に墓場、3段目に焼却炉という具合に分かれています。
今ではせまいですが、当時の私の視点ではとても広く感じ、結構歩きまわっていたと思います。

周りを探検していると、唐突に変な感覚が襲いました。

金縛り、という感じじゃなく、動いてはダメだと思いました。

そして、ふと横見ると、それはいたのです。


白いクマ、自分の頭の中で一番近かった姿はそれでした。

大きさは普通の熊ぐらいで、私から15メートルぐらいの場所にいたと思います。

その白クマらしき生物は、私には気がついてませんでした。

むしろ、相手にする気がなかっただけかもしれないですけど。

当時の私は、白クマが見れたという喜びと、逃げれないという感情があったのおぼえています。

その後のことはよく覚えてないのですが、その獣は私の目の前を通りすぎ、山に帰っていたと思います。

まあ、そのあと私は、みんなの元にかなりダッシュで帰りましたよ。

親に話したりしても信じてもらえなくて、毎年墓参りに行くたびにこの話題でからかわれます。

以上なのですが、結局はあの白い獣がなんだったのか今だに解りません。

霊的な何かだったのか、それともただの亜種だったのか。

後味すっきりしない話ですみません。

投稿者:だんご


あんまり怖くないし、短い話。

まだ俺が小学生だった頃、他校の友達と自分の家で遊ぶ約束をしてて、楽しみだった俺はずっとインターホン付けっ放しにして、カメラからずっと外の様子見てた。


早く友達来ないかなーって思ってたけど、ふと、インターホンの画面に映ってるおっちゃんに気づいた。
そのおっちゃんはバイク?自転車?かなんかにまたがってて、ずっと俺ん家の前でいんの。

気になった俺は声をかけてみることにしたんだ「あの…」ってそのぐらいだけどインターホンの受話器?をとって言った。

おっちゃんは無反応で、聞こえなかったのかと思い、もう一回でかい声で「あの!」って言ったけど全然反応無し。

あのおっちゃんがいるままだと友達来るのに邪魔だろうなって思って俺はベランダからそっとおっちゃんを見て見たんだわ。


そしたらおっちゃん、いなくて。


あ、なんだいなくなったんだ。ってそんなこと思って、またインターホンつけたら。


おっちゃんが確かにそこに映ってんの。


うわ、やべ、なんだこれ、って思って、慌てた俺は、家に居た姉貴を呼んでここにおっちゃん映ってんだけど!って言ったんだ。だけど姉貴は

「何も映ってないじゃん」

ってそう言うばかりで、俺は怖くなった。

怖くなってもうインターホンを見るのはやめにして、気を紛らわせる為に漫画読んでた。

時間経ったら友達が来て、そのときにはもう、インターホンにはおっちゃんは映ってなかった。

後でばあちゃんにその話したら、だいぶ昔、俺ん家の前にある結構急な坂を無茶して自転車で登ろうとしたおっちゃんが転んで頭うって亡くなったことがあったらしい。

なんで見えたのかとか、なんで現れたんだとか、俺の幻覚だったかもとか、いろいろ思うけど、幻覚ではないとは思う。

読んでくれた人、ありがとう。つまんなくて、怖くなくて、申し訳ない。だけど、ちょっとした休憩になればいいな、と思う。

投稿者:春一番


これは私がまだ小学校にもあがらないくらいの頃の話。

その頃の私は霊感が強かったらしい。
らしいというのは私自身その頃のそのような事柄はほとんど覚えてないからだ。

母親や兄の話によると、庭で見えない誰かと遊んでいたり何もない虚空を見つめたり祖父の葬式で誰かと話をしたりしていたらしい。
テレビで心霊現象特集なんかやると決まって家族からその話をされておちょくられていた。
物心着かない子供の行動を笑うなんてはた迷惑な話だと思う。

ただ、それに関する記憶で一つだけ覚えているのがある。

それは私がお盆で親戚が集まった時の事だった。
親戚一同が本家の家にあつまりみんなでご飯を食べながら話をするというのが親類の毎年の行事だった。

その年はいつもは海外出張でいないまさおじさんが来ていた。そのおじさんが私の話を聞いて言った。

「おまいさん幽霊が見えるのかい?」

当時の私は人見知りであったことのない人と話せず困った顔をすると隣にいた母がそうなのよと返した。

「おじさんも昔は幽霊やらなんやらが見えてたんだ。」

それに母はあらまぁとか適当な返事をしていた。だけど私はその話に少し心を動かされた。多分同じ境遇の人がいて嬉しかったのだろう。

「まぁそこらへんにいる奴らは問題ない。普通の人と同じように接していれば大丈夫だ。悪さをしようなんで思ってないはずだ。」

うんうんと興味津々にうなづいた。

「だが、一つだけかかわっちゃあいけねぇ奴がいる。」

どんなの?と私。

「おめえさんこれを見ても見ないふりをしなきゃダメだ。これに取り憑かれたらいずれよからんことが起こる。」
といいながらスラスラと紙に顔のパーツがバラバラな赤ちゃんの絵を書いた。

私はその言葉に返事をすることができなかった。

そのおじさんの肩にその赤ちゃんが乗っていたからだ。

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