怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

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タグ:山にまつわる怖い話

自分の山仲間の話です。 

神奈川県にある、山奥の山小屋に彼は泊まっていた。 
山小屋には彼の他に2人の男性。夏にしては異様に少ない。
風と木々のざわめきしか聞こえない山小屋で、この3人の男性達は夜遅くまでランタンに灯を灯し、
高山植物の話や、今まで登った山について語り合っていた。 

夜中の1時ぐらいまでたっただろうか? 
一人が「外から声がしないか?」と突然言った。 
二人は言葉を止め耳を傾けた。


「ううっ助けて・・・助けてくれ・・・」 
外から声が聞こえる。
こんな夜中に何故?と思いつつも、彼等は外へと飛び出した。
そこには、初老の男性が胸を掴み、のた打ち回っていた。
彼はとにかく駆け寄り「大丈夫か?」と声をかける。 
他の二人の一人が所持していた携帯の無線機でSOSを送ろうとした。 
だが何故か繋がらない。
しょうがなく簡易救急箱を持ってくる。
初老の男性は苦しみ続けている。 
そして動かなくなった。
彼はとりあえず脈を計ろうと腕に触れた。 
だが触ったとたん、すぐに手を引っ込めてしまった。
何故なら、暖かくもなく冷たくもない。
まるで物質のようなものに触れた様だったからだ。

突然、その初老の男の手がのびた。
さっき引っ込めた手を強く握る様に、その男は苦しみの顔と言葉を放った。
「俺は苦しかったんだ。苦しくって、ここまできたんだ。
 けれど、誰も居なかった。
 小屋の前まで来たのに、誰も居なかったんだ・・・・」 
その初老の男の目からは涙が流れていた。 
しばらく手を離さずに、男は呆然としている3人の登山者達を見回した。
そして溶けるかのように地面に沈んでいった。 

3人はしばらく無言で立ち尽くしていた。
そのうち一人が「もう遅いから寝よう・・・・」と言って、
3人は小屋へ入り、何も言わず眠りについた・・・・ 


その日の朝。
山小屋を出た3人は、夜中に起きた山小屋の前に行き、
あの初老の男がこの地から帰れるように・・・と祈り、帰路についた。

小学校5年生の夏休みが明けた9月1日。 
始業式も終わり、久しぶりの友達との再会に、自分はどこへ行った、何を見たなど、話に花を咲かせていると、
真っ黒に日焼けした担任の先生が教室に入ってきた。
「おーっ!おまえらみんな真っ黒だなぁー!海にでも行ったのか?」 
「うん。先生も黒いけど海に行ったの?」 
「先生は、○山に行って来たんだ。だから、シャツの下は真っ白だけどな。 
 この夏は、いろいろあって大変だったんだ」
「えっ?先生、なに、なに」 
「あ…いや、また今度な…」 
そう言って、先生は出席を取り始めた。 


それからしばらくの間、妙な事が続いた。 
クラスの生徒に怪我人が続出したのだ。 
その数、2週間で実に18名。 
それも、全員右半身のどこかを骨折しているのだ。 

この異常事態には、小学生といえども『何かあるのではないか』と噂がはしり、
当然、学級会ではこの話が議題にあがった。 
「みんな、最近怪我が多いけれども、夏休み明けでたるんでいるんじゃないか?」 
「先生!みんなは、呪いを誰かがかけたんじゃないかって言っています」
「そんな馬鹿なことを言うんじゃない」 
「だって、みんな右手、右足を怪我しているんですよ」 
「呪いや祟りなんて……そんな…」 
こう言うと、先生は眼を閉じて黙りこくった。 


「………あっ!」
そう言うと、突然先生は立ち上がり、 
「心当たりがあるから、任せなさい」と言い、学級会はそこで終わった。 

その週、先生は学校を休んだ。 

翌週、私たち生徒が教室に入ると、黒板の上には一枚のお札が貼ってあった。 
それは、先生が夏休みに行った○山にある、○山神社のお札だった。 
そして、「これで大丈夫!もう怪我はしないから安心だぞー」と一言いうと、それ以上はこの件について何も話さなかった。

結果、それ以降、骨折や怪我をする生徒は、ぴたりといなくなった。 

その後、卒業してからこの話を再度先生に尋ねたが、
「いや、ちょっと、山で心当たりがあってな……」と言って言葉を濁し、答えてはくれなかった。 

20年以上後の同窓会で知ったことだが、先生が登った山で、前日に滑落事故があった。 
そして翌日、手足が激しく損傷した遺体を、偶然通りがかった先生が発見した。 
しかし、そのまま遺体を連れて下山することは出来ない。
仕方なく先生は遺体をそのままして、下山後に警察に連絡したという…


投稿者 : 新堂モダン


高校の頃、僕は山のお土産屋でバイトしていた。

そのお土産屋は山間にあり地域では有名な渓谷にある。
春はハイキングに夏は避暑地、秋は紅葉、など冬以外は観光客で賑わっている。

僕がバイトしていたのはその中でも奥まった場所にあり常連さんと少しの新規のお客さんで成り立っているようなところだった。

とてもほんわかしたいいバイト先であったがそのバイトの規則には少しかわったものがあった。

「髪の毛を染めてはいけない。」
「大きな声で挨拶をする。」

と同じようにこうあった。

「山の方に手をふっている人を見ても見つめてはいけない」

バイトのオーナーにこの文について尋ねても

「いいか?詳しいことは知らなくていい。あれを見ても凝視してはいけないぞ?見ても見てないふりをしろ!気づかないふりをするんだ。」

と言われて詳しいことは教えてもらえなかった。

そして、それから3ヶ月ほど経った頃。
僕が店じまいの片付けをしていたときだった。
視界の隅に人形のパタパタとする布のような物が山の中腹あたりに見えた。
それは人型の鯉のぼりのように風になびいているように見えた。

最初はあれ?っと思った。
その日は風がまったく吹いて無かったからだ。
少し不思議に思いながら、片付けを進めていると。

また視界の隅にまたその何かがうつった。
僕はまたあれ?っと思った。

その人型の何かが大きくなっていたのだ。
今思うと大きくなっていたというのは、間違いだったのかもしれない。
近くなっていたと言うべきだろうか。
何しろその存在が遠近感や大きさでは表せないようなもので、ただその存在は大きくなっていた。

その異様な存在を感じ、僕はバイトの規則を思い出した。

「山の方に手をふっている人を見ても見つめてはいけない」

これが、そのことだと思った。
僕はオーナーに言われた通りなるべく気づかないように仕事を進めた。
しかしその人型のようなものは徐々に近づいてきた。
次に視界に入ったときは川の向こうに、次は川のこちら側に、そしてお土産屋の階段の下へと。
それにつれて心の中の警報が大きくなった。
それが何かはわからなかったが、ただ「ヤバい」ものであることはわかった。

