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タグ:家系にまつわる怖い話

少し書き込みをしにくい雰囲気ですが、こういった場で書き込みをすることで、 
何か自分中にある心の痞えが、少しでもなくなる気がするので、 
去年の夏、約十年ぶりに実家へ帰省したときのことを書きます。 
長くなると思いますので、少し読んでみて興味のわかない方は、どうぞ飛ばしてください。 

私は現在二十八歳で、
二十歳までに霊体験をしなければ、その先そういったことを経験することはないなんて言われていますが、 
今まで霊を見たり、何か霊的な体験をしたり、ということはありませんでした。 
そして、これからお話することも、霊とは無縁のことなのかもしれません。 
ただ、私の人生の中でもっとも怖い、何か得体の知れない恐れを感じた出来事で、 
いまなお、ときおり私の心を悩ますきっかけとなっているのです。 

私の実家は新潟にあり、代々農家を営んできた旧家です。 
本家を継ぐのは必ず長男なのですが、私の父は三男にもかかわらず本家を継ぎました。 
なぜそのようになったかというと、父の兄が二人とも、痴れものというのでしょうか、知恵遅れだったのです。 
長男は、言葉はまともに話すことができるのですが、
頭のほうが子供のまま一向に成長せず、成すこともキチガイじみたことばかりだったようです。 
次男にいたっては、頭だけでなく身体も弱く、幼いうちに病気で亡くなったとききました。 
そのとき私の曽祖父にあたる人は、幼くして死んだ孫に向けて、 
「この子は良い子だ、ほんとうに親孝行な子だ」と言ったそうです。 
そういったわけで、父が本家を継ぐことになりました。
私も一人っ子なので、いずれ本家を継がなければいけないのではないか、と思っていたのですが、 
不思議と父は、そういったことをまったく私に対して言いません。 

早くに亡くなった祖父は、名と家を守るために、私に本家を継がせるよう言っていたようですが、 
祖父の死後、家云々の話は誰も言わなくなりました。 
それどころか、父は私を家から離したがっているようにも思えるのです。 
私は中学卒業を期に、東京の高校へと入学させられました。 
寮に入って高校に通い、そのまま大学も東京の学校に入りました。 
その間、一度も実家には帰りませんでした。 
何かあると必ず両親が東京に来て、用を済ませたのです。 

大学卒業後、私はそれほど名の知れていない電気製品のメーカに就職しました。 
それからも盆にも正月にも帰省することなく、あっという間に五年の月日が経ちました。 
私が実家に帰ろうかと電話で告げると、
そのたびに父が『いや、帰ってこなくて良い。おまえは自分のことをしっかりやっておけば良い』と言うのです。 
変に思いながらも、私自身東京での生活が忙しく、父の言葉に甘えて十年近く実家に帰らぬままになっていました。 

それがなぜ、突然去年の夏に帰省することになったかというと、 
二年ほど付き合っていた彼女が、「そろそろちゃんと両親に会って、挨拶をしておきたい」と言ったのです。 
私のほうはすでに彼女の両親に会って、真剣にお嬢さんと付き合いをさせてもらっていると、挨拶を済ませていました。 
彼女との結婚も考えていた私は、この際良い機会だし、
いろいろ具体的な話が進む前に、両親に紹介しておくのが筋だと思い、
彼女をつれて実家に帰ることを決めました。 

電話で父にその旨を告げると、明らかに戸惑いを感じる口調ながらも『分かった』と言ってくれました。 
会社が盆休みに入るとすぐに、私は彼女と共に実家へ向かいました。


電車に乗っている間、彼女は私にいろいろなことを尋ねてきました。 
実家がどんなところにあるのか、私の家族についてなど。
私は彼女の質問に答えていくうちに、
ずっと昔に忘れていた実家で暮らしていた記憶が、ぼんやりとながら蘇ってくるのを感じました。 
そしてそれは、電車の揺れと呼応するように私の中で揺らいでいるようで、
何かあまり心地の良い感覚ではありませんでした。

私が実家に住んでいたときの思い出で、ひとつこんなことがあります。 
今はもう亡くなっているのですが、父の兄で長男の、つまり私にとって伯父にあたる人のことです。 
伯父さんは成人する前から分家にやられ、あまり本家のほうには顔を出さなかったのですが、 
ある日、何か機嫌の良さそうな様子で、ふらりと本家にやってきました。 

挨拶も適当に伯父さんはまっすぐ私の部屋に来て、「将棋をやろう」と小脇に抱えていた将棋盤を広げました。 
断る雰囲気でもなく、「良いよ」と言って将棋をはじめました。
すると、当時私は小学校の高学年でしたが、あっさりと伯父さんに勝ってしまったのです。 
それで終わればよかったのですが、小学生の私は何を思ったのか、おそらく幼かった所為でしょう、
あまりに伯父さんが弱かったので、伯父さんのことを馬鹿にして笑ってしまったのです。 
具体的に何を言ったのかは覚えていません。 
みるみる目の前の伯父さんの顔色が変わっていき、ウーと唸りながらすっと立ち上がったかと思うと、 
どこかへと走りだして行ってしまいました。

