怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

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タグ:人形にまつわる怖い話

小学生のときの話です。文章へたくそですが… 

私は他人の怪談話は大好きなんですが、とても怖がりでもあります。 
例えば、夜1人でいる時は、部屋の鏡やテレビ画面なんかを直視することができません。 
だからさっさと電気を消して、布団に潜ってしまうのです。 

私の部屋には、フランス人形を安っぽくしたような人形が置いてありました。 
幼い頃は平気だったこの人形にも、恐怖を感じるようになり、
正面を向いていたのを横にし、こちらに視線を向けられないようにしたのです。 

その夜、体が動かなくなりました。呼吸も途切れ途切れで苦しかったです。 
すると右耳に、何か流れ込んできました。野太い男の声で、呪文のような… 
半ばパニックになり、声を上げようとしました。
しかし、声を出そうとすればするほど、呼吸が止まってしまうのです。 
目をぎょろぎょろさせても、開いてるんだか開いてないんだか、真っ暗で何も見えません。 
途端、パキィン!と鋭い音がしました。割られた!と思いました。 


すると、部屋全体が明るくなったのです。電気つけっぱなしでした。 
夢だと納得し、ほっとしました。 
安心感から部屋中を見渡し、再び眠ろうとすると、あることに気がついたのです。 
右のタンスに置いた人形が、正面(つまり私のほう)を向いていました。 
再びパニックになった私は、両親の部屋に飛び込み、その晩はそこで寝ました。 

翌日、学校で隣の家の幼馴染に、「昨日、怖い夢見てさー」と話をしました。 
幼馴染は話半分に、「へー」とだけ言いました。 

その日、幼馴染を家に招きました。 
幼馴染にその人形を見せると、「スゴイ!大きい人形」と嬉しそうです。 
「いいなぁ。夢の人形ってこれでしょ?カワイイじゃん、嫌なら頂戴よ」
幼馴染は、その人形を持っていきたい様子。 
今までさんざんリカちゃん貰ってきたし…
そうして、人形は彼女の家に貰われていきました。 


翌日の朝、鏡を見て仰天しました。 
顔の右半分を、ニキビのようなものが覆っていました。 
「イヤー、気持ち悪い!」
見られたくないなぁとは思いましたが、しょうがない。普通に登校しました。 
学校で幼馴染が私の顔を見るなり、「わっ何それ!」と絶叫。 
やっぱり目立つか…と思い、「なんだろうねーニキビ?」と答えました。 
すると彼女は、「鏡…保健室!!」と、私に小さい棒鏡を持たせました。 
顔のニキビは、真っ赤な引っかき傷に姿を変えていました。 
「うわっ掻いた覚えないのに!!」

急いで保健室へ行き、洗ってもらいました。 
先生が言うには、吹き出物が炎症を起こしたものらしいです。触ってないのに…。 
人形を話題にしたんですが、何事もなく飾られているらしいです。 

その日の夜、ベッドに寝転んでいたのですが、顔の右半分がやけに熱いです。 
首筋に汗でまとわりついた髪の毛が、チリチリするような感じ。 
幼馴染の家から怒鳴り声がします。
夫婦喧嘩か親子喧嘩かわかりませんが、珍しいことではありません。しょっちゅう喧嘩する家です。 

「火ぁ事だー!!」 
ベッドから飛び起きました。また部屋の電気つけっぱなし。 
私は直感でうちだと思いました。きっと隣の兄の部屋。 
兄の部屋はゴミ溜めの巣で、押入れの中で寝ており、煙草を吸うからです。 
さっき顔が熱かったのも、もしやそれ…?
予想は大きく裏切られました。
真っ赤に染まっていたのは、幼馴染の家だったのです。 

私は飛び出していく両親に、部屋にいるよう言われ、震えながら眠りました。 

翌日、幼馴染の家は半分以上焼け落ちていました。 
学校に行くと、早速火事のことが伝えられ、明日からカンパを募るのでよろしくと連絡されました。 
幼馴染は普通に登校していましたが、やはりみんな遠慮気味でした。 
「火事の原因はなんだったんだろう?」
さすがに聞けませんでした。 
しかし、幼馴染は自分から事情を話し出したのです。 


「人形が親父に見つかっちゃった。『どこから持ってきた!!』と、すごい剣幕で怒鳴ったの。
 私は貰ってきたと言ったのに、親父はいきなりキレだして、火をつけて床にぶん投げた」 
『人形』の単語に、私は背筋に冷たいものを感じました。 
「えっ!?じゃあ、それが原因!?」 
「まさか。すぐに火は消えたけど、顔が丸焼けたのでそのまま捨てちゃった。…ゴメンね」
私は無言で首をぶんぶん振りました。 
彼女のお父さんはすぐカッとなる人らしく、今までも物に当たったり、火をつけたりすることがあったそうです。 
今回の火事も、火の不始末が原因。 


私の部屋に置いてあった人形。
右から聞こえてきた呪文、右側の顔の炎症、顔が熱い、焼かれた人形の顔。 
なにかが繋がってるようで怖かったです。

ちなみに彼女はそこを引越し、今は普通の高校に通っているそうで、とても元気です。 
私はその一件以来、さらに怖がりになりました。
が、彼女はいまだに、趣味のシルバニアを集めているようです。


俺が小学の頃だったかな・・・。
季節は8月くらい、夏休みの終わりの頃だった。

俺の故郷は海の近くで、海岸線には堤防がある。
その堤防の近くの土手で、よく仲間と遊んでいたものだった。
その日は夏休みももうすぐ終わろうとしている頃で、
俺達はスケボーを持ち出して、その堤防の土手の近くでスケボーをしていた。


しばらくたって俺は喉が渇いたんで、近くの自販機までジュースを買いにいった。
他の仲間達はまだ土手でスケボーしているのが、自販機のとこからでも見えた。

ジュースを買って土手のところまで戻っている途中、ふと気づいたんだ。
・・・仲間の一人がいない。
俺はそいつがいないことを他の仲間に言った。
「Yがいないみたいなんだけど」
すると他の仲間は皆知らないみたいで、
「さっきまで確かにいたんだけどなぁ」って感じで、どこにいったのか知らないみたいだった。
その時間、海は満潮で、風も強く波は荒れていた。
海に落ちたりしていたのなら大変なことになる。
そう思った俺らは、急いでYを探し始めた。 


土手の下は草が覆い茂っていて、ひどいところでは人の背丈にもなる。
そこをかき分けて、仲間と一緒にYの名前を叫びながら探していた。

そして、仲間の一人の声が聞こえたんだ。
「いたぞーーーー!!」
俺達はその声がしたところに急いで駆けつけた。
そこにはYが倒れていて、そのそばに叫んだ仲間の姿があった。
Yの顔は真っ青で、左の足首を押さえてうずくまっていた。
顔中汗でぐっしょりで、うわごとのようになにかブツブツ言っている。
俺達は、これはただごとじゃぁないって感じて、
すぐそいつをチャリに乗せて、近くの病院に連れて行き、Yの両親に連絡をとった。

