怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

怖い話をまとめたサイト。2ちゃんねるやホラーテラーの怖い話、意味がわかると怖い話、実話の怖い体験談、都市伝説などを毎日更新。3ヶ月に1度は怖い話のランキングも作成。

タグ:牛女

ある有名な話について興味深い話を聞いたので、少し書いておこうと思う。 

会社の先輩が割とオカルト話が好きな人で、同行営業の折に、停車中の車の中でそういう話で盛り上がった事があった。
その人は俺より一回り以上歳上で、子供の時分は、
所謂『見世物小屋』と呼ばれる胡散臭さ抜群の見世物が、まだまだそこかしこで見られたそうだ。 
そんな人であるから、俺はこの地方でも特に有名なある話について聞いてみた。 
「そういえば、『牛女』って話、知ってます?」 
「え。何それ?」
「知らないですか?
 ほら、六甲山に出てくる牛頭の着物女って言う話なんですけど・・・ここら辺じゃ有名らしいですよ?」 
どうやら知らないらしい彼女に、俺はネットなんてかで見聞きした話を話してみる。 
すると、先輩は少し考えるような素振りを見せて、不意に「ああ。それ、違うのよ」。
「違う?」
「うん。まだ、わたしが子供の頃なんだけどね・・・」


「わたしが子供の頃ね、六甲の山に遠足に行く事になったの。 
 その事を近所のお婆さんに話したらね、彼女、真剣な顔でこんな話を教えてくれたの・・・」

六甲の山の中を歩いているとな、大きなお屋敷を見かける事がある。 
だけど、そこには決して近づいたらあかんよ。 
そこはあるお金持ちの別宅でな、でも今は使われておらんのよ・・・ 
と言うのも、そこの家と言うのが、たった一代で大きなお屋敷を幾つも建てたんやけど、 
ある日、そこのひとり娘が、急におかしくなってしまたんよ・・・気がふれたんやね。
方々の医者に診せては見たけど、一向に良くならない。 
それで、世間体もあったんやろうなあ、
最後には、六甲の山の中に建てたばかりのそのお屋敷に、娘さんを隔離してしまったそうや。 
でも、身の回りの世話をする使用人も、最低限しかつけてなかったんやろ。
しょっちゅうお屋敷を抜け出して、山の中を叫びながら走り回ってたそうでなあ。
婆ちゃんも見たことは無いけど、子供の頃山の中で「ぎゃあああ!」って叫ぶ声を聞いたことあるしなあ・・・
何にせよ可哀想な話や。

「だから、それは牛女とか言うものじゃないと思うのよ」
「ははあ、なるほど・・・でも、何でそれが牛女になったんですかね?」 
問いかける俺に、先輩は「ああ、そうそう」と頷き、
「そのお金持ちって言うのがね、何でも精肉業か何かで身を立てたらしいのよ。
 ほら、当時お肉って言うと牛らしくてね・・・
 お婆さんも、『殺生が過ぎたんやろうなあ』って言ってたわ」
「なるほど。『肉屋の娘』→『牛屋の娘』転じて『牛の女』。つまり『牛女』って事ですか。
 ・・・でも何か、こじつけっぽいなあ」
「ん~・・・でも、わたしの子供の頃に『牛女』なんて話聞いたことないしねえ」
そう言いながら、先輩はゆっくりと車を発車させた。 

とまあ、そんな内容なのだが、全然怖くないな。ゴメン。

六甲山に出る牛女ってしってる? 
実際アレを見た人に話聞いたよ。 

『牛女』にも色々種類あるらしいけどね。 
走り屋の間の噂では、牛の体に女の顔(般若という話もあり)で、車の後を猛スピードで追っかけてくる『牛女』。
あと、丑三つ時になると出る女の幽霊で『牛女』。
最後に、女の体に牛の顔の『牛女』。私が聞いたのはこの牛女の話。 
体験者は友人の両親だ。

4年ほど前のお盆の頃。2人は弟夫婦と共に、墓参りの為、実家に帰省した。 
4人は墓参りをし、実家で夕食をすませてから帰ることにした。 
他の3人は酒を飲んでいたので、おばさんが運転手、助手席にはおじさんが、後部座席には弟夫婦が乗り込んだ。 
実家を出たのはもう真夜中近くだった。

しばらく山道を走っていると、前方の道沿いに畑がある。 
あれ・・?
道路のすぐ横、畑の畦道に、着物を着た老婆が座っている後姿が見えた。 
首をうなだれ、背中だけが見える。 
「こんな時間におばあさんが畑にいるなんておかしいわね」
後部座席の弟夫婦とそんな会話をかわし、スピードを緩めた。 
老婆はこちらに背を向けたまま、身じろぎもしない。 
そして老婆の真横に来た瞬間、座っていた老婆が、クルーリとこちらに顔を向けた。 

3人が悲鳴をあげる中、突然エンジンが止まった。 
牛女が助手席側の窓を叩いた。 
バァーーン!! 
「きゃぁーーっ!早く車だして!!」 
おばさんは震える手で何度もキーを回すが、エンジンは一向にかかってくれない。 
「なんや!なんの音や!」
おじさんが叫ぶ。 
「なんでみんな騒いでるんや!?」 
「なんでって、あなたには見えないの?真横にいるのに!」 
「なにがおるんや!?なんで止まってる!?」 
バーーーン!! 
「牛の顔の老婆が窓を叩いてるのよ!!」 
「そんなもんおらん!」 
「いるのよ!そこに!あなたの真横に!」 
バーーーーン!!!! 
何度やってもエンジンはかからない。 
「どけ!かわれ!」 
おじさんが運転席に移り、キーを回した瞬間、嘘のように簡単にエンジンは回りだした。 
「はやくだして!」
牛女は追っては来なかった。 

それから里帰りの度にその道を通るが、『牛女』に会ったのはこの1回だけだったそうだ。 

「信じられへんような話やろ?でもこれ読んでみ」
一緒に話を聞いていた友人(体験者の子供)が、1冊の本を差し出した。 
『太平洋戦争末期、西宮が空襲にあった。
 牛の屠殺で栄えていた家が焼かれ、その家の座敷牢から頭が牛、少女の体をした物が出てきた。 
 ”それ”は周りが見つめる中、犬を食っていた・・・』 

時間の経過と共に、牛女もまた、人間と同じように歳をとっていったのか? 
ではなぜ、見える人と、見えない人がいたのだろう?

↑このページのトップヘ