伯父さんの尋常ではない様子に怖くなった私は、両親がいる部屋まで行き、様子を伺っていました。
どうやら伯父さんは納屋のほうに行ったようで、
がたがたと物音がした後、庭先から玄関のほうへと伯父さんが駆け抜けて行くのがわかりました。 
恐る恐る玄関のほうを見ると、
伯父さんは農耕機用のガソリンが入った一斗缶を、家の前のアスファルトの道路の上にばら撒いているのです。 
そこへ火を放って興奮して何か叫んでいると、私の父が駆けつけて、
「おまえ何やってるんだ」
そう言いながら、ボコボコに伯父さんを殴りつけていました。 
それ以来、少なくとも私が実家にいる間、伯父さんが本家へやって来ることはなくなりました。 

電車の中でそういった昔の記憶を思い出しながら、彼女と話しているうちに、実家のある駅に着きました。 
開発から取り残されたようで、まったく昔と変わりない風景が広がっています。
駅から一歩一歩実家に近づいていくと共に、私の中で何か懐かしさ以外の感情が生まれるのがわかりました。 
口の中が乾いて、鼓動も早くなっていくのです。 
身体が拒否反応を示しているかのようで、私は漠然とした恐怖をこの時点で感じました。 
しかし、久しぶりの実家で緊張しているだけだと自分に言い聞かせ、彼女の手を引いて足を速めました。 
このとき彼女の手も、なぜか汗でびっしょりと濡れていました。 

家の門を前にして、それまでの漠然とした恐怖がまったくのリアルなものへと変わりました。 
空気がおかしいのです。
家を包む空気が澱んでいるようで、自分がかつてこのようなところに暮らしていたのか、と思うほどでした。 
迎えに出てくれた父の顔も暗くどんよりとしたもので、私の心にあった父のイメージとかけ離れていました。 
家の中に入っても澱んだような空気は変わらず、むしろより強くなっているようです。 
古井戸の底の空気というのは、こういったものなのかもしれません。 

彼女を両親に紹介したのですが、なんだかお互い口数も少なく、ほんとうに形だけのやり取りのように済まされました。 
私以上に彼女のほうが何かを強く感じているようで、いつもの明るい彼女とは別人のようでした。 
しきりにこめかみを押さえたり、周囲を気にしたり、落ち着きの無い様子で、 
私が話しかけても、俯いたまま聞き取れないような小さな声で、何事かつぶやくだけなのです。 


私自身、家の中の何か異様でただならぬ空気を感じていたので、 
彼女に対して、もう少し明るく振舞ってくれなど言えませんでした。 
ただ、これ以上気まずい雰囲気にならなければ、と思っていました。 

夕食のときも、お互い積もる話があるはずなのに、
誰の口からも言葉が出ることなく、食べ物を咀嚼する音だけが静かな部屋に響いていました。 

食後、私の母が彼女にお風呂を勧めたのですが、彼女は体調が優れないのでと断り、
私が入ろうとしたときも、一人で部屋に残るのが心細いのか、「早く戻ってきて」と言いました。 
その様子があまりに真剣なので、私も不安になり、
いやな予感もしたので、風呂に入るのをやめて、 
そのまま母が敷いてくれた蒲団につき、早々と寝ることにしました。 
電車に長時間乗っていた疲れもあってか、彼女は明かりを消すとすぐに寝ついたようで、
安らかな寝息が私の傍らから聞こえはじめました。 
普段から寝つきの悪い私は、いつもと違う枕と蒲団の中でさまざまな事柄が頭の中でちらついて、なかなか眠れませんでした。
この家全体に満ちている澱んだ空気、断片的に思い出される記憶、 
私は落ち着き無く寝返りを繰り返し、いろいろなことを考えていました。 
家の前にガソリンをばら撒いて火を放った伯父さん。
あれから一度も姿をみせず、何年後かに亡くなったと聞かされたが、実感が無かった。 
葬式も無く、ただ死んだと聞かされた。 
幼いうちに死んだもう一人の伯父さんは、ちゃんとお葬式をしてもらえたのだろうか。
そんなことを考えているうちに、私はこの家に漂う澱んだ空気を吸うことさえ厭な気がしてきました。 

家の外、庭先で鳴く虫の声に混じって聞こえる、木々のあいだを縫う風の音は、何か人の呻き声のようにも聞こえます。 
その音にじっと耳を傾けると、それが外からではなく、家の中から聞こえるようにさえ感じました。 
不安感と共に、私は蒲団の中で身体から滲む汗に不快感を抱きながら、いつのまにか眠りに落ちていました。 

夢を見ました。恐ろしい夢でした。夢の中には私がいました。 
幼いころの私です。その私の首を父が絞めているのです。 
その後ろには祖父もいました。 
私は恐怖を感じましたが、不思議と苦しくはありませんでした。 