Yは複雑骨折だった。
それが不思議な事に、骨が縦に砕けているような感じだったそうだ。
Yの両親からお礼を言われて、俺達は家に帰った。 


二学期を迎えて、最初の日曜日。
俺はそのとき一緒だった仲間と共に、Yが倒れていた草むらを探検しに行った。
なぜあんなところにYは倒れていたのか?
なぜあんな怪我をしたのだろうか?
・・・・ちょっとした探偵のような気分だった。

しばらく見て回ったのだが、何も見つからなかった。
一緒に探索していた仲間は飽きてきたらしく、土手に行ってスケボーをし始めた。俺もそろそろ飽きてきた。
その時だった。
Yが倒れていた場所の少し向こうに、草が生えていないところを見つけた。
近づくと、そこは何かを燃やした後のようで、炭になったものが山のように重ねられていた。
ゴムが焼けたような嫌な匂いがした。
近づいて、ゆっくりとそれらを観察してみた。
全身に鳥肌が立つのが分かった。
それらはすべて人形だった。 

京人形のようだった気がする。
切れ長の目や小さな唇が真っ黒に焼け焦げていた。
その人形が全部で50・・・いや、もっとあったような気がする。

ひとつだけその山から手前に落ちていた人形が目にとまった。
その人形の左足首が真っ黒に焦げて溶け落ちていた。
あまりにも恐ろしくて、その人形のことは仲間にも言わなかった。
ただ早く家に帰りたくて、仲間をせかしてその場を離れた。

帰宅して、両親にその事を話してみた。
両親は最初笑いながら聞いていたが、俺が人形を見たというあたりで顔つきが険しくなった。
俺は両親から静かにある事を聞かされた。 

俺の住んでいる町は昔、海だったこと。それを干拓して埋め立てたこと。
その作業は当時は大変で、多くの人間が犠牲となったこと。
犠牲となった人たちを供養するために、神社に人形をそのつど奉納していたこと。
人形を奉納していた神社は今は朽ち果てて、誰も訪れる人がいなくなってしまったこと。
そしてその神社が、俺達がスケボーして遊んでいたあの土手の直ぐ近くにあるということ。

誰があの人形をあの場所で燃やしていたのかは分からない。
あの時なにがあったのかをYに聞いても、口を閉ざして何も話さなくなってしまう。
あれからずいぶんと長い時間が流れたが、俺は今でも人形が嫌いだ。
たとえどのような人形でも、あの時のことを思い出してしまうから。

この前、犬の散歩を21時頃にしたときの話。 

たまたま涼しくて、自転車に乗って隣町まで犬を走らせていたら、
急にもよおしてきて(小)、緑地公園に駆け込んだんだ。 
犬を自転車の荷台に繋いで、ちょっとした林のようなところに駆け込み事をなす。 

「はぁー」って危機を脱出した俺はふと、目の前に何かあることに気づいた。 
それは木に打ち付けられた人形で、それも見てるだけで怖い日本人形。 
胸のところに五寸釘のような大きな釘が打ち込まれていて、首がカクンと手前にちょうどうつむいているような状態だった。
何となくしょんべんの軌道を見ていたため、目線が木の根元にあったのだが、
よく見ると、その木の俺の目線から上へ上へと日本人形が釘づけにされていた。 
正直、うわっ嫌なもの見たなぁと思った。 
で、見上げていくと、うつむいた顔が見えていくわけ。
一番下(目の前のやつ)から数えて三つ目の人形とちょうど目が合ったとき背筋に悪寒が走った。 
暗すぎてあまり見えないんだけど、木の上のほうで「ガッ、ガッ、ガッ」って音がする。
まるで何者かが次の人形を木に打ち付けているように。 
俺自身、稲川淳二とか好んで聞いているタイプだから、予想がつくわけ。 
(このままどんどん目が慣れるまで上を見上げていてはいけない)
で、視線をこう、どんどん下に下ろしていくと、
目の前の人形が顎を持ち上げこちらを向いていた。(さっきは俯いていたはずなのに!)
叫びそうになったけど声が出ない。 
お経も知らないし、神様に祈る余裕なんかもなかった。 
涼しかったはずなのに汗が吹き出て、足も動かず…

そのとき、自転車に繋いでいた犬が、(結構大きい犬なんだけど)
自転車を引きずるように俺のほうに近寄ってきて、大きな声で吼えた。 
すると、急に金縛りのような状態が解けて、足が動く。
もう無我夢中で自転車を起こし、犬のリードを手に自転車をこいだ。 

この話はここでおしまい。
作った話じゃないので、こう、話として面白くなかったかもしれないけど。死ぬほど怖かった。 
冷静に今考えると、暗闇、目の錯覚。音も鳥か何かがいたのかも知れないけど。

呪いのわら人形をご存知ですか? 
それに関する話です。

私は仕事がら転勤の多く、各地を転々としていました。 
時にはアパート、時には貸家。 
私が山口の萩というところに転勤になったときの話です。 

安く家を貸してもらえるというので、しばらくの間、家を借りることになりました。
ただ問題だったのが、かなりの山奥で、大きい家なのですが、かなり古いものだということでした。 

住み始めてから1ヶ月がたとうとするある日。
私の娘が庭で妙な箱を見つけてきました。
家の中も庭も、家に住み始めてから最初の連休のときにくまなく見て回ったはずでしたが、庭に箱などありませんでした。 
そう思ったのは、何よりその箱が特徴がある箱で、見て判りそうな目立つものだったからです。 
私には霊感はほとんどないのですが、その箱が異常に不吉な感じがしていました。 
この時、私の選択が正しければ、恐怖を体験しなかったと思います。 
私はこの不吉な箱を燃やしてしまったのです。 
ただ一般人的な考えからは、必要無いものは燃やすか捨てるか、そういう選択しかなかったのです。
その当時は・・・ 

数日して悲惨なことが起こりました。 
私の友人の一人が車で事故を起こしました。 
車は炎上。友人が病院に運ばれたときは全身火傷で、すでに息がなかったということでした。 

その数日後。
またも私の友人が、家で焚き火をしている際に火が服に移り、右腕と右顔半分を火傷する大怪我をおいました。 
病院に入院した友人に会い、事情を聞きました。 
友人の話では、「事故が起きる数日前、体が焼かれる夢を見た」とのことでした。
私は迷信など信じない性格でしたが、このとき『ひょっとしたら・・・』と思いました。 