その人型のようなものが十メートルくらいに近づいたときは、僕はもうダメだと思い、目をつむった。

そのまま僕の意識はなくなった。

次に目を覚ましたのはオーナーに起こされたときだった。
バイトの僕がなかなか鍵を返しに来ないので見に来たらしい。
最初は遅いことを叱られたが、事情を話すと

「そうか、あれを見たか。これからはこの山に近寄らない方がいい」

と言われてふもとまでおくってくれた。

それからバイト先に顔を出さなくなったが、山のなかで人型のようなものを見ても見つめないようにしている。


若いカップルがドライブの帰りにある峠道で。 

日はとっぷりと暮れている。対向車もまばらで街灯もない。
 
助手席の彼女は話し疲れたのか、フリース毛布にくるまって軽い寝息を立てている。 
運転している彼は、眠気を振り払うため車外の闇に目をこらしていた。 

峠も中盤にかかろうかというころ、彼は1台の白塗りのセダンが待避所に止まっていることに気がついた。 
思わず彼は車を減速した。
こんな所に止まっている車は例外なく、ホテルに泊まる金のない恋人達の緊急のホテルがわりになっているからだ。
リアウインドウを覗き見た瞬間、セダンのドアがいきなり開き、中から出てきた女の人と目が合ってしまった。 
彼は気まずかったので、車を急発進させその場を立ち去ろうとした。 
女が彼の車を見ている。バックミラーごしに強烈な視線を感じ、ふと見ると、
なんと、女が走って彼の車を追って来るではないか!! 
気まずさが恐ろしさに変わる。彼は車をスピードアップさせた。 
峠の細い道を彼の車は限界まで加速してゆく。
しかし、とうてい人ではついて来れないような速度に女はついてくる。 
彼はブレーキランプに赤々と照らされた女の顔を見て戦慄した。 
やまんばだ!やまんばだ! 
幼い頃絵本で読んで以来、心の恐怖の頁に書き込まれていた映像がそこにあった。 
髪を振り乱して迫り来る、しわだらけの醜悪な鬼女の顔。 
彼は必死に謝りながら、アクセルを床まで踏み込んだ。 

気がつくと彼はふもとのコンビニの駐車場にいた。 
助手席の彼女が目を覚ます。 
彼は彼女に今峠で起こったことの一部始終を話した。 

話を聞くうち次第に目が冴えてきたのか、彼女の表情が驚愕に変わる。 
彼は彼女に話すことで助かったという実感が沸き、それまでの緊張が一気にほぐれていくのが分かった。 

彼の話を聞き終えた彼女は、何か納得したように言った。 

「私も…夢をみたの。あなたの車を必死で追いかける夢を…
あなた、峠の真ん中で、私を置き去りにして行っちゃうのよ。 いくら呼んでも叫んでも待ってくれないし。その時本当に、一瞬だけ『ころしてやる!』って思ったわ」

私の知人に山田(仮名)という、マタギと言うか猟師の男がいた。
 
専業の猟師ではなくて、本業を別に持っている季節限定猟師だ。 

私と彼は仕事を通じて知り合ったのだが、身元が割れると嫌なので私の職業と彼の本業は伏せる。地名も伏せる。

何年も前の冬、山田が連絡をよこした。

当時、山田の山(彼の持ち山ではなくて、猟をする山)にスキー場を作る話があって、
山田は環境保護団体と一緒に、建設反対運動をやっていた。 

その運動に協力してほしいと言う。 

既に山の北側に、スキー場を視野に入れた県道が走っていたし、今さらどうこう言っても仕方ないような話だったのだけれど、

仕事に絡みそうな話でもあったので、土日を使って山田のところに行った。 

土曜日は山田の家に一泊して、一通り運動の説明を聞いた。

翌日、予定地を見に行く事になった。


翌朝はスキーを履いて出た。 
山田と二人で予定地を見て、写真撮影をした。 

午後には山を降りる予定だったのだが、帰る前にいいものを見せてやると言われて、
山田について行き、スキー場から少し外れた斜面に出た。 

山田はザックの中からパンツとかシャツを出して、持ってきたソリ(?)に縛り付けて、斜面を滑らせた。 
 
ソリはかなり滑ってから止まって、上から見るとかなり小さくなっていた。 
 
しばらく下に行ったソリを見ていると、どこからか小学生くらいの背の高さをした白い人(?)がソリの周りに集まってきた。 
 
動物かと思ったけれど、どう見ても二本足で歩いていた。 
 
そいつらは数が集まるとダンゴ状に固まって、ソリにたかっていた。 
 
「スキー場作ったら、あいつらみんな食われるぞ」 
 
山田はそう言っていた。

怪奇現象かと思ったが、なにせ真っ昼間のことだから、ただ呆然と見ていた。 
山は違うんだな、と思った。 

その後は別に何事も無く山田の家に戻った。 

当時の私は仕事も油の乗っていた時期だったので、ややショックもあり、よくわからない事にかかわるのは止めた。 

結局スキー場は出来てしまったし、化け物が出たと言う話も聞かない。 
 
それから疎遠になってしまったので、今は年賀状以外で山田との連絡は無い。 
 
今思えば、ファンタジーな世界に入れるチャンスだったのかもしれない。

俺は霊を信じていたのだが、今まで一度も見たことがなかった。今から1年半前までは・・・

俺らは、俺の彼女と友達2人、計4人で湯沢のスキー場にスノボをしに行った。 
湯沢にはSのリゾートマンションがあって、そこに2泊3日の予定で行った。 
その時期は吹雪がすごく、2泊3日のうち2日が吹雪のせいでまともに滑れなかった。

最終日もあいにくの吹雪。
午前中はそれでも気合を入れて滑っていたが、午後になるとますます吹雪は強くなり、夕方前に切り上げた。

マンションに帰り一息をつけた僕らは、帰る支度をして一路家路へと向かった。
みんな東京に住んでいるので、帰りは湯沢から関越自動車道にのり、外環に出る予定だった。 
しかし、吹雪のために湯沢のインターが通行止めになっていて、しばらくインター前で様子を見ていた。
しかし復興するめどが立たないので、下の道で帰る事にした。 
思えばそんなに急いでもいなかったから、いったんマンションに帰り、復旧してから上で帰ればよかったと思う。 
 
下の道で行くことにした僕らは順調に進んでいった。
しかし次第に車の出入りが少なくなっていく。

山道にさし当たった時に、車の異常な動きに気づいた。
俺は後方のシートに彼女と座っていたが、どうも車の動きと友達のハンドルの動きがあっていない。
あまりの雪道でタイヤが滑っているのだと思っていた。
しかし、尋常じゃないタイヤの滑りにおかしいなと思った俺は、
友達に「かなりタイヤが滑るね、遅くなってもかまわないから安全運転でいこーぜ」と言った。
いつもの彼ならドミノピザのデリバリ風に『安全運転でいってきまーす』って言うはずが、何も返答はなかった。
どうしたんだろうと思った僕と同じように、助手席にいた友達もそう思ったらしく、
二人で顔を見合わせて、その友達の顔を見た。