翌朝目覚めると、隣で真っ青な顔した彼女が、蒲団をきちんとたたんで帰り支度をしていました。 
寝汗を吸い込んだTシャツを脱ぎながら、私は彼女にどうしたのとか尋ねました。 
彼女はただ「帰る」とだけ言いました。 
「昨日来たばかりなのに……」と言葉を濁していると、
「あなたが残るなら、それは仕方がないわ。でも、私は一人でも帰る」
そう、青ざめた顔のまま言いました。 
はっきり言って、私もそれ以上実家にいたいとは思っていませんでした。
しかし、両親になんと言えば良いのかわからないです。 
なんと説明すれば良いのか、そんなことを考えていると、昨夜の夢が脳裏にちらつきました。
幼い私の首を絞める父。 
とにかく私も蒲団をたたみ、着替えを済ませてから居間に向かいました。 


大きなテーブルの上座に腰掛けた父は新聞を広げていました。 
再び悪夢が脳裏を掠めます。
わずかな時間に私はいろいろと考えてから、口を開いて、
「彼女の体調があまり優れないし、今日、もう帰ろうと思うんだ」
そう言いました。
言ってから、何かおかしなことを言っているなと思いました。 
体調が悪いのに、また電車に乗って長いあいだ移動するなんて。 
しかし、父は深く一度ため息をついてから、
「そうか、そうしなさい。あのお嬢さんをつれて東京に戻りなさい」
そう言ったのです。
何か呆然となりました。 
自分のわからない事柄が、自分の知らないところで勝手に起こって進んでいる。
そして、自分はその周りで、わずかな何かを感じているに過ぎない。そんな気持ちです。 

居間を後にして部屋に戻ると、彼女はもう帰り支度をすべて終えて、今にも部屋から出ようとしているところでした。 
私は彼女に「少しだけ待ってくれ」と言い、自分も急いで帰り支度をして、彼女と一緒に両親のもとへ行きました。 
父も母も「元気で」とだけ言い、それ以上何も言いませんでした。 
私は何かを言わなければ、何か訊いておかなければいけないことがある、そう思いましたが、
それが何かわからない、そんな状態でした。 
彼女の、一刻も早くこの家から離れたい、というのがその様子から見て取れたので、
私はお決まりの別れ言葉を残し、家を出ました。 

家から出ただけであの澱んだ空気から開放された感があり、私はずいぶんと気が楽になりました。 
しかし、彼女は駅に着き電車に乗るまで何一つしゃべりませんでした。 
一度も振り返ることなく足早に歩いて、少しでも家から遠くに、そんな感じです。 

電車に乗ってから、私は彼女の様子が落ち着くのを見計らって、
「大丈夫、どうかしたのか」と尋ねました。 
彼女はしばらくのあいだ下を向いて、何やら考え込むようなしぐさを見せ、それから話し始めました。 
「ごめんなさいね。本当に悪いことをしたと思ってるわ。せっかく久しぶりの帰省なのにね。
 それに、私から挨拶しておきたいなんて言っておいて。ほんとうにごめんなさい。
 ちゃんと説明してほしいって思ってるでしょ。でもね、できないと思うの。
 私があの家にいるあいだに、感じたことや経験したことを、
 私からあなたに伝えることが、私にはできないの、ごめんなさい」 
彼女はそう言って、溢れ出しそうになる涙を手の甲でおさえました。 


私も泣き出しそうでした。 
何かわからない。彼女が何を言っているのかよくわからない。 
でも私自身、あの家にいるあいだに、確かに澱んだ何かを感じたのを覚えています。 
だから、私には彼女を責めることはできませんでした。 

涙をおさえながら、彼女はもう一度「ごめんね」と言い、私の名をその後に付け加えました。 
そのときです。私はあることに気がつきました。 
どうして今まで一度もそのことを疑問に思わなかったのでしょう。信じられないくらいです。
いまま何度となくいろいろな場でペンを手にとり書いたこともあり、自分の声で言葉に出したこともあるのに、 
なぜ一度も疑問に思わなかったのでしょうか。
私は一人っ子であるにもかかわらず、なぜ『勇二』という名前なのだろう。 


もちろんそれだけでなにかが変わるわけではないでしょう。 
しかし、私は蘇って来たさまざまな記憶と、あの家で感じた空気、そして彼女の怯えたような様子、 
そしてなにより、私があの夜に見た悪夢。 
幼い私が首を絞められていると思っていましたが、
よく思いだしてみると、微妙に幼いころの私と違うような気がするのです。 

あれから一年近く経ちました。 
彼女とは東京に戻ってから、時と共に疎遠になってしまいました。 
どちらからというわけでもないのです。 
お互い何か避けるように、自然と会わなくなってしまったのです。 


私は彼女を愛していましたが、
自分がもう決して幸せというものに近づくことができないような気がしています。
それで彼女と面と向かうことができません。 
今でもたまに電話がかかってくることがありますが、 
彼女はあれから、あの家でのことを話してはくれませんし、私からも何もいえません。 

話はこれで終わりです。
よくわからないと思われるかもしれませんが、私は自分の思っていることすべてを書くことができませんでした。 
怖いのです。
彼女があの家であったことを話すことができないように、 
私も、自分の家、自分の生について思っていることすべてを語ることはできません。 

最後まで読んでくださった方には、この場でお礼を申し上げておきます。

 