それから家に帰り、すぐ庭を調べました。 
ごみを焼却するごみ穴を調べました。あの箱は焼け残っていました。 
箱を調べようと手を伸ばしたとき、ものすごい寒気が体を襲ったのを覚えています。
箱の中からは人形が出てきました。 
全部で3体。そのうち一体は丸焦げ、一体は半分が焼けた状態でした。 
一体はまったく焼けていません。人形はごく普通の日本人形で、着物を着た女の人形です。
焦げかけた人形を手に取ったとき、焦げた人形の和服がぼろぼろと落ちました。 


32 :呪いの人形:02/05/21 20:25
その人形の裏をみたとき、恐怖のあまり腰を抜かしてしまいました。 
そこには友人の名前が書いてあるのです。
クロ焦げの人形のほうは名前が見えませんでしたが、大体判りました。 
焼けなかった人形に、私の名前が書いてあったからです。 

何もかもが不思議でした。
誰がなぜこんな事を。私と友人もこれといって共通点はありません。他にも友人はいるのですから。 
誰かに恨まれる覚えはありません。なぜこの家にそんなものがあるのか・・・ 
家に私を恨んでいた誰かが住んでいたのか・・・私の知っている人間には山口に住む人はいません。 
何もかもが不思議でした。 

私はそれからすぐにその家を出ました。 
 
あの人形は寺に預けました。寺の人の言葉が今でも心に残っています。 

「供養しようと思った。でも、供養できるものではない。この人形についた怨念は、人間のものではない」

私には霊感がありません。 
ですから、幽霊の姿を見たことはないし、声を聞いたこともありません。 
それでも、ものすごく怖い思いをたった一度だけ、中学生の時に体験しました。 
その話を聞いていただきたいと思います。
  
14歳のころ父を亡くした私は、母の実家に引っ越すことになりました。
母方の祖父はとうに亡くなっていたので、祖母、母、私と、女3人だけの暮らしとなります。 
私は親が死んだショックから立ち直れないまま、新しい環境に早急に馴染まなくてはいけませんでした。 
不安はあったのですが、私の身の上に同情してか、転校先の級友も優しく接してくれました。 
特にS子という女の子は、転校してきたばかりの私に大変親切にしてくれ、
教科書を見せてくれたり、話相手になってくれたりしました。 
彼女と親友になった私は、自然に周囲に心を開いてゆき、
2ヶ月もたつころには、みんなでふざけあったり、楽しく笑いあったりもできるようになりました。 
 
さて、そのクラスには、F美という可愛らしい女の子がいました。 
私は彼女に何となく心惹かれていました。 
もちろん変な意味ではなく、女の子が見ても可愛いなと思えるような、小柄できゃしゃな感じの子だったので、
同性として好意を持っていたのです。 
(私はちょっと地黒で背も高いので、今考えると、多少の羨望もおそらくあったのだと思います) 

好かれようとしていると効果はあるもので、席替えで同じ班になったことからだんだん話すようになり、
彼女が母子家庭であることがわかって、余計に親しくするようになりました。 
もっともF美の場合は、死に別れたのではなくて、父親が別の女性と逃げたとか、そういうことだったように聞きました。 
彼女も女だけで生活しているということを知ったとき、この子と友達になってよかったなと心底思いました。 
ただそれも、彼女の家に遊びに行くまでの短い間でしたが・・・


その日、私が何故F美の家を訪ねることになったのか、私は覚えていません。 
ずいぶん昔の話だからというのもありますが、
それよりも、彼女の家で見たものがあまりに強い印象を残したので、そういった些細なことがあやふやになっているのでしょう。
その時はS子もいました。 
それまでもS子はF美のことをあまり好いておらず、私が彼女と仲良くすることを好ましくは思っていないようでした。 
それなのに何で彼女がついて来たのか、私には思い出せません。
しかしとにかく、学校の帰り、家が全然別の方向なのにもかかわらず、私とS子は何かの用事でF美の家に寄ったのでした。


彼女の家は正直古さの目立つ平屋で、
木造の壁板は反り返り、庭はほとんどなく、隣家との間が50センチもないような狭苦しい場所にありました。 
私はちょっと驚きましたが、おばあちゃんの家も年季は入っていますし、家計が苦しいのはしょうがないだろうと思って、
自分を恥ずかしく思いました。 
「おかあさん」 
F美が呼ぶと、少ししわは目立つものの奥からにこやかな顔をした綺麗なおばさんが出てきて、
私とS子に、こちらが恐縮するほどの深々としたおじぎをしました。
洗濯物をとりこんでいたらしく、手にタオルや下着を下げていました。 

「お飲み物もっていってあげる」 
随分と楽しそうに言うのは、家に遊びに来る娘の友達が少ないからかもしれないと、私は思いました。 
実際にF美も「家にはあんまり人は呼ばない」と言ってましたから。 
もしF美の部屋があんまり女の子らしくなくても驚くまいと、私は自分に命じました。 
そんなことで優越感を持ってしまうのは嫌だったからです。 
しかし、彼女の部屋の戸が開いたとき目に飛び込んできたのは、予想もつかないものでした。 


F美が綺麗だということはお話ししましたが、そのぶんやはりお洒落には気を使っているということです。 
明るい色のカーテンが下がり、机の上にぬいぐるみが座っているなど、予想以上に女の子らしい部屋でした。 
たった一点を除いては。 
部屋の隅に立っていて、こっちを見ていたもの。 
マネキン。 
それは間違いなく男のマネキンでした。 
その姿は今でも忘れられません。 
両手を曲げて縮め、Wの形にして、こちらをまっすぐ見つめているようでした。 
マネキンの例にもれず、顔はとても整っているのですが、
そのぶんだけその視線がよけい生気のない、うつろなものに見えました。 


マネキンは真っ赤なトレーナーを着て帽子を被っていました。 
不謹慎ですが、さっきみたおばさんが身につけていたものよりよほど上等な物のように思えました。 
「これ・・・」
S子と私は唖然としてF美を見ましたが、彼女は別段意外なふうでもなく、
マネキンに近寄ると、帽子の角度をちょっと触って調節しました。 
その手つきを見ていて私は鳥肌が立ちました。 
「かっこいいでしょう」 
F美が言いましたが、何だか抑揚のない口調でした。 
その大して嬉しそうでもない言い方が、よけいにぞっと感じました。 


「ようこそいらっしゃい」と言いながら、トレーにケーキと紅茶を乗せたおばさんが入ってきて、空気が救われた感じになりました。
私と同じく場をもてあましていたのでしょう、S子が手を伸ばしお皿を座卓の上に並べました。 
私も手伝おうとしたのですが、お皿が全部で4つありました。
あれ、おばさんも食べるのかなと思い、ふと手が止まりました。 
その時、おばさんがケーキと紅茶のお皿を取ると、にこにこと笑ったままF美の机の上に置きました。 
そこはマネキンのすぐそばでした。 