その友達は、今まで付き合ってきた9年間の中で、一度も見せたことのないような怯えた顔をしていた。 
彼は俺らの返事には答えず、バックミラーを何度も見るばかり。
不審に思った助手席の友達が後ろを振り返ったと同時に、俺もそいつにつられて後ろを振り向いた。
そこにあったのは、車にしがみついていた女だった。 
しがみついているというか、車を止めようとして、車のウィングにしがみつき足でブレーキをかけているようだった。
驚いた僕は、彼女に「後ろを振り向くなよ」と言い、
運転している友達に「もっとスピード上げろ!」と叫ぶように言い放った。 
今まで俺等の言葉には反応していなかった友達が、ふと我に返ったのか、
「分かった」と、恐怖をこらえ弱い声で返事をした。

車は滑る雪道をものともせず、猛スピードで山道を駆け抜けた。
普通、スピードを上げると余計にタイヤが滑るものだが、不思議と安定し始めた。
恐る恐る後ろを振り返ってみると、ウィングにしがみついていた女は振り下ろされたか、その場にはいなかった。
と、安心しきっていた俺等を、彼女の「キャー」と言う声が眼を覚まさせた。
彼女の横の窓ガラスにその女が映っていた。
女は走っていたのだ。
時速60キロは出ている車に、走って追いついてきたのだ。
一瞬ちらっとこちらを向いたその顔は、にたにたと笑っていたのを覚えている。

俺達はどうなるんだろうと思っていた矢先、あまりの恐怖に友達が車のブレーキをかけた。 
雪道でスピードを出し急ブレーキをかけたんだ。普通は車が滑る。
しかしABSを搭載していたせいもあり、車は安全に止まった。
気が付くと女は僕等の目の前にいた。 
友達は「うわー」っと言いながら、アクセルを目いっぱい踏み女に向かっていった。 
女に車が接触する!と思った瞬間、女はまたにたにた笑っていた。
しかも、当たった感触も轢いた感触もなかった。

僕等はずっと続く恐怖に耐え車を走らせた。
どれくらいだっただろうか?車は市街地に着いた。
僕は「はじめに見つけたコンビニに入ろう」と友達に言うと、ほどなく一軒目を発見し、コンビニに入ろうと右折をした。
しかし、右折をしようと車を減速しようとしたその瞬間、バツンと音がした。
チェーンが外れたのだと思い、コンビニに着くと僕等はタイヤを見た。
そこには女性と思われる大量の髪の毛が、ゴム製のチェーンに絡まっていた。

その後、僕等は何ともない。
スノボに行ったメンバーに、霊感がある人も一人もいなかった。
二度とあの三○峠には近づきたくない。


母は、と言うか母の家系は、某山とよからぬ因縁があるらしく、 
祖母より決してそこへ行ってはいけないと固く言われていた。 
「あの山に行ってはいかん。絶対にいかんよ。行ったら帰ってこれんようになるよ」と。 

ある冬の日、俺が小学校に入って間もないころ、親戚に不幸があり父と母と俺の3人で葬儀に出かけた。 
全てを済ませて帰りはすっかり夜。途中、夕飯を済ませて帰ろうということになった。 
高速のうどん屋さんで暖まり、残りの家路へと車を走らせる。 
辺りはすっかり夜。時計は9時を回っていた。 

車を走らせて暫くすると、父が「ああ゛~っ」と大きく欠伸をした。 
葬儀の手伝いで1日走り回ったせいか、3人とも疲れて無言。
母はすーすーっと寝息を立て始めた。 
俺はぼーっと窓の外を見ながら街灯を数え、アニメの歌などを口ずさんでいた。 

ふと気付くと、高速から降りたはいいが辺りはえらく寂しい。
周りに民家はなく、街灯も少ない。
俺は心細くなり、運転する父に「家に何時ころつくとやか?」と聞いた。 
すると父からは返事がなかった。
聞こえなかったのかな?と思い、もう一度「お父さん、家には何時ころつくんかね?」と聞く。
暫く返事を待ったが、やはり反応がない。 
「お父さん?」
ミラー越しに顔を覗き込んだ。 

するとそこには、父ではない別人が座っていた。
いや、実際には父なのだが、全く見たことのない表情、
能面のような顔が、時折流れる街灯の光を不気味に反射していた。 
俺は恐怖で固まり、バックミラー越しのその父みたいな顔に釘付けになった。 
作りで言うと確かに父のそれなのだが、まるで生気がない。
まるで誰かが、プラスチックで作った父の面をかぶっているかのようだった。 

「お父さん?お父さんやろ?どうしたと?」 
俺は父の肩を軽く叩きながら、だんだんと声を荒げていった。 
慌しい俺の様子に母が気付き、目を覚ました。 
「どうしたの?」 
すると、母の声に呼応するように車のスピードが上がりだした。 
田舎のくねる細い道を、早いスピードで駆け抜ける。 
「あなた、なに?ここどこなの?早く帰りましょう」 
父の反応はなく、いつもは安全運転の父の車が凄いスピードで走っている。 

通り過ぎた看板で、母はその時初めて車が何処へ向かっているのか気付いた。 
このままこの道を行くと、あの山へ行ってしまうのだ。
母が子供のころから、祖母に行ってはいけないと言われていたあの山へ。 

「あなた、車を止めて!ねえあなた!しっかりして!!」 

母は父の胸倉をつかんで、ぐらぐらと揺さぶった。 
それでも父は全く表情を変えず、母の必死の懇願にも反応する様子もない。
能面の顔でハンドルだけを切り替えしていた。 
車はどんどんスピードを上げ、山道に差し掛かかる。
 
もうあたりには街灯もなく、車のライトだけが暗く寂しい山の雑木を照らしていた。 
俺は車の中の出来事に、もう訳が分からず泣き叫んだ。 
母は泣き叫ぶ私を涙目で見つめると、
「洋介、シートベルトしっかり締めなさい。そしてお母さんの背もたれしっかり掴んどき」 
と叫び、大きく深呼吸すると、サイドブレーキをいきなりグイっと引いた。 
車はガチガチガチっと言う大きな音と、激しい振動とともにスピンをはじめた。 
タイヤが路面をこすり減速する。

スピンがおさまり、車は反対車線に半分飛び出した形でようやく停止した。 
父はそれでも無表情にアクセルを踏み続ける。
車は大きく唸りながら、ギシっギシっとその車体を動かし前へ進もうとしていた。 
すかさず母は、父の腕をハンドルから放そうと掴みかかったが、父の手はびくともしない。 
バシッっと大きな音とともに父のメガネが飛んだ。母がびんたしたのだ。 
温厚な父の後をさらに三歩下がってついてくるような母には、それはありえないことだった。 
びんたが効いたのか、父は気を失ったようにうな垂れ、アクセルを踏む足が弱まった。 
母はアクセルを踏む父の足を払いのけるとキーを抜き、車の挙動を完全に止めた。 
そして祈るような形でキーを両手で握り締めると、突っ伏してわんわんと泣き出した。 
俺もバックシートでわーわー泣いた。