私の実家は九州の田舎にあります。120坪はあるわりと大きい家です。 
田舎の家にはわりと日本人形なんかがありますよね?私の家にもありました。 
そこで本題に戻るのですが、私が4歳の頃に不思議な夢をみたんです。
家にある日本人形がどこまでも追いかけてくる・・・ 
人形自体が動くのではなく、
夢の中で私の行く先々に、ケースに入ったその人形数体が待ち伏せたように置いてある・・・というものでした。 
私は家族にその夢を話しました。
家族のみんなは笑っていましたが、
私はその夢のあまりのリアリティさに、家に置いてある数体の日本人形が怖くて仕方ありませんでした。 

そんな夢も忘れかけていた頃、お風呂から上がった私は思わず悲鳴を上げてしまいました。 
戸を開けると、目の前に日本人形が4、5体並んでいたのです。
すぐに家族が駆けつけて、その場は異様な雰囲気になりました。 
その時は8歳年上の兄が、私が人形を怖がっているのをわかった上でおもしろ半分でやった・・・との事でした。 

それから両親は、仕事の都合上共働きをするようになり、
兄は仕事についてからは、正月などの決まった行事にしか家に寄り付かなくなり、
私は部活が終わってから10時ごろまで、一人で過ごす事が多くなりました。 
その度に、私はいくつもの視線を感じるようになりました。
今思えば、一人という恐怖が生み出した錯覚だったのかもしれませんが。 

そんな日々も過ぎて行き、私が高校2年になる頃、父が不思議な行動をとるようになりました。
父と母の寝室にある姿見に、布をかけ始めたのです。 

私はオシャレをしたい年頃というのもあり、よくその姿見を使っていたのですが、
ある日、その姿見を使って身だしなみを整えて外出した時、私は姿見に布をかけるのを忘れてしまったのです。 
帰宅してから私は父にひどく怒られました。
その怒りはすさまじく、今まで見た事がないほどでした。
私は意を決して、「何でそんなに怒るのか??」聞いてみました。 
父は答えました。 
「視線を感じるんだ・・・寝ている時も、夢の中でまで・・・気分が悪くて仕方がない。鏡に反射して、人形の視線が向いてるような気がしてならない・・・」
私はぞっとしました。私以外にも視線を感じている人がいたからです。 

私はその後、高校を卒業すると、進学のために実家を出ました。
実家を出てからは、視線を感じる事はなくなりました。 

その後、兄の家に遊びに行った時の話です。
兄が「お前、あの家出てから、何か変わった風に感じたろ??」と聞いてきたのです。 
私が「何でそんな事聞くの?」と聞くと、
兄は「お前目付けられてたからな・・・」と言うのです。
私はもう気が気ではありませんでした。
私は兄に問い詰めました。「全部話して・・・わかるように説明して」と。
兄は言いました。
「お前が小さい頃に見た夢は、俺もA(姉)も似たようなのを見ている。
 俺の時はかくれんぼ、Aの時は達磨さんが転んだ、だったな」

私はショックを受けました。
私が当時その話をしたときは、みんな笑っていたのに・・・
さらに兄は続けました。
「今だから言うけど、風呂場の前に人形並べたのは、俺じゃないんだよ・・・そこで俺がやったって言わなきゃ、大騒ぎになってただろうしな。まぁ、そんなに気にする事じゃない。害はないしな。お前も一回ぐらいは親父に聞いた事があるだろう??家の先祖は、芝っていう平家の落ち武者だったって話。んで、ここからはたぶんお前が知らない話。お前が生まれた時には死んでた、婆ちゃんから聞いた話だ。芝さんは落ち延びた後に、地域の人にかなりよくしてもらったんだと。んで、芝さんはお礼に、周りの人の子供達に学問?みたいな事教えたり、遊んであげたりしてたんだってさ。こっからは俺の想像な。多分芝さんがいろいろ教えてた子供達の中で、早くに死んじゃった子達が、遊んで欲しくて家(家系)に憑いてるんじゃないか、って思ってるんだ・・・」

兄の話は衝撃的だった。
正直芝さん云々より、人形がひとりでに動いたであろう事の方が、私には何倍も衝撃的だった。
正直に言うと、今でも信じたくはない。
なぜ兄は平気そうにしていられるんだろうか?? 
それに一つ疑問が残る。
もし兄の仮定が正しかったとしても、父が感じた視線はなんだったのだろうか??
父は子供の頃に、私達兄弟のような体験はした事がないという。 
兄の話では、矛盾が生じているような気がするのだ。
それに父のあの怯えよう・・・いまだに実家の姿見には布がかけられているし、人形達も健在だ。 
私は何かよくない事が起こるのではと、心配が絶えない。


去年の盆前くらいに祖父が他界したとき(祖母は五年位前に他界)に、変な話を聞いた。 
実家で通夜をやるので帰郷したんだが、
その夜に喪主でもある叔父さんと昔話の流れで、近所の子供が死んだ時の話が出た。 
俺が小学校の時なんで、その子がどんな死に方をしたとかは全然憶えていなくて、
かろうじてそんな事もあったな~という感覚。 
でも叔父さんの子供の頃に、近所で全く同じ死に方をした子供がいたらしくて、
その時の事を今でも時々思い出すと言ってた。 