とんでもないところに来たと私は思いました。 
服の中を自分ではっきりそれとわかる冷たい汗が流れ続け、止まりませんでした。 
F美はじっとマネキンのそばに置かれた紅茶の方を凝視していました。 
こちらからは彼女の髪の毛しか見えません。 
しかし突然前を向いて、何事もなかったかのようにフォークでケーキをつつき、お砂糖つぼを私たちに回してきました。 
私はマネキンについて聞こうと思いました。 
彼女たちはあれを人間扱いしているようです。 
しかもケーキを出したり服を着せたりと、上等な扱いようです。
ですが、F美もおばさんも、マネキンに話しかけたりはしていません。 
彼女たちはあれを何だと思っているのだろう?と考えました。 
マネキンの扱いでは断じてありません。
しかし、完全に人だと思って、思い込んでいるのだとしたら、
『彼』とか『あの人』とか呼んで、私たちに説明するとかしそうなものです。 
でもそうはしない。 
そのどっちともとれない中途半端な感じが、ひどく私を不快にさせました。 
私がマネキンのことについて尋ねたら、F美は何と答えるだろう。 
どういう返事が返ってきても、私は叫びだしてしまいそうな予感がしました。 
どう考えても普通じゃない。


何か話題を探しました。 
部屋の隅に鳥かごがありました。 
マネキンのこと以外なら何でもいい。 
普通の学校で見るようなF美を見さえすれば、安心できるような気がしました。 
「トリ、飼ってるの?」 
「いなくなっちゃった」 
「そう・・・かわいそうね」 
「いらなくなったから」 
まるで無機質な言い方でした。 
飼っていた鳥に対する愛着などみじんも感じられない。 
もう出たいと思いました。 
帰りたい帰りたい。ここはやばい。長くいたらおかしくなってしまう。 
その時「トイレどこかな?」と、S子が立ち上がりました。 
「廊下の向こう、外でてすぐ」とF美が答えると、S子はそそくさと出て行ってしまいました。 
そのとき正直、私は彼女を呪いました。
私はずっと下を向いたままでした。
もう、たとえ何を話しても、F美と意思の疎通は無理だろうということを確信していました。 

ぱたぱたと足音がするまで、とても長い時間がすぎたように思いましたが、実際にはほんの数分だったでしょう。 
S子が顔を出して、「ごめん、帰ろう」と私に言いました。
S子の顔は青ざめていました。 
F美の方には絶対に目を向けようとしないのでした。 
「そう、おかえりなさい」とF美は言いました。 
そのずれた言い方に卒倒しそうでした。 


S子が私の手をぐいぐい引っ張って外に連れ出そうとします。 
私はそれでもまだ、形だけでもおばさんにおいとまを言っておくべきだと思っていました。 
顔を合わせる勇気はありませんでしたが、奥に声をかけようとしたのです。 
F美の部屋の向こうにあるふすまが、20センチほど開いていました。 
「すいません失礼します」 
よく声が出たものです。
その時、隙間から手が伸びてきて、ピシャッ!と勢いよくふすまが閉じられました。 
私たちは逃げるようにF美の家を出て行きました。 

帰り道、私たちは夢中で自転車をこぎ続けました。 
S子が終始私の前を走り、1メートルでも遠くへ行きたいとでも言うかのように、
何も喋らないまま、自分たちのいつもの帰り道まで戻っていきました。 

やっと安心できると思える場所に着くと、私たちは飲み物を買って、一心不乱にのどの渇きをいやしました。 
「もう付き合うのはやめろ」とS子が言いました。
それは言われるまでもないことでした。
「あの家、やばい。F美もやばい。でもおばさんがおかしい。あれは完全に・・・」 
「おばさん?」
トイレに行った時のことをS子は話しました。 


S子がF美の部屋を出たとき、隣のふすまは開いていました。 
彼女は何気なしに通りすぎようとして、その部屋の中を見てしまったそうです。 
マネキンの腕、腕が、畳の上に4本も5本もごろごろ転がっていたそうです。 
そして、傍らで座布団に座ったおばさんが、その腕の一本を狂ったように嘗めていたのです。
S子は震えながら用を足し、帰りにおそるおそるふすまの前を通りました。 
ちらと目をやると、こちらをじっと凝視しているおばさんと目が合ってしまいました。 
つい先刻の笑顔はそのかけらもなくて、目が完全にすわっています。 
マネキンの腕があったところには、たたんだ洗濯物が積まれてありました。その中に男物のパンツが混じっていました。 
「マ、マネキンは・・・?」
S子はついそう言って、しまったと思ったのですが、
おばさんは何も言わないまま、S子にむかってまたにっこりと笑顔を見せたのでした。 
彼女が慌てて私を連れ出したのはその直後のことでした。 


あまりにも不気味だったので、私たちはF美が喋って来ない限り話をしなくなりました。 
そしてだんだん疎遠になっていきました。 
この話をみんなに広めようかと考えたのですが、とうてい信じてくれるとは思えません。 
F美と親しい子にこの話をしても、傍目からは、私たちが彼女を孤立させようとしているとしか思われないに決まっています。
特にS子がF美とあんまり仲がよくなかったことは、みんな知っていますから・・・。 

F美の家に行ったという子に、こっそり話を聞いてみました。 
でも一様に「おかしなものは見ていない」と言います。 
だから余計に私たちに状況は不利だったのです。 
ただ一人だけ、これは男の子ですが、「そういえば妙な体験をした」という子がいました。 

F美の家に行ってベルを押したが誰も出てこない。 
あらかじめ連絡してあるはずなのに・・・と困ったが、とにかく待つことにした。 
もしかして奥にいて聞こえないのかと思って、戸に手をかけたらガラガラと開く。 
そこで彼は中を覗き込んだ。
ふすまが開いていて(S子が見た部屋がどうかはわかりません)部屋の様子が見えた。 
浴衣を着た男の背中が見えた。向こうに向いてあぐらをかいている。 
音声は聞こえないが、テレビでもついているのだろう。
背中にブラウン管かららしい、青い光がさして、ときおり点滅している。
だが何度呼びかけても、男は振り返りもしないどころか身動き一つしない・・・
気味が悪くなったのでそのまま家に帰った。

F美の家に男はいないはずです。 
たとえ親戚やおばさんの知り合いであったところで、テレビに背中をむけてじっと何をしていたのでしょう? 
それとも、男のパンツは彼のだったのでしょうか。 
もしかしてそれはマネキンではないかと私は思いました。 
しかし、あぐらをかいているマネキンなど、いったいあるものでしょうか。 
もしあったとすれば、F美の部屋にあったのとは別の物だということになります。 
あの家にはもっと他に何体もマネキンがある・・・? 
私はこれ以上考えるのはやめにしました。 

あれから14年がたったので、今では少し冷静に振り返ることができます。 
私は時折、地元とはまったく関係ない所でこの話をします。
いったいあれが何だったのかは、正直今でもわかりません。 
もしF美たちがあれを内緒にしておきたかったとして、
仲の良かった私だけならまだしも、なぜS子にも見せたのか、どう考えても納得のいく答が出ないように思うのです。 