父はうな垂れた顔をゆっくり上げると、
「・・・おい、どうした?」と不安そうに言った。 
母の泣き声が号泣に代わり、父にすがりつく。 
父は状況を良く飲み込めず狼狽した感じで、「どうした?どうした?」とばかり繰り返していた。 
父はその時、居眠り運転で事故でも起こしたと思ったらしい。 

翌日、母が病院の祖母の元を訪れこの事を話すと、「無事だったけんが、よかったなあ」と言った。


引用元:ほんのりと怖い話スレ35


山歩きが趣味だから、道がない、人が入らない、どっちかって言えば山菜採りにいくような山にいくのよ。 
だから不思議なものもたまにみるよ。 
例えば、真っ白いカモシカとか、大人くらいの大きさのワシとか。
でもさ、一番びっくりしたのは、あれだな、家族連れにあったこと。ありえない山奥で。 

平日の昼過ぎだけど、その日は宮城県と山形、秋田三県の県境を歩いてた。 
でっかいブナが沢山はえてる森だから、暗いわりには歩きやすい森。 
にしたって、道があるわけじゃないから、山菜採りの地元の人か、俺みたいなGPSもったよそ者しかいるはずのない場所。
んで、小さな尾根を歩いてたら、尾根の下を流れてる小さな沢の縁に人が立ってるのが見えた。
「あ、渓流釣りか」って最初は思ったよ。 
でも、すぐに「ん?」ってなった。一人じゃなくて4人で川っぷちに立ってたのね。
距離にして100メートル以上あったから、ハッキリとはわからなかったけど、それでも人が4人なのはわかった。
しかも2人はこどもみたいだった。
最初に思いついたのは『自殺』。一家心中かと思ったよ。
にしても、こんなとこ来る意味がない。つーか子供の足じゃ無理。

少し気は引けたけど、手持ちの双眼鏡でのぞいてみた。 
4人は俺に背を向けて立っている。 
二人はやっぱり子供だ。残りの2人は大人の男と女。 
顔が見たくてしばらくのぞいていたけど、全然動かない。
誰かの悪戯でマネキンが立ってるんじゃって思うくらいだったよ。OH!マイキーみたいに。
んでね、俺はさ、そこに行ってみることにしたのよ。
だって、最初に書いたけど、一家心中の可能性だってあるしさ。そんなんなら止めなきゃって思ったのよ。
んで、そっと近付いた。気付かれて、逃げられたり、最悪川に飛び込まれても、たまんないし。 


んでね、気付かれずにすぐ近くまでいったら、わかったんだ。 
ほんとにマネキンだった。大人のマネキン2体と子供のマネキン2体に服を着せて、そこに立たせてあったんだ。 
もう、呆れるのと同時な寒くなった。 
これやったやつがいるわけで、そいつは絶対まともじゃないでしょ? 
人形の正面に回り込むと、それぞれのマネキンにはペンキで名前が書かれてた。
んで小さな穴がたくさん開いてた。散弾銃で撃った跡みたいに。 
極め付けは、子供のマネキンのひたいには、カッターの刃が刺さってたんだ。 


俺ほんとおっかなくてさ、すぐに下山したよ。 


ほんと、今思い出しても、おっかないです。 
あの異常なマネキンを見たこともだけど、あそこまで、どーやって運んだんだと。 
一体々はさほど重くなくても、かさ張るし、
一人で運んだなら、絶対に2、3往復しなきゃ無理だと思うんです。 

一昨年のことだから、まだあそこにあるんだろうな・・・


引用元:ほんのりと怖い話スレ39 


もうかなり昔のことになるので、思い出しながら書いていきたいと思います。 
この歳になってあらためてそのことを考えますと、経験した自分自身でもとても現実と思えない内容なので、
記憶だけでなく、その後に見た悪夢などが入り混じっているのでしょう。 
正直に申しますと、悪夢にうなされた記憶など全く無いのですが、あれはそういうことだったのだと考えるようにしています。
  
あれは三十年くらい前、当時私は中学生で、まだ猟師を生業にする人たちも若干残っていた頃の話です。
私の祖父には狩猟の趣味があり、愛犬2頭を連れてよく狩りに行っていたものでした。  
一匹は雪のように白く、もう一匹は墨のように黒い犬で、犬達の名前は外見そのままシロとクロといいました。 
祖父自慢の賢い犬達で、私ともすぐ仲が良くなったことを覚えています。 
雪の無い季節には私を連れ立って行くこともありました。 
狩りへついて行くことに対して、両親は余り良い顔をしていなかったようですが、私にとっては楽しみのひとつでした。 
体力的に無理をした覚えも無いので、私がいるときは、それほど奥深くまで行かないようにしていたのだと思います。 
誤射を避けるためでしょう、散弾は使わず、山に入る時には常に自分の傍にいるよう、私に厳しく言い聞かせていました。
傍にいないときには、決して発砲しなかったとも記憶しています。


その日は祖父にしては珍しく、夕刻になってもまだ一匹の獲物も仕留めることが出来ずにいました。 
帰る時間も近づき焦りが出てきたのか、
そのときは「どうもおかしい……」とか、「どうなっているんだ」といったことを、しきりにつぶやいていたと思います。  
今思えば、祖父は長年の経験から、
山の様子などにいつもと違う、なにか変化のようなものを感じ取っていたのかも知れません。 
あれを見たのはそんな時でした。 

「なんだ?あれは」 
怪訝そうな祖父の視線を追ってみると、岩場と木立の境界あたりに動物がいて、魚を食べているようでした。 
「猿……か?」
言われてみると確かに猿にも似ているのですが、私には猿には見えませんでした。 
大きさは猿と同じくらいですし、目の大きい『アイアイ』という猿に似た印象ではあるのですが、
もっとなんというか、ヌメッとしているような嫌な質感をしていて、うまく説明できないのですが、明らかに違う生き物でした。
この後に起きたことを思い出させるような動物は、図鑑の写真を見るのも嫌なので、 
どの辺りが似ているとか似ていないとか、細かく指摘することはしたくありません。
とにかくあれは、得体の知れない生き物でした。 

「見たことのないやつだが、とにかく仕留めてみるか」 
祖父は私に耳を塞ぐよう合図すると、すばやく猟銃を構え発砲しました。 
生き物は岩の向こうに倒れこみ、祖父も手ごたえを感じていたようです。 
これは仕留めたと思った瞬間、茂みがガサガサと揺れ、取り逃がしたことが解りました。 
追いかけた犬達もそれほど経たずに戻ってきてしまい、申し訳なさそうにしていました。 
あの生き物がいた辺りに行くと、まだ食べられていなかったヤマメが数匹、岩の上に残っていました。  
「今夜のおかずだな」
祖父は魚を集めて喜んでいました。 