で、その死に方なんだが、手足が千切れて失血死なんだと。 
「それ殺人じゃないの?」って聞いたんだけど、
結局犯人も見つからないし、文字通り手足が『千切れてる』から、
とても人間の仕業じゃない、野性の動物かなんかにやられたんだろう、って事で決着がついたらしい。 
そんな動物いるのかなと思って首をひねってたら、
叔父さんが昔聞いた、同じ死に方をした子供の話もしてくれた。 

叔父さんが小学校に入る前くらいの頃、この辺りはすごいど田舎だったらしく、田んぼの中に家々が並んでるような所だった。
でも、そういう農家の連中とは別に、何やってるんだか分からないような連中の家もあったらしい。 
祖父や祖母はそういう家の人達を、『ほうりもん』って言ってたそうだ。 

叔父さんはまだ子供だったし、ただでさえ人の少ない所だったから、そういう家の子供ともたまに遊んでたんだけど、
そうするときまって祖父や祖母は叔父さんに、「あそこの子供とは遊ぶな」と怒られたらしい。 
叔父さんもどんな意味かは知らないそうだが、
そういう家の見分け方として、軒先に小さい三角形の紙を吊るしてあったんだと。 
だから、あまりそういう家の子供と遊ぶのは嫌だったと言ってた。 

で、叔父さんが小学校の高学年くらいの時に、そういう家の女の子が件の死に方で亡くなった。 
それからしばらくその辺りに住んでる家の大人が、毎日集まって夜中まで帰ってこない日が続いたらしい。 
外に出て遊ぶ子供も居なくなっちゃって、叔父さんも祖父や祖母に「暫く外には行くな」って言われたそうだ。
(何回か黙って外行ってたらしいが)

結局、何日かすると、祖父や祖母が夜中まで帰ってこないような事は無くなったけど、
例のほうりもんの家の人たちが、少しずつ変な行動をするようになった。 
叔父さんの話だと、
子供が外で遊んでいると、常に遠巻きに見つめる。 
いくつかの田んぼに鶏の足?みたいなのが捨てられる。
家の前の土が掘じくり返される。
ってな事があったらしい。 

そんな事があって、近隣の空気が暫くピリピリしてたある日、近所の子供(叔父さんの友達)が重い病気になったそうだ。
初めは体が痛い痛いと泣くだけだったが、その内だんだん手足が曲がってきて、とても見てられないぐらいになったらしい。
医者の診断では、「おそらくリウマチだろう。でも、こんなに酷いのは今まで見た事無い」と言ってたそうだ。 

すると、また近所の大人達が夜に帰ってこなくなった。
どうも叔父さんの友達の病気は、あのほうりもんの家の人達が原因と、祖父や祖母たちは考えていたらしい。 
そんな事が続いた後、ほうりもんの家の人達は近辺から姿を消してしまって、
あの友達も結局その後すぐ死んでしまったそうだ。
叔父さんの話はそこで終わり。

俺はこの話聞いて気分悪かったんだけど、叔父さんが複雑な表情してたから、なんか黙ってるしかなかった。 
結局それ以上の話は聞けなかったし、
そんな強烈な事件が近くであったのに、ほとんど憶えてないのもいまいち腑に落ちないんだよな。 
なんとなく変な感じはするんだけど、よく分からなくて気持ち悪かった。


引用元:ほんのりと怖い話スレ39


俺んちは田舎で、子供の頃から絶対入るなと言われていた部屋があった。 
入るなと言われれば入りたくなるのが人情ってもんで、俺は中学生の頃こっそり入ってみた。 
何て事は無い、普通の部屋だった。
変な雰囲気もないし、窓からはさんさんと日光も入ってきて、何も怖くない。 
なんだ、ただ単に部屋を散らかされるのが嫌であんな事言ってたのか、と思い拍子抜け。
退屈ということもあって、その場で眠ってしまった。
それでも金縛りにも全然あわないし、数時間昼寝して起きた。
寝てるときも起きてるときも怪奇現象一切無し。やっぱり全然怖くない。
入るなと言われてた部屋だから、怖いのを期待してたのに・・・

部屋を出るときに、何気なく部屋にあったタンスの引き出しを開けたら、
和風の人形(雛人形を小さくしたような感じ)が一体だけ入ってた。
人形が入っている引き出しはそれだけで、他の引き出しには普通に着物とかが入ってた。 
こえぇええと思った。

後になって(人形の話とかはせずに)ばあちゃんに聞いてみたら、 
なんでもあの部屋は親父の妹さん、つまり俺から見ると叔母さんに当たる人の部屋だったらしい。
タンスの中の物も全て叔母さんの物。
といっても、もう当時からも30何年も前の話。 
家を今の状態に建て替えたのは、両親が結婚してすぐのことで、 
将来子供が(まあ俺のことなんだが)出来たときのために、二世帯住宅化したわけだ。 
で、その時に、少し庭を潰して増築したのがまずかったらしい。 
その増築したところに建っているのが『入ってはいけない部屋』。
つまり叔母さんの部屋だったんだが、どうも家を新しくしてから叔母さんの様子がおかしくなった。 
まず最初は、部屋で寝たくないと言うようになったらしい。
叔母さんの話によると、新しい部屋で寝るようになってから、
どんなに熟睡していても、夜中の3時になると決まって目が覚めるようになったらしい。 
そして、目を開けると消したはずの電気が点いてて、枕元におかっぱの女の子が座って居るんだって。
そして、不思議なことに、煌々と点いた灯りの下で、女の子の顔だけが真っ黒になっていて見えない。
でも、何故か叔母さんには解ったらしい。笑ってるって。