そういえば、腕をWの形にしているマネキンも見たことがありません。 
それだと服を着せられないではないですか。 
しかしあの赤い服は、マネキンの身体にピッタリと合っていました。 
まるで自分で着たとでもいうふうに・・・ 

これが私の体験の全てです。


自分の母親が人形が結構好きで集めてる。 

結構な数を集めていたようだがその中でも私の母が一番可愛がっている日本人形がある。 
私は子供の頃から人形全般に興味が無いんだが(どちらかと言うと怖い)、その日本人形だけ私の夢にたまに出て来る。
リアルに喋ったり動いたりしてて、
「そろそろ着替えたいんだけどね…」「こういう着物似合わない?」とか世間話を言う。 

まあただの夢だろうけど、
ある日「あたしの事は名前じゃなくてお姉ちゃんって呼んでね」と言われたんで母親に話してみた所、
両親が結婚して何年経っても娘が出来ず諦めて、娘代わりにその人形を買ったらしい。 
が、一年後ぐらいに私ができたと。
「だから確かにあんたは妹ね!」と嬉しそうに言われた。

ちなみに、日本人形は今日も母の傍らにいます。


引用元:ほんのりと怖い話スレ40


山歩きが趣味だから、道がない、人が入らない、どっちかって言えば山菜採りにいくような山にいくのよ。 
だから不思議なものもたまにみるよ。 
例えば、真っ白いカモシカとか、大人くらいの大きさのワシとか。
でもさ、一番びっくりしたのは、あれだな、家族連れにあったこと。ありえない山奥で。 

平日の昼過ぎだけど、その日は宮城県と山形、秋田三県の県境を歩いてた。 
でっかいブナが沢山はえてる森だから、暗いわりには歩きやすい森。 
にしたって、道があるわけじゃないから、山菜採りの地元の人か、俺みたいなGPSもったよそ者しかいるはずのない場所。
んで、小さな尾根を歩いてたら、尾根の下を流れてる小さな沢の縁に人が立ってるのが見えた。
「あ、渓流釣りか」って最初は思ったよ。 
でも、すぐに「ん?」ってなった。一人じゃなくて4人で川っぷちに立ってたのね。
距離にして100メートル以上あったから、ハッキリとはわからなかったけど、それでも人が4人なのはわかった。
しかも2人はこどもみたいだった。
最初に思いついたのは『自殺』。一家心中かと思ったよ。
にしても、こんなとこ来る意味がない。つーか子供の足じゃ無理。

少し気は引けたけど、手持ちの双眼鏡でのぞいてみた。 
4人は俺に背を向けて立っている。 
二人はやっぱり子供だ。残りの2人は大人の男と女。 
顔が見たくてしばらくのぞいていたけど、全然動かない。
誰かの悪戯でマネキンが立ってるんじゃって思うくらいだったよ。OH!マイキーみたいに。
んでね、俺はさ、そこに行ってみることにしたのよ。
だって、最初に書いたけど、一家心中の可能性だってあるしさ。そんなんなら止めなきゃって思ったのよ。
んで、そっと近付いた。気付かれて、逃げられたり、最悪川に飛び込まれても、たまんないし。 


んでね、気付かれずにすぐ近くまでいったら、わかったんだ。 
ほんとにマネキンだった。大人のマネキン2体と子供のマネキン2体に服を着せて、そこに立たせてあったんだ。 
もう、呆れるのと同時な寒くなった。 
これやったやつがいるわけで、そいつは絶対まともじゃないでしょ? 
人形の正面に回り込むと、それぞれのマネキンにはペンキで名前が書かれてた。
んで小さな穴がたくさん開いてた。散弾銃で撃った跡みたいに。 
極め付けは、子供のマネキンのひたいには、カッターの刃が刺さってたんだ。 


俺ほんとおっかなくてさ、すぐに下山したよ。 


ほんと、今思い出しても、おっかないです。 
あの異常なマネキンを見たこともだけど、あそこまで、どーやって運んだんだと。 
一体々はさほど重くなくても、かさ張るし、
一人で運んだなら、絶対に2、3往復しなきゃ無理だと思うんです。 

一昨年のことだから、まだあそこにあるんだろうな・・・


引用元:ほんのりと怖い話スレ39 


何年前の話かは不明。

朝、アパートの部屋から降りて集合ポストを見ると、彼のポストに人形が入っていた。 
人形はモンチッチで、ポストの投入口から頭が出ている状態だったそうだ。 
彼というのは、その年に高校を卒業して実家の家業で働き始めたA。
Aは最初、地元に残った友人の仕業だと思ったらしい。
家業を手伝うとはいえ一人暮らしをしていたので、新居に友人を呼んで騒ぎあったりしていたからだ。 
女々しい奴だと思われるじゃんか、と苦笑しながら人形を引き抜くと、Aはなぜかゾッと悪寒を感じた。
 
背後を振り向いたり首を傾げながら、人形を気味悪く感じてしまったAは、人形をポストに仕舞って仕事に向かった。

三日後の日曜日、Aは友人Bの家に上がりこんで人形を見せた。
Bがやったか、誰がしたのか知っていると思ったが、Bは笑っただけで真相は知らなかった。 

最初の悪寒が頭から離れない彼は次第に気味が悪くなり、人形を部屋に帰るなりアパートの管理人に渡すことにした。
ひょっとしたら、単純に部屋番号を間違えてポストに入れたのかもしれないと説明して、
落し物扱いにしてもらったのだ。

Aと管理人はその後、友人知人に聞いて回ったが、人形について知っていると言う者は出てこない。 
早々に人形を手放したAは安心して、やがてこの事を忘れることにした。 

ところが、Aが人形の事を忘れすっかり冬になった頃、アパートで自殺が起こってしまった。 
死んだのは、Aの部屋と偶然にも同じ階に住んでいた女性だった。
Aは事件が起こるまで女性の事を知らなかったが、彼女は突然に躁鬱を患い、奇行も見られたらしい。
部屋はゴミと排泄物にまみれ、彼女は栄養失調が原因で急死。 
変化が急だったので、家族も対応が間に合わなかったそうだ。 

Aは嫌な不安感を隠し切れないでいた。 
というのも、女性の部屋の前には、花と共にモンチッチが幾つも供えてあったからだ。 
女性を惜しんだ人たちが供えたものなのに、ポストに入っていた人形に嫌でも結びついてしまうのだ。
野次馬のようで情けなかったが、住人に自殺の詳細を聞いて回ってしまう。 

そして悶々と不安を抱えたままのある朝、Aは本当に戦慄した。
Aの部屋のドアポストにモンチッチが挟まっていた。
あの時と同じ、頭だけを出して俯いている。
慌てて管理人の所に飛んでいったAは、溜まっていた不安感のせいで興奮してしまい、管理人も相当驚いたそうだ。
Aを落ち着かせた管理人は、
Aが渡されたモンチッチを落とし主不明のまま長く預かっていたので、うっかり女性にあげてしまった事を話しながら、
気味悪そうな顔になっていく。 