そうこうしているうちに夕闇が迫って来たため、近くにあるという、祖父の知り合いの狩猟小屋へと向かうことになりました。
そこは狩猟で泊り込む為に用意したもので、基本的に最低限の炊事と寝泊りをするだけの、簡素な作りの小屋でした。 

「美味いぞ?」
祖父からは焼き魚を食べるよう何度か薦められましたが、
あの生き物が触れていたかと思うとどうにも気味が悪かったので、私は魚に手を付けませんでした。 
それほど数があったわけでもないので、魚は祖父と犬とでペロリと平らげてしまいました。 

その晩のことです。

夜になり、なかなか私が寝付けずにいると、
「……ナ」 
外からなにか声がするのです。
最初は空耳だろうと思い、それほど気にも留めずにいました。 
しかし、片言というか、ボソボソと不鮮明で聞き取りにくいのですが、
「オチャカナ、オチャカナ」と言っているように聞こえます。 
そのうち、壁の向こうでカリカリと引っかくような物音がして、 
その音は次第に上へと、屋根まで移動したように思われました。
『なにかがいる』
そして気が付くと、窓の隅から丸く光る目が見下ろしていたのです。 
暗くてよく見えなかったにも関わらず、直感的に『あ!あの生き物だ』と思った瞬間、
今度ははっきりと、
「オチャカナ、オチャカナ。ワタチノオチャカナヲカエチテオクレ……」

「わぁあああああああっ!」 
思わず私は叫んでいました。 
悲鳴に驚いた祖父が駆けつけましたが、もうあの生き物の姿はありません。 
流石に祖父もすぐには信じてはくれず、最初の内は怖い夢でも見たのだろうと笑っていたのですが、
私の怯えかたが尋常でないことを察し、真面目に聞いてくれるようになりました。  

祖父に話すだけ話すと、平常心を取り戻すことが出来ました。 
落ち着きを取り戻してみると、
他の生き物が人の言葉を話すなど考えられないことですし、
やはり悪夢だったのだろうということで、その場は納得しました。
それでも私の心細そうにしている様子を見て、祖父は添い寝してくれました。 

祖父が寝付いた後も私は寝つくことができず、悶々としていました。 
そうしているうちに、またあの気配を感じ、祖父を揺り起こしました。 
「オチャカナ、オチャカナ。ワタチノオチャカナヲカエチテオクレ……」 
今度は祖父もあの声を聞いたようでした。 
祖父はよほど肝が座っていたのか、孫の前で臆するわけにはいかないと思ったのか、 
「もう無いわっ!わしと犬とで食ってしまったわい!」
と怒鳴りつけると、銃に弾を込め始め、外へ出て撃ち殺そうとしました。 
暗いこともあってか銃は当たらなかったようでしたが、追い払うことは出来ました。 
「いけっ!」 
森に逃げ込んだ生き物に向けて、祖父はシロとクロをけしかけました。 
犬達は吠え立てながら木立の奥へ走りこんで行き、その鳴き声は次第に遠のいていきました。 

「わしもこの山を歩いて何十年にもなるが、あんなのは初めてだ」 
銃に弾を篭め直しながら、祖父は首を傾げていました。 
「また戻ってくるようなら今度こそ仕留めてやる」 
そう祖父が言った時です。 
入り口の方でなにか物音がしたようでした。 
祖父と共に様子を見に行くと、小屋の前に腹を割かれた犬が転がっていました。 
正面の森の暗い闇の中では、ふたつの丸い目が光っていました。 
「オチャカナ、オチャカナ。ワタチノオチャカナヲカエチテオクレ……」 
そのときの私は恐怖で頭が真っ白になり、声も出せずに震えていたと思います。 
「おのれ」
大事な犬を殺された怒りが勝ったのでしょう。祖父は猟銃を持って飛び出していきました。

夜の森に2回ほど銃声が響き渡ったあと、しばらく何も音がしなくなりました。 
そして唐突に、森の奥から今も忘れられないあの声が聞こえたのです。 
「オチャカナ!オチャカナ!」 
今までと違う、興奮して叫んでいるような響きでした。 

その後のことはあまりはっきりとは覚えていません。 
子供心に、あの頼もしい祖父も、犬達と同様に死んでしまったのだと悟りました。 
恐怖のあまりわけが解らなくなって、走り続け、いつしか山道を転落して気を失ってしまったようなのです。
運良く狩猟に来ていた猟師に助けられ、私が次に気が付いたときは病院のベッドの中でした。 

あの出来事を必死で大人たちに説明しましたが、まともに取り合ってもらえるはずも無く、
何かの恐怖がもとで現実と幻覚の区別がつかなくなった、というような診断結果を受けました。 
そのためしばらくは入院して過ごす羽目になりましたが、
そのせいで祖父の葬式にも出ることが叶わなかったのは、なによりも悲しいことでした。
祖父の死も最終的には、クマかなにかの獣に襲われた、ということで片付けられてしまいました。  

信じてもらえないことが解ったので、そのうち他人にはこのことを話さなくなり、自分でも夢だと思うようにしてきました。 
ですが、あの恐ろしい出来事が夢だったとして、
いったいどこからが夢なのか、何度思い返しても未だに解らないのです。 
母が祖父の葬式について聞かせてくれたことがあったのですが、
祖父の知り合いの猟師さんが、「あれはクマの仕業なんかじゃねぇ」と言っていたそうです。 

私は川魚を一切食べることができません。 
犬の無残な姿を思い出してしまい、今でも胃が受けつけないのです。


引用元:ほんのりと怖い話スレ38

大学2年の夏休み、男7人でキャンプへ行こうという話がでた。 
田舎に住んでたAが「とっておきの穴場があるんだよ」と言うので、車2台でAの言う山奥の渓流へと行くことになった。 

高速を3時間ほど突っ走ったあと1時間ほど車を走らせ、
山を30分ほど上ったところで、本道からそれるわき道へと入っていった。
そこは車一台がやっと通り抜けられるような狭い道で、草がぼうぼうと生えていた。 
「すげえとこだな」
「ほんと、誰もしらねーんじゃねー」
とか言いながら30分ほど車を進めると、ようやく川が見えてきた。 
周囲は山で囲まれ、とても静かなところだった。
滝(せき?)もあって川幅は20mぐらい(対岸の山までは50mぐらいか)で、ほんといいところだとその時は思ったさ。
ただ一つ気になったのは、山の中腹にある学校らしき建物だった。 