そんなことが1週間くらい続いた。
叔母さんは頭の良いしっかりした人で、最初はみんなに気味の悪い思いをさせたくない、と黙っていたんだけど、 
もう限界と、じいちゃんに言ったらしいんだ。 
だけどじいちゃんは、
「嫁にも行かんで家に住まわせて貰っているくせに、この大事な時期(親父とお袋のこと)にふざけたこと言うな。
 出て行きたいなら出て行け」
と突っぱねた。 

それから半月くらい経って、ばあちゃんふと叔母さんの話を思い出した。 
近頃は叔母さん何も言わなくなったし、一日中妙に優しい顔でにこにこしていたから、
もう新しい家にも慣れて変な夢も見なくなったんだろう、くらいに考えて、叔母さんに聞いてみたんだ。
そしたら叔母さん、にこにこしたまま、
「ううん。でももう慣れたよ。
 最初は一人だったんだけどね、どんどん増えていってる。
 みんなでずっとあたしのこと見下ろしてるんだ」 
そう言って「あはははは」と、
普段は物静かな人だったという叔母さんには、とうてい似つかわしくない笑い声を上げたらしい。
たぶん、叔母さんのその話が本当だったにせよ、夢や幻覚のたぐいだったにせよ、
この頃にはもう手遅れだったんだろう。

叔母さんの部屋の隣は、じいちゃんとばあちゃんの部屋だったんだが、
その日ばあちゃん、真夜中に隣から「ざっ、ざっ、ざっ、ざっ」って、穴を掘るみたいな音がして起こされた。 
叔母さんの部屋に行ってみると、部屋の畳が引っぺがえされてる。
そして、むき出しになった床下で叔母さんがうずくまって、素手で一心不乱に穴を掘ってるんだよ。
「何やってるの!?」
ばあちゃん、さすがに娘が尋常じゃないことを察して怒鳴った。 
でも、叔母さんはやめない。口許には笑みさえ浮かんでいたという。 

しばらくして「あった……」と言って、床下からはい出してきた叔母さんの手に握られていたのは、
土の中に埋まっていたとは思えないほど綺麗な『小さな日本人形』だった。 
叔母さんはばあちゃんに人形を渡すと、そのまま笑顔で壁際まで歩いていき、
ごんっ、ごんっ、ごんっ、
何度も何度も自分の頭を壁にぶつけだした。 
ごんっ、ごんっ、ごんっ、
「何やってるの××(叔母さんの名前)!」
ばあちゃんは慌てて止めようとしたけど、叔母さんはすごい力で払いのける。
「何やってるんだろう?本当だ。あたし、なんでこんなことやってるんだろう。
 解らないわからないわからない……」 
叔母さんの言葉はやがて、意味のない笑い声の混ざった奇声に変わっていった。 
そして、ばあちゃんは聞いてしまったという。
叔母さんの笑い声に混じって、確かに子供の、しかも何人もの重なった笑い声を。 

叔母さんはそのまま10分以上頭を壁にぶつけ続け、最期は突然直立し、そのまま後ろ向きに倒れ込んだ。
「おもちゃみたいだった」ってばあちゃんは言ってた。 
起きてきたじいちゃんが救急車を呼んだが、駄目だったらしい。
延髄だの脳幹だの頭蓋骨だのが、ぐっだぐだだったとか。
話を聞いたお医者さんは信じられない様子だった。 
「自分一人でここまでするのは不可能」とまで言われたらしい。
殺人の疑いまで持たれたとのこと。

さすがにここまでになったらじいちゃんも無視できず、娘をみすみす死なせてしまった後悔もあって、
お寺さんに来て貰ったらしい。
住職さん、部屋に入った瞬間吐いたらしい。
何でも昔ここに、水子とか幼くして疫病で死んだ子供をまつるほこらがあって、
その上にこの部屋を作ってしまったから、ものすごい数の子供が溜まっているらしい。 
「絶対この部屋を使っては駄目だ」と、住職さんにすごい剣幕で念を押された。
ばあちゃんが供養をお願いした例の人形は、
「持って帰りたくない。そんな物に中途半端なお祓いはかえって逆効果だ。
 棄てるなり焼くなりしてしまいなさい」
と拒否られたらしい。 

で、そこからは怪談の定石。
ゴミに出したはずの人形が、いつの間にか部屋のタンスに戻ってたり、
燃やそうとしても全く火が点かず、飛んだ火の粉で親父が火傷したりと、
もう尋常じゃないことになって、
困りあぐねて最後は、とりあえず元の場所に埋め戻して、部屋は丸ごと使用禁止にしたって訳。