警察が家族の依頼で女性の部屋をよく調べたのだが、管理人があげたモンチッチにも奇行の跡があった。
外からは全くわからなかったそうなのだが、感触がおかしいのに気付いた鑑識が人形を解体したところ、
胴体部分に物が詰められていたのだ。 

黒く焦げたイモリの屍骸。
噛み跡のある剥がした爪。
錆びた釘。
人糞。
赤い模様のビー玉。 

それらが黄色い綿に包まれるようにして詰め込まれていた。
鑑識は、「稚拙な発想で、悪意と喜びを詰め込んだ様だった」と言ったそうだ。

Aの話が住人に広がり、Aは警察に怪しまれたが、警察がAの部屋を捜索するとドアポストに紙が入っていた。
『だめじゃないですか、作るの大変なんですから』
警察は指紋など証拠を集めて、Aではない男が人形を作ったものと立証した。 
男はAの高校の同級生で、警察にはAについてを嬉々として喋り続けた。
聞いても居ないのに、事実から妄想に至るまでAについて喋り続けたそうだ。 

結局、女性の自殺との因果関係までは立証されず、男が精神病に入院することで自体は収集したが、
その後男は病院を抜け出して行方不明になった。


引用元:人形の怖い話ありませんか?(ΦДΦ)<二巻目


15年以上前のことになります。

当時、ほぼクラス全員からサンドバッグ状態でした。
図工の時間に金槌で頭を殴られそうになったことや、家庭科の時間に針で目を潰されそうになったこともあります。
教師には言ったんですが、「泣かないあんたが悪い」と一蹴されました。
そんなわけで、攻撃されたら相手を殺す気で反撃する、というのデフォルトでした。

 バスケの授業のときに、案の定ボール争奪戦に混じって殴る蹴る……爪でリーダー格の女の子の右目を引っ掻きました。
で、やり所が悪かったらしく、その子は病院に行くことに。
親に話すように言われたのですが、経過がどうあれ怪我をさせたのが自分なので、怒られるのが恐くて親に言えません。
帰宅するなり、当時うちにきたばかりだった馬のぬいぐるみを抱いて学校であったことを話し、
さんざん泣いて眠りました。
  
次の日、学校に行くと昨日のことが『なかったこと』になってました。
怪我をした当の本人も何も言いませんし、教師も言ってきません。

ほっとして帰宅して、馬のぬいぐるみを抱いて報告しようとして気付きました。
右目がない。
何度も確認しても、目を留めていた糸の痕跡どころか、目があった痕跡すらないんです。
部屋中探しても目は見つかりません。
朝起きたときは、抱いて寝たはずなのにお尻向けて頭の上の方にいたので、ぽんと背中を叩いて家を出ました。
学校に行ってる間に何かあったのでは?と親に確認しても、「部屋には入ってない」と……
いつ目がなくなったのかはっきりしません。

その後、同じサイズの目を買ってきたので、つけてあげようとしたのですが……
当の馬?が嫌がってるようなので隻眼のままです。

いまだに部屋にいますし、年甲斐もなく抱いて寝ています。


引用元: 人形の怖い話ありませんか?(ΦДΦ)<一巻目


昔、父親に愛人が居た。 
数年後、母(父の妻)にバレして別れる事になったのだが、 
それが原因で、その愛人さんがちょっと精神的に不安定になり、 
私や私の姉達の通学路に立って、おかしな言動するようになった。 

姉達は彼女を最初から徹底して無視していたのだが、 私はなんだかかわいそうだったので、当り障りない受け答えしていた。

すると「○○ちゃんだけはいい子なのね」と、私にジェニー人形をくれる様になり、 
オモチャも服も全てお下がりONLYだった末っ子の私には、古いリカちゃんではない真新しいジェニーがとても嬉しく、
内緒で受け取って親に隠していた。 
でも、愛人さんは頭おかしいものだから、
こちらの都合も考えずに尋常じゃない数を(一度にジェニーハウス・ヘアサロン・ジェニー7体等)
通学路で押し付けてくる様になり、さすがに怖くなって彼女を避ける様になった。 

彼女の姿を見かけなくなったので、通学路を元に戻したある日の朝、 
以前の焦った様な雰囲気では無く、至って冷静で表情の薄い彼女に遭遇。 
つばの大きな帽子を被り、ボストンバッグ2つとオモチャの箱を抱えていた。 
「遠くに行かなくちゃならなくなったので、お別れに受け取って」と、 
当時は見た事がなかった、黒髪のロングヘアーのジェニーをくれた。 

早速学校に行き、その珍しい黒髪のジェニーを皆に自慢して有頂天になっていたら、 
男子の一人が奪って箱からむしり出し、首を引っこ抜いてしまった。 
女子数人がジェニーを男子から取り返してくれた。
そのジェニーの顎下からは、黒い人の髪がぼうぼうはみ出てた。 
気の強い女子の一人が毛束をつまんだら、最初に固く丸めた毛の塊がポコンと出て、 
次にゾロゾロゾロととても長い毛が出て来て、頭皮から毛束が連動してゾロゾロゾロゾロと抜けた。 
血の付いた毛根がついた、切り髪ではなく抜いた毛だった。 
囲んでそれを見つめていた一同、恐ろしくてめちゃくちゃに叫んだ。 
気持ち悪くて怖くて、私も皆もいたずらした男子も泣き出してしまい、次の授業がつぶれるほどの大騒ぎになった。

その日の学級会で、
「○○さんが通学路で“知らない女の人”から貰った人形に、人の毛が詰まっていて怖かった件について」話し合い、
「知らない人から物を貰わない・変質者には気を付ける」で話がついた。 
先生にも母にも父にも、『その変質者=父の元愛人』とは言えなかった。 

未だにジェニー、特に黒い髪のジェニーはまともに見ることも出来ない。


引用元:人形の怖い話ありませんか?(ΦДΦ)<一巻目
 


 20年ほど前の話ですが…。 
私はオカ板でもお馴染みの例の生き人形の生放送を見ました。 
スタジオがパニックになったとかは覚えていませんが、人形の顔などは今でもはっきり脳裏に焼き付いています。 
その当時私は小学校高学年で妹は低学年。
親は留守にしていて、2人でその番組を見てしまったのです。 
兎に角怖くて怖くて、私も妹も夜は親と寝るようになったほどでした。

 恐怖も幾分か薄らいできたある夜、それは起こりました。 
私が眠っていると、真夜中に誰かが物凄い勢いで階段を降りて行きます。 
足音で誰かは解るのですが、その時誰が下へ行ったのか全く解りません。 
夢うつつで『誰かなー』と考えていると、
ガタン、ガサガサ、ピシッ 
ガタン、ガサガサ、ピシッ 
階下にいる人物が引き出しを開閉しているようです。 
『ああ、お父さんかな』
そう思い、そのまま寝てしまいました。 