昼飯を食べ、水浴びなどしながら楽しんでいると、あっという間に日がおちた。

夜10時をまわったぐらいか。
酒とつまみがきれ、A含む3人が買出しにでかけてしまい、残り4人でまったりと時間を潰していた。 
街灯などまったくない。星が綺麗で、川の音しか聞こえない。
そんななかBがふとつぶやいた。 
「あれなんだ・・・」 
対岸の学校。そこに懐中電灯の明かりが見えた。 
「だれか肝試しか?」
「でも明かりが一つしかないぞ?」 
その明かりはこちらを一瞬照らした後、学校までの一本道をず~っと移動していき、そして消えてしまった。
あれは管理人か誰かだろうということにした。何かおかしいことは皆わかっていた。 
そこは廃校だとAが言っていたからだ。 
いつもだったらはしゃぐ所だが、その時は何故か皆黙っていた。 

12時を過ぎたころだと思う。
あまりにも3人の帰りが遅いので、2人が様子を見に行くことになった。 
車の明かりは消え、残りは自分とBだけとなってしまった。 
「ごめん。俺、先に寝ていいか?」 
Bは疲れていたのか、となりのテントへ行き、さっさと寝てしまった。 

自分は一人、火を眺めながら待っていた。
そして、それに気がついた。 

車が消えていった方。そちらの方に明かりが見えた。車のヘッドライトとは違う。 
100m以上先だが、草ぼうぼうの道を一つの懐中電灯が近づいてきてることが確認できた。 
何か嫌な感じがし、自分は火を消してテントに入り、寝袋をかぶって、その明かりをじっと見ていた。 

明かりは真っ直ぐ、ゆっくりとこちらに近づいてきた。 
さっき見た管理人か?何故こんな夜中にこんな山の中を見回ってる? 
明かりが20mくらいの距離に近づいた時、光がテントを照らした。 
見つかった。そう思った。 
自分は寝袋にくるまり、大量の荷物に隠れ、狸寝入りをすることにした。 
足音が近づき、テントの前で止まった。
ジ~っとジッパーを開ける音がし、こんな言葉が聞こえた。 
「ここにもいない・・・」
その瞬間、鳥肌がたったよ。管理人なんかじゃなかった。 
そして、そのおばあさんはBのいるテントへ行き、なんか喋っていた。 
「・・・お・・・て・・・」 
「・・・こ・・・ど・・・し・・・?」 
自分はもう一睡もできなかった。 

辺りが明るくなったあと、テントの外に出たけどもう誰もいなかった。 

車2台が帰ってきたのは、それから少したったあとだった。 
タイヤがパンクしたのと道に迷ったのとが重なって、遅くなったらしい。 
夜あったことを話したが、誰も信用してくれなかったよ。 
あまり気が進まなかったけど、予定通りもう一泊したが何も起きなかった。 

帰りの車の中で、Bに「最初の夜、ずっと眠っててよかったなー」って言ったら、
Bは「いや、おれ起きてたよ」と言う。
Bは気をつかって黙っていたとのことだった。 
Bが言うには、あの時おばあさんはテントの中に入ってきて、Bの体を揺すってきたらしい。 
何か様子がおかしいと感じ、そっと薄目を開けたら目の前に見知らぬ老婆がいたので、
怖くなってずっと寝たふりをしていたとのこと。
そして、ぼそぼそとなにか言ってたが、ただ一つ聞き取れたのはこんな言葉だったそうだ。
「私の子供たちどこへ行ったか知らない・・・?」 

あれからもう何年もたった。
あのおばあさんどうしてるかなと、夏になると思い出してしまう。 
きっとかわいそうな人だったに違いない。

熱かった青春時代。 
暑かった夏の夜の思い出。


引用元:ほんのりと怖い話スレ 24


去年の話なんですが・・・

梅雨の終わり頃、白石川に渓流釣りに行った時の事。 
4時位に現地に到着し準備を終え、さぁ川に入ろうとした時に、川の方から子供の声が聞こえるんです。 
薄明るくなりつつあるとはいえ、午前4時に子供が川遊び?と思い、堰の上から覗いてみると、
海パン姿で子供が1人泳いでいました。 

年頃は小学校の低学年位なんですが、なんでこんな時間に??と不思議に思い、暫く見ていました。 
2~3分位した頃だと思うんですが、その子が急に泳ぎを止め、すくっと立ったと思ったらこっちを見たんです。 
いや、見たと言うより『向いた』と言った方が良いかもしれません。
なぜかと言うと、その子の顔から胸にかけてざっくりとえぐりとられていて、
目、口、鼻、という顔のパーツが無かったんです。
うわっ!やばい!と思い車にひき返し、すぐさまその場を立ち去ったんですが、 
橋を渡るときに、恐いもの見たさであの場所を見たんです。
そうしたらまだ居たんです。 
体育座りして淋しそうにしている男の子が・・・。
なんかね、凄く可哀想になったんですよ。
ず~っと1人で泳いでいるのかなぁってね。 

私はたまにこういう体験をするんですが、何時もは恐いばかりで嫌なんですが、
この時は自分の子供と年恰好が同じ位だったせいか、涙が出そうな程悲しい気持ちになった事をい思い出します

: ほんのりと怖い話スレ その5


 20年前、山を切り開いた地にできた新興住宅地に引っ越した。 
その住宅地に引っ越して来たのは私の家が一番最初で、
周りにはまだ家は一軒もなく、夜は道路の街灯だけで真っ暗だった。
家は住宅地の端で、隣には整地されていない草むら。
そして草むらは山に続いていた。

その家に越してきてから暫く、家族皆が調子を崩した。
父は原因不明のできものが背中に出来、母はだるさで病院通いを続け、兄はやたらと車の事故を起こした。
私は不注意でやたらと切り傷やあざを身体中につくった。 
が、そのような不調もいつかなくなり、家族そろって新しい家にも慣れた。 

家が建って一年経った。
新興住宅地も随分家がたって賑やかになった頃、父が話してくれた。 
家族が調子を崩していた頃、父は夢を見たそうだ。
大きな蛇の夢で、草むらからじっと父を睨んでいたらしい。
そして次の日、父は家の傍の草むらでその蛇を本当に見た。 
蛇は胴の径が10センチもあろうかという大きさで、体調は2メートル程もある大きさだった。
父はなぜか申し訳ない思いになり、蛇に話し掛けたそうだ。 
「この地に昔からいたのだろう。勝手に来て申し訳ない。
 でも、いまさらここを離れるわけにはいかない。
 この地を大切にするからゆずってくれないか。 
 それと、俺の前にはどれだけ姿を現してくれてもいいが、家族は正直言ってその姿をみると怖がる。
 頼むから俺の前だけに姿を現してくれ」 
蛇は暫く父を睨んでいたが、ゆっくりと山に向かっていったそうだ。 
父はその日、寺に行き、酒を納めてきたらしい。 
家の不調が改善されたのは、その日からだと父は言っていた。 
そして父はその後、蛇を見ることはなかったそうだ。