悲惨な話だから、経緯は俺に言わないでおいてくれたらしい。 
「とりあえず、元の場所に戻したのが良かったのか、人形はそれっきり。また出てこないと良いけどねえ」 
うん。ちゃんと出てきてたよ、おばあちゃん。


引用元:ほんのりと怖い話スレ36 

私の家には奇妙な風習がありまして、何故かよく宴会を墓場でやることがあります。 
墓場は自宅の裏山にあり、基本的に私の家系の墓しかありません。 
唯一近くにあるのは道祖神さんの碑があるだけでして、
周囲には桜や柊、榊の木が植えてあり、春には花見などを行うのか慣例になっています。 

私の奇妙な体験は、私が高校生に入学したての頃でした。 
自宅からかなりの距離にあり、電車と自転車を乗り継いで帰宅する頃には、すっかり日が落ちているのが基本でした。
もう桜も終わりの頃でしたが、山間にある自宅のまわりはまだ気温が低く、桜の花も満開に近い咲き方をしていました。
その日は曇りだったのか、月明かりがほとんど無い夜でした。 
なのにはっきりと、桜の花だけは綺麗に見えていたのを覚えています。 
新しい学校に入って間もなかったため、夜道に慣れていなかった私は、
ところどころにある街灯を頼りに自転車を漕いでいました。 
十分に道は知り尽くしているし、問題もない。 
そう思っていたのですが、慣れない道は時間ばかりが過ぎていってしまうように感じられて仕方ありませんでした。

かれこれどのくらいこうしているのやら……
普段なら30分くらいで着くはずなのに、一向にたどり着けません。まだ山道に入って半分も行っていない。 
街灯の明かりを見つけ、その下で自転車を降りて少し息をつくことにした私は、何気なく自分の腕時計をのぞいてみました。
ところが、デジタル式の時計の表示板には何も映っていなかったのです。 
私は首を傾げました。たしか、電車の駅で見たときには正常に動いていた筈なのですが……。 
気味が悪くなり、自宅への道を急ごうと自転車に跨りました。 

そして再び山道を登り始めたのですが、不思議な事に、それから進んでも進んでも自宅にたどり着けないのです。 
道はよく見知った山道。
しかもほとんど一本道で、迷うわけが無いと言うのに、どうしてか自宅の明かりすら見えないのです。 
これはどうにもおかしいと感じながらも進み続けたのですが、結局自宅にたどり着けず、
途中の街灯の下で再び小休止することにしました。 

そこにはたまたま大きな桜の木があり、街頭の光をうけて一際白く輝いていました。 
自転車を降りて深呼吸し、時計を再び覗き込んでみたのですが、やはり表示板にはなにも映らず、
途方にくれていたその時でした。 
風は無かったのですが、枝がさざめくような音がしてきたのです。 
その音は次第に大きくなり、風も無い、枝も揺れてなどいないというのに、周り中から聞こえてきだしたのです。 
正真正銘気味の悪くなった私は、急いで自転車を漕ぎ始めました。 

しかし、さざめきは遠ざかるどころか次第に近くなり、しまいには耳のすぐ傍で聞こえてくるようになっていました。
私にはその時の音が何かの笑い声のようにも聞こえたので、さらに気味が悪くなり、必死で自転車を漕ぎ続けました。
ですが、その直後。不可解な事に、私は急ブレーキをかけてしまったのです。 
私自身はかけたつもりは無かったのですが、そのためにバランスを崩し派手に転んでしまいました。 
擦り傷と打撲の痛みよりも、耳元でやかましく鳴るさざめきのほうが気味が悪く、私は思わず耳を塞いでしまいました。
ですが、さざめきは耳を塞いだと言うのに、耳のすぐ傍で鳴っているようにやかましく、
気が狂いそうなくらいの音量で鳴り続けました。 

どのくらい時間がたったのか。 
何時の間にか意識が飛んでいた私は、もうさざめきは聞こえませんでした。 
いつものように静かな夜の中で、目の前には桜や柊、榊の木が立っている風景でした。 
私はどこをどうしたのか、自宅ではなく墓場の中で、墓石に寄りかかるように眠っていたのでした。 
次第に鮮明になる意識とともに、私は慌てて手を合わせて、墓石に寄りかかって眠っていた非礼を詫び、
自宅への帰路に着きました。
そして、今度は数分もかからずに到着できたのです。 

自宅で祖父母にその話をすると、大笑いされ「狸にでも化かされたんじゃろ」と言われてしまいました。 
しかし、なんで墓場で眠っていたのか…いまだにそれだけは理解できません。 
以後、このときのようなことはありませんでしたが、 
山道で狸を見かけると、どうにも苦手で避けてしまうようになりました。