翌日、親に聞いてみると、そんな事はしていないと言うのです。 
特に母親は音に敏感な人で、少しの物音ですぐ目を覚ます性質でしたから、 
私が寝ぼけていたという事で、その話は落ち着いてしまいました。 

ところが、その出来事は何度も繰り返し起こったのです。
その度に親に訴えても取り合って貰えず、逆に怒られる始末です。 
私は悔しくて、誰の仕業か絶対突き止めてやると決心しました。 

その夜の事、階段を降りる音で目が覚めました。 
いつもと同じ様にガタガタ物音がしています。 
少し怖かったのですが、恐怖よりも親に対する怒りの方が強く、私は足音を忍ばせて下へ降りていきました。 
階段の電気はいつも付けっ放しだったので大丈夫でしたが、下は真っ暗でした。 
ガタン、ガサガサ、ピシッ 
暗闇の中で音だけが響き渡ります。 
何も見えない闇の中で、一体何をしていると言うのでしょうか。 
確かに誰かいるのですが尋常ではありません。 
体が凍りつきましたが、部屋に逃げ帰るとまた親に理不尽に扱われます。 
恐怖と戦いながら、意を決して居間の電気をつけました。 

そこには、赤い服を着たおかっぱ頭の女の子がいました。 
箪笥の引き出しを開け、断固とした態度で何かを探しています。 
それは、半目を開け殆ど白目状態の奇妙な目つきをした妹だったのです。 
妹は話し掛けても反応なく、無言で次々に引き出しを開け、取り憑かれたようにただ懸命に何かを探しているのでした。
私は大急ぎで親を起こし、後は親にまかせました。

妹は病院で夢遊病だと診断されました。 
でも私には、あの人形が妹に乗り移ったとしか思えませんでした。 
背格好に髪型、赤い服(実際はパジャマ)、本当にそっくりだったのです。 
妹を守りたい気持ちから、おかっぱ頭をショートにするように薦め、 
彼女のお気に入りだった赤いパジャマを、着れない様に隠してしまいました。 
人形と妹の共通点を排除した後、それは二度と起こらなくなったのです。 
今思うとただの夢遊病の話ですが、子供の頃のほんのり怖い体験でした。 

本当は妹というのは私なんです。 
人形の記憶はありますが、夢遊病とかは全然覚えていません。 
姉はよっぽど怖かったのか、
未だに「赤いの着て寝たらあかんよ」とか、「髪の毛もっと伸ばすか短くするかどっちかにしな」と口煩く言います。
お盆なので実家に帰って来ている姉と話す内、この話題になったので書いてみました。


引用元: ほんのりと怖い話スレ その3


呪いの生き人形。
稲川淳二氏が、TV等の心霊特集に欠かせない存在になった切欠の心霊体験談がこれです。
この話は稲川淳二氏自身ももちろん、TV、雑誌、漫画等も今だに敬遠しています。
それはなぜか・・・祟りがあると噂されているからです。
いや、正しく言えば、今だに関係した者達に祟りが起こっているからです。
はっきり言って私も此処に書くのは恐いです。(^^;
皆さんも心して読んでください。

生き人形の呪いは、昭和53年6月から始まりました。
その日、稲川氏は日本放送の深夜のラジオ番組の仕事をしていました。
今日は前半を先に録音し、後半を生でとるという方法で、番組は作られる事になっていました。

録音が始まるまでソファーに座っていた稲川氏は、大声で泣いている男の声を聞きます。
「いったい何が起こっているのだ」
廊下に出てみると、二人の男性がかなり離れた場所にいました。
その一人、うずくまっている男が声をあげて泣いているのです。
泣いている男性は、『南こうせつ』さんでした。
その南氏をなだめているのが、稲川氏の知り合いのデレクターでした。
皆さんは『わたしにも聞かせて』を御存知ですか?
『かぐやひめ』のレコードに入っていた、謎の少女の台詞です。
霊の声が録音された心霊現象として、伝説になっている事件でした。
南さんはその声を聞いて泣いておられたのです。
スタッフが南氏にその不思議な声を聞かせたところ、彼は泣きだしたそうです。
・・・その声の主、それは南氏がラジオの放送で知り合った少女の声らしいのです。
彼女は楽しみにしていた南さんのコンサートの前に、病気で亡くなったのです。
その声の主が誰か気付いた南氏は、悲しくなり泣いていたのでした。

真夜中。稲川氏のラジオ番組は終了しました。
南氏の事があったからでしょう。あのデレクターが一人で帰るのは恐いからと、稲川氏を待っていました。
稲川氏はそのデレクターと、タクシーで帰宅する事になりました。

帰宅中、後ろの席に座る彼は、高速道路で不思議なモノを見てしまうです。
それは奇妙な標識。・・・いや、標識にその時は見えたのですが。
「高速道路に標識?」
再び前方に同じモノが現れました。
・・・それが標識では無い事にすぐに気付き恐怖しました。
着物を着た女の子が、高速道路の壁の上に立っていたのです。小さな女の子が。
稲川氏がソレが子供であると気付くと同時に、その女の子は「ぶぁ~」と膨らみ、物凄い勢いで車の中を突き抜けて行きました。
稲川氏は突然の出来事に、声ひとつあげる事ができませんでした。
しかし不思議な事に、それを見たのは、いや、気付いたのは彼だけだったのです。

そして次の日の朝、彼の奥さんが不思議な事を言いだしました。
「昨日泊られた方はどうしたの?」
昨夜タクシーから降りたのは、もちろん彼だけです。
とうぜん部屋に入ったのも彼ひとりです。
彼女は、彼の後を付いて入ってきた人の足音を絶対聞いたと言い張るのでした。
そして、ソレが一晩中歩き回って五月蝿かったと・・・。

次の日、一緒に帰ったデレクターから首をかしげながら、彼にこんな事を聞いてきました。
「そんなわけないんだけど・・・誰かと一緒に降りたっけ?」

その日の午後、稲川氏に仕事の依頼が入りました。
人形芝居『呪女十夜(じゆめじゅうや)』。
不幸な女たちの十夜が、オムニバスで構成される幻想芝居。
その不幸な女達を人形が演じ、その他の登場人物は人間が演じるというものでした。
稲川氏は座長として、今回の芝居に関る事になっていました。

打ち合わせ中、その世界では有名な人形使いの『前野』氏から、いま作られている人形の絵を見せられて驚きます。
そこに描かれている絵は、あの高速で見た女の子そっくりだったのです。