引用元:ほんのりと怖い話スレ その2


何かがやってくる体験ならしたことがある。 

高校生の頃、十数人でサバイバルゲームをやったときの話。
場所は良くある荒れはてたホテル跡で、人家からかなり離れているので誰も来ないし、 幽霊が出るという噂からヤンキーすらあまり来ない。 
それに、ゲームに興奮するあまり嫌な気分は吹き飛んでいたし、怖いと言うと馬鹿にされる風潮が仲間内にあった。

 さんざん遊んだ後、五階の大部屋でみんな集まって装備の手入れをしていると、 
誰ともなしに「遊んでいる最中に気配を感じる」と言い出した。 
狙い狙われる遊びだから気配がするのは当然なんだけど、それとはちょっと違うと言う奴が殆どだった。 
かくいう俺もそうだった。

そんな話をしていると、下階から誰かが上がってくる足音が響いた。 
車やバイクが来た音がしないので、肝試にきた集団ではないようだった。 
みんな強力なライトをもっているので窓から下を照らしたけど、自分達が乗ってきたバイク以外は何も無かった。 
付近に民家はないし、数十分の山道を歩いて登ってきたとは思えない。 
この頃になると頭の片隅に噂話が渦巻いていたけど、
強がりたい年頃だったし気分だけは兵士なので、足音の存在を確かめようとした。 
部屋から顔を出して階段の方をライトを照らしながら、
「警察の方ですか?僕達遊んでいるだけですけど」とか、「肝試しですか」と呼びかけても返事無かった。 
その間も足音は段々と近づいてくる。
「何か用ですか?」「お邪魔だったら帰りますけど」と幾ら話し掛けても一向に返事が無い。 
この頃になると本気で怖くなってきた。
ヤバイ帰ろうという事になり、荷物を手早くまとめ、
「大声を出すな」とか、「走り出すの禁止」と言い合って廊下に出た。 
そして足音のする階段とは別の階段から降りることになり、下る前にもう一度足音のする方をみんなで見た。

嫌なことに足音はこの階まで達して廊下にまで響いているけど、ライトの光の輪に中に誰も居ない。 
そして足音がだんだんと早くなって早足になると、先の取り決めを忘れてみんな走りだした。 
階段を駆け下りでいると上で物凄い音がしたけど、もしかしたら足音が反響しただけかも知れない。
でも十分怖かった。 
「ヤバイヤバイ本気でヤバイ」と言いながら駆け下り、バイクに乗って、
エンジンのかかりの悪い奴に罵倒しつつ、誰もがホテルから目が離せないでいる。 
そして全員のエンジンがかかると、我先にと走り出した。 

麓のコンビニまで行くと、これで安心と言う気がしてきた。 
そして店の前で話していると、俺は気が付かなかったけど、数人が走り去りながら窓から顔が見えたと言った。 
さらに真っ先に走り出した奴が、廊下で男女ともわからない青白い顔がとつぜん見え、体が透けていたと語った。 
コンビニの駐車場から山の上を見つつ、もう行かないと決めた。

ほんのりと怖い話スレ その2


親父に聞いた話。 

30年くらい前、親父はまだ自分で炭を焼いていた。 
山の中に作った炭窯で、クヌギやスギの炭を焼く。 
焼きにかかると、足かけ4日くらいの作業の間、釜の側の小屋で寝泊まりする。 

その日は夕方から火を入れたのだが、
前回焼いた時からあまり日が経っていないのに、どうしたわけか、なかなか釜の中まで火が回らない。
ここで焦っては元も子もないので、親父は辛抱強く柴や薪をくべ、フイゴを踏んで火の番をしていた。 

 夜もとっぷり暮れ、辺りを静寂が支配し、薪の爆ぜる音ばかりが聞こえる。 
パチ・・・パチ・・パチ・・・
ザ・・・ザザザ・・・
背後の藪で物音がした。 
獣か?と思い、振り返るが姿はない。 
パチ・・・パチン・・パチ・・パチ・・・ 
ザザッ・・・・ザザ ザ ザ ザ ザ ァ ァ ァ ァ ――――――――――― 
音が藪の中を凄いスピードで移動しはじめた。 
この時親父は、これはこの世のモノではないな、と直感し、振り向かなかった。 
ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ   
音が炭釜の周囲を回りだした。いよいよ尋常ではない。 
親父はジッと耐えて火を見つめていた。
ザ・・・
「よお・・何してるんだ」 
音が止んだと思うと、親父の肩越しに誰かが話しかけてきた。 
親しげな口調だが、その声に聞き覚えはない。 
親父が黙っていると、声は勝手に言葉を継いだ。 
「お前、独りか?」「なぜ火の側にいる?」「炭を焼いているのだな?」 
声は真後ろから聞こえてくる。息が掛かりそうな程の距離だ。 
親父は、必死の思いで振り向こうとする衝動と戦った。 

声が続けて聞いてきた。 
「ここには、電話があるか?」 
なに?電話?
奇妙な問いかけに、親父はとまどった。
携帯電話など無い時代のこと、こんな山中に電話などあるはずがない。 
間の抜けたその言葉に、親父は少し気を緩めた。 
「そんなもの、あるはずないだろう」
「そうか」
不意に背後から気配が消えた。
時間をおいて怖々振り向いてみると、やはり誰も居ない。 
鬱蒼とした林が静まりかえっているばかりだった。 

親父は、さっきの出来事を振り返ると同時に、改めて恐怖がぶり返して来るのを感じた。 
恐ろしくて仕方が無かったが、火の側を離れる訳にはいかない。 
念仏を唱えながら火の番を続けるうちに、ようやく東の空が白んできた。 

あたりの様子が判るくらいに明るくなった頃、 
祖父(親父の父親)が、二人分の弁当を持って山に上がってきた。 
「どうだ?」
「いや、昨日の夕方から焼いてるんだが、釜の中へ火が入らないんだ」 
親父は昨夜の怪異については口にしなかった。
「どれ、俺が見てやる」
祖父は釜の裏に回って、煙突の煙に手をかざして言った。 
「そろそろ温くなっとる」
そのまま温度を見ようと、 釜の上に手をついた。 
「ここはまだ冷たいな・・・」
そう言いながら、炭釜の天井部分に乗り上がった・・・ 
ボゴッ 
鈍い音がして釜の天井が崩れ、祖父が炭釜の中に転落した。 
親父は慌てて祖父を助けようとしたが、足場の悪さと、立ちこめる煙と灰が邪魔をする。 
親父は火傷を負いながらも、祖父を救うべく釜の上に足をかけた。 
釜の中は地獄の業火のように真っ赤だった。火はとっくに釜の中まで回っていたのだ。 
悪戦苦闘の末、ようやく祖父の体を引きずり出した頃には、 
顔や胸のあたりまでがグチャグチャに焼けただれて、すでに息は無かった。 