引用元:ほんのりと怖い話スレ35


小学校高学年までうちは貧乏な田舎の家だと思ってたら、実は庄屋の家系で俺が産まれたのを境に没落したらしい。
当時たまに偉そうに訪ねてくる爺さん(祖父の弟=大叔父)とこは、
逆にそれくらいから一気に裕福になって、自分が本家のように振舞っていたんだと。
そこに大叔父の孫でAってのがいた。これがまた嫌な奴で、金持ちを鼻にかけてさんざん俺と弟妹を見下してた。
このAと俺の名前はよく似てる。実は俺の出生時に大叔父が強引にその名前にしたんだとか。
曰く本家の長男にふさわしい名前、Aの名前とあわせて高名な占い師に用意してもらった、
俺はアニキ(祖父・故人)の弟だぞ、などなど… 
田舎で血筋に五月蝿いとこだったんで、大叔父の言い分が通っちゃった結果が今の名前だったらしい。
ところがそれを境に両家の経済状況が逆転、俺とAが物心つく頃には親父世代の頃までと力関係が逆になってた。
さすがに何人かの親戚はこの急変を疑ったんだが、何の証拠もないからどうしようもない。
両家の状況が再度動く直前、大叔父は援助と称して金をちらつかせて累代の土地を買い取ろうとしてたらしい。
無駄に長ったらしいがここまで前提orz

さて小学校高学年になった頃、Aがうちの裏山にある小さなお社を火遊びで焼いてしまった。
そこは一族の守り神様を祀ってた社、当然Aに非難集中罰が当たるぞという親戚もいた。
ところが大叔父は落ち着いたもので、「大丈夫Aは守られてるからなにもならん」と言い切った。
そしてその晩から、俺が原因不明の高熱を出して生死の境をさまようことになる。

医者も原因は分からんし、元から病弱気味だったんでこりゃ助からんかもしれん的な話にまで発展してたとか。
で、どうしようもなくなった俺の母が頼ったのが実家。
完全にスレチな理由で出禁というか絶縁同然だった実家に連絡を取り、父親(爺さん)に泣きついた。
爺さんはそもそも俺以下兄妹の顔すら見たことがない人だったが、
孫の一大事と、ある友人を伴って血相変えて駆け込んできたらしい。
無理矢理母実家と絶縁させたのは父方の祖母や大叔父だったが、
意地を張ってる場合じゃないと祖母が両手をついて協力を要請。
で、寝込んでる俺を見た爺ちゃんとその友人は、
「なんでここに人形が寝とるんだ、俺くんはどこだ」と言い出したらしい。
人形もなにもそこに寝てるのは爺ちゃんの孫(俺)よ、なに言ってるのと押し問答になっている間、
家の中を見渡してた祖父友人が、
「どうして運気が溜まるところに穴を開けてるんだ。どっかに運気を盗まれとるぞ」と言い出して、
神棚の榊を家のあちこちに置き始めた。
そうやってるうちに爺ちゃん達にも俺が見えたらしく、
今度は「俺くんも穴にされとるじゃないか、何やっとんじゃ!」と、大慌てで塩をかけたり縄で囲んだりされてたらしい。
そしたら一気に快方に向かい、俺は一命を取り留めた。

俺の容態が落ち着いて一時間くらい経った頃、今度は大叔父とA父が血相変えて飛び込んできたらしい。
「Aが血を吐いて倒れた!一体どう言うことだ!」と、俺両親以下全員ポカン。
それで祖父友人がピンときたらしい、
「お前等この家の運気盗んで俺くんをAの身代わりにしたな?」と。

今まで本家筋男最年長だからと、ある程度大叔父を立てていた祖母にも理解がいったらしく大激怒。
息子殺されかけた俺の父もブチ切れモードに。
全員に問い詰められ渋々白状したところによると、
たまたまAと俺が近い時期に生まれる状況になったんで、これを機に本家を他所者(祖母)から取り返そうと思い立つ。
で、知り合いの占い師に頼み込み、Aに俺の運気や才能を流し込んでもらうような縁をを作った。
強引に付けた同じような名前はその為だったらしい。
そして頻繁に俺の家を訪れつつ、家自体が持ってる運気も自分の家に流すよう細工してたらしかった。
それが現実に可能な事だったかは知らないが、
両家の状況や俺とAの立ち位置が大叔父の望み通りになって行ったという話。

結局Aは倒れて昏睡状態になり、うわ言で「熱い熱いゴメンナサイ」と繰り返しながら衰弱して死んだ。
大叔父は大成功のからくりはバレるわ、その手段は潰されるわ、
跡取りと思い定めたAは死ぬわで踏んだり蹴ったりだが、
稼いだ財産自体は残ったんでそれなりに豊かな老後、一族内での信用は絶無だがw 
ちなみに9X歳現在まだ存命で、まだマジにうちの家と土地を狙ってる。
終始空気だったA父は、大叔父からAの慰謝料とか言って会社とか奪ったから事業失敗しても助けてもらえず、
その後の消息は知らん。

俺の家はそれから持ち直し、俺も当時の両親くらいの年になったんだが、
最近大叔父が結婚しろ子供を作れと五月蝿い。
前科があるから、もし子供が産まれてもこの人だけは関わらせないようにしないと、とは思ってる。
まあそれ以前に嫁どころか仕事が恋人状態だがw

ネタのようだが実話。
でも肝心の部分はほぼ寝込んでるんで、伝聞と推測による補完がだいぶ混じってる。


何でもいいから怖い話を集めてみない?Part2

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