台本がもう少しで出来上がる頃、前野さんの家に完成した人形が届きました。
稲川氏は台本の打ち合わせをかねて、前野さん宅にその人形を見に行くのでした。

芝居で使う人形は二体。
ひとつが男の子の人形で、もう一体が女の子人形でした。
その女の子の人形があの高速で見た人形であり、その後に数々の怪奇現象を起こす人形なのです。
ちなみにその二体の人形は、有名な人形作家『橋本三郎』氏が作られました。
前野さんは数百体の人形達と暮らしていました。
稲川氏は前野さん宅で出来上がった人形を見て、不思議な事を発見します。
女の子の人形の、右手と右足がねじれていたのです。
・・・・どうして直さないのかと前野さんに訊ねると、「直したくても直せない」と。
この人形を作られた橋本氏が、人形を完成させてすぐに行方不明になっていたからなのです。

そして次の日、台本を書いていた作家の方の家が全焼してしまいます。
舞台稽古初日までに、台本は間に合わなくなってしまうのでした。
稲川氏達は、壊れた人形と台本無しで舞台稽古を始めるのでした。

人形使いの前野さんのいとこの方が変死して、それを知らせる電話がかかってきた日から、
舞台稽古中の彼等に次々と怪奇現象が襲いかかってきました。
舞台衣装の入れたカバンやタンスに水が溜っていたり、突然カツラが燃えたり、
右手右足を怪我をする人が続出したりしたのです。

『呪女十夜』の公演の初日をむかえました。 
が・・・公演開始数時間前に、出演者が次々に倒れてしまったのです。
喋る事はできるのですが、金縛りのようになって身体が動かないのです。
初日は昼と夜の2回公演だったのですが、昼の公演はやむなく中止。
初日で関係者の方が多かったので、昼と夜の部を一緒にしてもらう事にしました。
「とにかくお札を集めよう」
彼等は近くの神社やお寺をまわり、あらゆる種類のお札を持ってきて、控え室に貼ってみました。
効果があったのでしょうか?なんとか夜の部の舞台を始める事ができました。

やはり、公演中にも次々に怪奇現象が起こりました。
人形が涙を流し、居るはずない黒子がもう一人居たり、
そして突然人形の右手が「ビシッ!」と吹き飛んだのです。
パニックになりそうになりながらも、出演者達は演技を続けました。

人形を棺桶に入れるラストシーンをなんとかむかえる事ができました。
が・・・棺桶に人形を入れた途端に底が抜け、人形の首、腕、足が千切れてしまったのです。
ドライアイスを焚いたような謎の冷気をもった白い煙が舞台一面に広がり、
夏だと言うのに信じられない冷気に開場が包まれました。
幽霊が怖いからって、途中で舞台を投げ出すわけには行かない。
稲川氏達は恐怖におののきながらも、決められた最終日までなんとか舞台公演を続けるのでした。

なんとか無事に全ての公演日数を終了できました。
もう二度とこの劇はしたくないなぁ・・・全ての劇団員達はそう思っていました。
とうぜん稲川氏も同じ気持ちでした。
しかし、最終公演を終え打ち上げをしている稲川氏達に、劇場からとんでもない依頼が入ります。
・・・追加公演をしてくれ。
次にここでやる事になっていた舞台が、突然中止になったのです。
・・・だから、今やっている舞台を追加公演してもらえないかと。
スタッフ・出演者達は大反対!
しかし、人形使い前野さんの異常なほど強い希望により、追加公演をする事になるのでした。
・・・前野さんのお父さんが急死されたのが、その次の日でした。

舞台がなんとか無事に終了した数ヶ月後、この話をTBSの番組『3時にあいましょう』が聞きつけて、
怪奇シリーズで放送する事になりました。
人形使いの前野さんがあの人形を保管していました。
番組撮影のために人形を持って現れた前野さんは、少しおかしくなっていそうです。
その人形を、まるで生きているかのように話し掛けていたり・・・

やはり怪奇現象が起こりました。
まずは、番組リハーサル中に照明用のライトが落ちてきた。
そして生放送の番組中には、人形の上にバックに吊っていたカーテンが突然切れて被さり・・・
女性スタッフ達は恐怖で泣き出して、まともな番組にはなりませんでした。

その後、その番組のスタッフ達に怪我をする人が続出し、
この番組の関係者達はバラバラとTV局を辞めていったそうです。 

で、今度はその話を聞いたテレビ東京のスタッフがその話を番組にしようと、
行方不明になっていた人形制作者の橋本三郎氏を見付けだします。
稲川氏は本当はこの番組に、前回の事があったので協力したくなかったのです。
もうあの人形とは関りたくなかった。
しかし、行方不明になっていた橋本三郎氏が見つかったと言うことで、しぶしぶ了解したのでした。

橋本三郎氏は、なんと京都の山奥で仏像を彫っていました。
スタッフ達は橋本氏に会ってインタビューをとろうと京都に向かうのですが、
インタビュアーの小松方正さんと手違いで京都で会えなくなるわ、スタッフもバラバラになるわで、
結局インタビューは撮れなくなってしまうのです。

日を改めて、今度はスタッフだけでインタビューを撮りに行くのですが、
今度は、デレクターの奥さんが原因不明の病気で顔が腫れあがったり、
切符を手配した人の子供さんが交通事故にあったり、不幸な事が続出。

スタッフ達もいい加減気味悪がったのですが、とにかく番組を完成させるために、
稲川氏をスタジオに呼んで、インタビュー撮影をする事になりました。
が、稲川氏のインタビューを撮影しようとすると、ビデオカメラが次々に壊れたそうです。
3台目が壊れたので、しょうがないから16ミリフィルムのカメラで撮影しようと・・・
「これは、ある人形にまつわる話で・・・」
と稲川氏が語りだすと、本番中なのにスタジオのドアを思い切りたたき続ける音が。
ドアを開けるが、そこには誰もいませんでした。

京都での取材やらなんやらで、かなり制作費を使っていたのですが、
これはほんとにヤバそうだからと、結局その番組制作は中止になりました。
今でもこの時の影像は、テレビ東京倉庫に眠っているようです。

流石に稲川氏も恐くなり、人形を持って知り合いの霊能者に相談に行きます。
「・・・なんかいやな予感がするよ。・・・見たくないね」
と言う霊能者に、布に包んだままでいいからと、無理に頼み込み霊視してもらうのですが、
布に包まれた人形を持った途端に顔色が青くなる霊能者。
「この人形は生きているよ。それもたくさんの女の怨霊が憑いている・・・
 取り憑いている中でも強いのが女の子の霊で、戦前に赤坂にあった青柳って料亭の七歳の女の子・・・
 この子、空襲で右手と右足がとんでますよ。
 ・・・これにはお対の人形がいますね?
 このまま放っておくと、その人形にも憑きますよ。早くお寺に納めたほうがいい。
 これは下手に拝むと襲われる・・・
 いいですね。お対の人形と一緒に、お寺に納めるのですよ」

・・・しかし、その後すぐに、その霊能者は謎の死をとげるのです。

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