目の前で起きた惨劇が信じられず、親父はしばし惚けていた。 
が、すぐに気を取り直し、下山することにした。 
しかし、祖父の死体を背負って、急な山道を下るのは不可能に思えた。 
親父は一人、小一時間ほどかけて、祖父の軽トラックが止めてある道端まで山を下った。 

村の知り合いを連れて、炭小屋の所まで戻ってみると、祖父の死体に異変が起きていた。 
焼けただれた上半身だけが白骨化していたのだ。 
まるでしゃぶり尽くしたかのように、白い骨だけが残されている。 
対照的に下半身は手つかずで、臓器もそっくり残っていた。 
通常、熊や野犬などの獣は、獲物の臓物から食らう。 
それにこのあたりには、そんな大型の肉食獣などいないはずだった。 

その場に居合わせた全員が、死体の様子が異常だということに気付いていた。 
にも拘わらす、誰もそのことには触れない。黙々と祖父の死体を運び始めた。 
親父が何か言おうとすると、皆が静かに首を横に振る。 
親父はそこで気付いた。これはタブーに類することなのだ、と。 

昨夜、親父のところへやってきた訪問者が何者なのか? 
祖父の死体を荒らしたのは何なのか?
その問いには、誰も答えられない。誰も口に出来ない。 
「そういうことになっているんだ」
村の年寄りは、親父にそう言ったそうだ。 

今でも祖父の死因は、野犬に襲われたことになっている。


テレビ番組の制作会社でバイトしてた時に聞いた話。

俺がその会社に入る前に仕事中に死んだ人がいるって噂を聞いたんだけど、
普段はタブーで絶対誰も教えてくれなかった。
で、結局俺が会社やめる事になって送別会開いてくれた時、ようやく話してくれたんだ。

当時もその会社、たいした仕事が取れなくてぱっとしなかったんだけど、


その事件があった年は、社長が投資でハマッて会社の金とかも使い込んだらしく、
会社が潰れるかもしれないって状況だったらしい。
2ヶ月くらいまともな仕事取れてない。
そんな中、営業の人がやっと取ってこれたのが『雪山の観測ビデオ』の仕事。
普段だったら、そういうのは予算もかかるし、ギャラ払って専門のチーム呼ばなきゃいけないから当然断る。
ノウハウとかないしね。
でも、その時はどうしても現金が欲しかったのもあって、受けちゃったんだって。
みんな会社が潰れるかもって必死だったから、
学生時代に山岳部だったY田さんとM岡さんが、
「大丈夫ですよ。冬のアルプスにだって登ったことあるんですから」
って社長にOK出させて、ろくに準備もせずに現地に入った。

でも、山に入った予定の日から現地の天気は最悪で連絡も取れない、
帰って来る予定の日になっても連絡は途絶えたまま。
当然大騒ぎになって、警察に連絡したり現地まで行って捜索隊に依頼したりしてたとき、
急に東京のオフィスにM岡さんだけが帰ってきたんだって。
当然「Y田は?」って聞いたらしいんだけど、M岡さんは全然要領を得ない。
っていうか何か様子がおかしくて、病院に連れてったらしい。

その時いた先輩が、M岡さんを病院に連れて行って帰ってきた時、
上着とか色々預かってたものの中に撮影済みのビデオテープを見つけて、数人で会社のモニターで見たんだって。
それにはこんな内容が映ってたらしい。
「今、××山脈のどこかの山小屋にいます。もう4日もここにいることになります。
 私は×××制作のM岡と言います。バディのY田は、ここに着くまでの怪我で昨日死にました。
 おかしな事がおこっています。
 私は昨日、Y田をこの小屋の外に埋葬しました。
 ところが今朝浅い眠りから眼が覚めると、隣にY田の死体がありました。
 何を言っているのかお分かりでしょうか?私にもよく分かっていません。
 さっき、私はまたY田を埋めてきました。
 何かおかしな事がおこっています」
そして、M岡さんはそう言ったあと、カメラをいじって小屋の隅でうずくまってしまったそうだ。
カメラはよく植物の成長を撮る時に使うコマ送り録画にされたみたいで、淡々と1分置の映像が映されてたらしい。
そのままずっと映像が変わらなかったんで、みんなは早送りして見てたらしいんだけど、
M岡さんが完全に寝きってから2時間たったころ、そこに映ってたのは、
Y田さんの死体を掘り起こしてたM岡さんだった。

その映像を警察に届けて、Y田さんの死体は発見されたんだけど、死後かなりの損傷があったみたいで、
一緒に小屋で発見されたノートには、
『何度もよみがえって俺を呪い殺そうとしてる。今度こそ絶対戻ってくれなくしてやる。』って書いてあったらしい。

M岡さんは心身喪失で逮捕はされず、今も入院している。

 


 ある時、3人で沢登りに行ったが、15メートルほどの滝が、状態が悪くどうにも直登できなかった。 
やむを得ず、滝の左側の斜面を大きく回りこみ、滝の頂上に出ようとした時、
先頭を行く友人(A)が突然落下した。
滝つぼには岩が突き出ており、Aはその岩に顔面をぶつけたように見えた。 
苦労してよじ登った斜面を、別の友人Bとふたりで転がるように駆け下りたが、
その時、俺の耳に甲高い笑い声が響いた。


 そして眼前に、哄笑する男性の顔。 
その顔に構わず突っ込んだ刹那、足がもつれて俺は転んでしまった。 

とにかく、そんな事は気にせず起き上がり、下まで降りると、
先に下りたBが、Aを滝つぼから引き摺り揚げている所だった。 
Aの顔は腫れ、膨れ、鼻と目から出血していた。 
鼻といっても、完全に潰れて顔の中に埋まっている。 
のっぺらぼうというのは、あのような顔の事を言うのかもしれん。 

麓のキャンプ場で救急車を呼び、救急隊員が滝に到着し、Aを担架に固定した。 
滝までは獣道があるだけなので、救急隊員と俺とBの4人が交替で担架を持ったが、
顔面からの出血がひどく、その血が流れてくるので、担架を持つ手が何度も滑り、その都度担架は大きく揺れ、
Aは痛みを訴え続けた。 

ようやく救急車にAを乗せ、Bは病院まで同行する事になった。 
俺はもう一度滝まで引き返し、散乱している荷物を回収し、麓まで戻った。 

Aの車で出かけた為、仕方なくヒッチハイクしたが、
あちこちに血をつけた俺を良く乗せてくれたもんだと、妙な感心をしている。 

退院後、Aは「落ちる直前に、滝の上に赤い服を着た釣り人の姿を見た」と言い、
それから後の事は、良く覚えていないらしかった。 
病院に担ぎ込まれた直後、
「赤い服を着た人が居る」とか、その人を「滝で見た」とか、大騒ぎしたらしいが、
それも本人にすればうわごとで、一切覚えていないとの事。 

Aはかなりの手術の末に一命を取り止め、結婚し、子供にも恵まれた。 
そして2年ほど前、仕事中の事故で高所から落下し、死亡した。 



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